【2025年版】Xでいいね欄の公開は本当にできないのか?

「X(旧Twitter)の“いいね欄”って、今どうなってるの?」――そんな疑問を持ち、「いいね欄公開」と検索する人が増えています。かつては誰でも他人の“いいね”が見られた時代。しかし、2024年6月の仕様変更で、その風景は一変しました。本記事では、非公開化の背景から現在の仕様、そして自分や他人の“いいね”をめぐる表示ルールまで、詳しく解説します。

目次

1. 【はじめに】X(旧Twitter)で「いいね欄公開」と検索する人が抱える悩みとは?

X(旧Twitter)で「いいね欄公開」と検索する人は、ほとんどの場合「なぜ他人のいいね欄が見れないの?」という疑問や不満を抱えています。
特に2024年6月の大きな仕様変更以降、これまで誰でも見られた「いいね」タブが、本人以外には原則非公開となったことが最大の原因です。
この仕様変更は、プライバシー保護や「いいね」が原因で起こる誹謗中傷・炎上を防ぐ目的がありますが、長年の使い方に慣れていたユーザーにとっては大きな戸惑いを生みました。

たとえば、以前は友達や好きなインフルエンサーがどんな投稿に反応しているかを簡単に確認できました。
しかし現在は、他人のプロフィールに「いいね」タブ自体が表示されなくなり、「誰がどんな投稿にいいねしているか」を直接チェックすることは不可能になっています。
そのため「もしかして設定を変えれば見られるのでは?」と考える人や、「裏技や検索方法はないの?」と探し回る人が急増しました。

さらに、自分が押した「いいね」の履歴はこれまで通り自分だけが確認できますが、他人の投稿についた「いいね」一覧も投稿者本人しか見られません。
こうした仕様は、普段からXを情報収集や交流に活用していた人にとって交流の可視性が減ったと感じさせる要因になっています。

つまり、「いいね欄公開」と検索する人の多くは、過去の閲覧スタイルを取り戻したい・代わりになる方法を知りたい・通知や検索機能で補いたいというニーズを持っているのです。
この記事では、そうした不安や疑問を解消するために、最新仕様に沿った現状の整理と可能な対応策を詳しく解説していきます。

2. 「いいね欄」が非表示になった背景と仕様変更のポイント

2-1. 2024年6月に起きた主な仕様変更のまとめ

2024年6月、X(旧Twitter)は「いいね」欄の仕様を大幅に見直しました。従来は、誰でも他人のプロフィールページから「いいね」タブを開き、そのユーザーがどんな投稿にいいねを押したかを一覧で確認できました。しかし、この変更以降、他人の「いいね」履歴は原則として非公開になり、本人以外は閲覧できなくなりました。

自分の「いいね」履歴はこれまで通り確認可能ですが、他人の動向をたどることはできません。この仕様変更は、スマホアプリ・Web版の両方に適用されており、利用環境に関わらず同じ挙動となっています。

また、自分の投稿についた「いいね」は、これまで通り一覧で確認可能です。ただし、他人の投稿に誰がいいねしたかは、投稿者本人以外は見ることができなくなりました。つまり、見られる範囲は「自分のことに関する情報」だけに限定された形です。

2-2. プライバシー保護・誹謗中傷対策のための非公開化

この非公開化の背景には、プライバシー保護誹謗中傷の防止という2つの大きな目的があります。以前は、いいね履歴を第三者が自由に閲覧できたため、特定の投稿にいいねしたことをきっかけに、批判や炎上に巻き込まれるケースが少なくありませんでした。特に、社会的に敏感な話題や政治的な投稿に対していいねを押した場合、その意図を誤解されて拡散されることもありました。

今回の仕様変更により、こうした「いいね」を理由とした攻撃やプライバシー侵害のリスクが大きく減少しました。利用者は、他人に見られる心配をせず、自分が共感した投稿や応援したい投稿に自由にいいねできるようになったのです。これにより、X全体のコミュニケーション環境が以前よりも安全で落ち着いたものになることが期待されています。

2-3. 過去と現在の違い:昔はできたこと、今はできないこと

昔(2024年5月以前)は、誰でも他人のプロフィールから「いいね」タブを開き、その人が過去にどの投稿へいいねしたかをさかのぼって確認できました。この機能を活用して、同じ趣味のユーザーを見つけたり、興味のある話題を探すことも可能でした。また、他人の投稿についたいいね一覧も、投稿者以外が自由に見ることができました。

現在(2024年6月以降)は、このような閲覧は一切できません。見られるのは、自分のプロフィールにある「いいね」履歴だけで、他人の履歴はタブ自体が表示されなくなっています。さらに、他人の投稿に誰がいいねしたかも、投稿者本人以外には見られなくなりました。

この変化は、単なるUIの変更ではなく、情報の公開範囲を根本から見直す仕様改定です。そのため、過去のような「いいね履歴を見てユーザー分析する」といった使い方は、事実上不可能となりました。

3. 自分・他人の「いいね欄」機能の現在の仕様

3-1. 自分のいいね履歴を確認する方法(アプリ・PC版対応)

2024年6月の仕様変更以降、自分が押した「いいね」の履歴は本人だけが見られるようになりました。スマホアプリでもPC版でも手順はほぼ同じです。まず、XアプリまたはWeb版で自分のプロフィールを開きます。次に、フォロー/フォロワーの下にあるタブを横にスライドし、「いいね」タブをタップします。

すると、自分がこれまでに押した「いいね」の投稿が一覧で表示されます。なお、この履歴は本人しか見られず、他のユーザーがあなたの「いいね」一覧を開くことはできません。この点は以前の仕様と大きく異なるポイントです。

3-2. 他人のいいね欄は本当に完全非表示?例外はある?

仕様変更後は、他人の「いいね欄」は完全に非表示となりました。以前はプロフィールページから誰でも「いいね」タブを見られましたが、今では本人以外に表示されません。

この変更の背景には、プライバシー保護や「いいね」による炎上・嫌がらせ防止があります。例外として、過去の「いいね」履歴を外部サービスやキャッシュから探す方法を試す人もいますが、現行仕様では公式な手段は存在しません。そのため、他人の「いいね」動向を直接追うことは不可能になったと考えてよいでしょう。

3-3. 他人の投稿についた「いいねした人」の見え方ルール

Xでは、自分の投稿についた「いいね」だけは、誰が押したか一覧で確認できます。投稿を開き、「ポストの反応を表示」をタップし、「いいねされました」の欄を見れば、押したユーザーのアカウント名が表示されます。

しかし、他人の投稿に関しては、その投稿者本人しか「いいね」した人の一覧を見ることはできません。つまり、AさんがBさんの投稿に「いいね」しても、Cさんはその事実を確認できないというわけです。この仕様は、スマホ・PC版とも共通です。

3-4. ブロックや鍵垢との関係で変わる表示パターン

ブロックや非公開アカウント(いわゆる鍵垢)の場合、さらに表示条件が変わります。まず、あなたがブロックされている相手の投稿や「いいね」は一切表示されません。逆にあなたが誰かをブロックした場合も、その相手からはあなたの「いいね」履歴や、あなたが押した「いいね」情報が見えなくなります。

また、鍵垢が押した「いいね」は、フォロワーでない限り誰にも見えません。このため、フォロー関係やブロック状況によって、見える情報の範囲がさらに制限されるのです。これらの条件は、ユーザー同士の関係性を考えるうえで覚えておくと安心です。

4. 「いいね通知」が来ない・来る条件とその仕組み

X(旧Twitter)では、誰かがあなたの投稿に「いいね」をすると、通常はすぐに通知が届きます。
ただし、その通知が届くかどうかは、設定や環境によって大きく変わります。ここでは通知の種類や設定方法、通知が届かないときの原因、さらに他人の動きを間接的に知るちょっとしたコツまで、順番にお話しします。

4-1. 通知の種類とON/OFFの設定方法

Xの「いいね通知」には、大きく分けてプッシュ通知メール通知の2種類があります。
プッシュ通知はスマホの画面に直接表示されるタイプで、アプリを開いていなくてもリアルタイムで確認できます。一方、メール通知は登録しているメールアドレスに送られるため、後からまとめて確認したい人に向いています。

スマホアプリで通知設定を変更する手順は以下のとおりです。

  • 画面左上のプロフィールアイコンをタップ
  • 「設定とプライバシー」→「通知」→「設定」→「プッシュ通知」を選択
  • 「いいね」や「リポスト」などの通知項目を個別にON/OFF切り替え

この設定を正しくしておけば、自分の投稿に「いいね」がついたときに、すぐに気づけるようになります。ただし、通知が多すぎると感じる場合は、必要な項目だけをオンにして調整するのがおすすめです。

4-2. 通知が届かない主な原因とその解決策

「あれ?全然いいね通知が来ない…」という場合、以下の原因が考えられます。

  • 通知設定がオフになっている
  • スマホやパソコン側でアプリの通知許可が無効になっている
  • 通信環境の不安定さやアプリの一時的な不具合

解決のためには、まずXアプリ内の通知設定を確認します。
さらに、スマホの「設定」からアプリの通知が許可されているかもチェックしましょう。通信が不安定な場合は、Wi-Fiやモバイルデータの切り替えや、アプリの再起動も効果的です。

これらを試しても改善しない場合は、アプリのアップデートや端末の再起動を行うと、不具合が解消されることがあります。

4-3. 他人の動向を間接的に知るための通知の活用術

2024年6月の仕様変更以降、他人の「いいね履歴」は完全に非公開となり、直接見ることはできません。しかし、少し工夫すれば間接的に他人の動きを知ることが可能です。

例えば、自分の投稿に誰かが「いいね」した場合は、そのユーザーがアクティブであることがわかります。また、フォローしている相手のリポストや返信への通知をオンにすることで、その人の興味や活動の傾向を把握できます。

さらに、検索コマンドの「min_faves:」を使えば、特定のキーワードに対して多くの「いいね」がついた投稿だけを抽出できます。これにより、その分野で注目を集めている話題や、誰が影響力を持っているのかを知る手がかりになります。

このように、通知機能は単なるお知らせではなく、うまく使えば情報収集のツールにもなります。自分の目的に合わせて設定を工夫してみましょう。

5. 「いいね数」や「人気ポスト」を検索する裏技&コマンド集

X(旧Twitter)では、通常のキーワード検索だけではなく、特定の条件を加えて投稿を探す検索コマンドが用意されています。
このコマンドを使えば、人気のある投稿や期間を絞った高評価ポストを一瞬で探し出せます。ここでは、その中でも特に使える「min_faves」コマンドや応用テクニック、さらに便利な組み合わせ検索について紹介します。

5-1. min_faves コマンドでいいね数フィルタを使う方法

「min_faves」コマンドは、指定したいいね数以上の投稿だけを絞り込むためのものです。
例えば「寿司 min_faves:100」と入力すれば、「寿司」に関連し、かつ100以上のいいねがついた投稿だけが表示されます。人気のある情報や話題のツイートを探すときにとても便利ですね。

逆に「-min_faves:100」と入力すれば、100以下のいいね数の投稿を探すことができます。まだあまり知られていない情報や、掘り出し物のような投稿を見つけたいときに役立ちます。

さらに、ユーザーIDと組み合わせることで、特定のユーザーが投稿した中で、一定以上のいいねがある投稿だけを抽出することも可能です。例:「@username min_faves:50」→このユーザーが投稿した中で50以上のいいねがついた投稿のみを表示します。

5-2. 高評価ポストを探す応用テクニック(例:期間×キーワード)

min_favesコマンドは、期間指定の検索と組み合わせることで、さらに効果を発揮します。たとえば、「夏祭り min_faves:200 since:2024-08-01 until:2024-08-31」と入力すると、2024年8月1日から8月31日までの間に投稿された「夏祭り」に関する、いいね数200以上の投稿だけを探すことができます。

この方法を使えば、過去の特定イベント期間中にどの投稿が注目を集めていたのかを簡単に分析できます。話題になったタイミングを特定することで、今後の投稿戦略やネタ探しにも活用できます。

また、キーワードを複数組み合わせて検索することもできます。「花火 AND 浴衣 min_faves:150 since:2025-07-01 until:2025-07-15」とすれば、花火と浴衣に関連し、いいね数150以上、期間は2025年7月1日から15日までという条件に合った投稿だけが抽出されます。

5-3. 投稿検索におすすめの組み合わせ:from / since / until

特定ユーザーの過去の人気投稿を探す場合は、fromと期間指定(since / until)をセットで使うと便利です。たとえば「from:@username min_faves:100 since:2025-01-01 until:2025-03-31」と入力すれば、そのユーザーが2025年1月1日から3月31日までに投稿した、いいね数100以上のポストを一覧表示できます。

この組み合わせは、インフルエンサーや競合アカウントがどの時期にどんな投稿で反応を集めていたかを調べるのに最適です。また、自分の過去の投稿を分析する際にも使えます。反応がよかった投稿の傾向を知ることで、今後の発信内容の改善につながります。

さらに、untilsinceだけを使えば、期間を広く取った検索も可能です。「from:@username min_faves:500 since:2020-01-01」とすれば、2020年以降でいいね数500以上の投稿だけが表示されます。

6. 他人の「いいね動向」を探る代替テクニック集

X(旧Twitter)の2024年6月仕様変更により、他人の「いいね」欄は原則非公開になりました。

つまり、以前のように相手のプロフィールから直接「いいね」一覧をのぞくことはできません。

でも、ちょっと工夫すれば相手の興味や行動パターンを推測する手段は残っています。

ここでは、そんな代替テクニックを4つの視点からご紹介します。

6-1. フォロー関係やリポストから傾向を読み取る方法

まず注目したいのがフォロー関係です。

例えば、あるユーザーがどんなアカウントをフォローしているかをチェックすれば、その人の関心分野や好みが見えてきます。

特に、フォローしているアカウントの投稿にリポスト(旧リツイート)が多ければ、それが「いいね」代わりになっている可能性も高いです。

また、リポスト一覧は公開されているため、定期的に覗いていれば「この人は〇〇系の話題に反応しやすいな」と推測できます。

たとえば、音楽アカウントを多くフォローし、ライブ告知ばかりリポストしている人なら、最新バンド情報に強い関心があると考えられます。

6-2. 外部ツール・拡張機能の活用可否と注意点

インターネット上には「いいね履歴を見られる」とうたう外部ツールやブラウザ拡張機能があります。

しかし、Xの仕様変更後は、正規APIを使っても他人のいいね情報は取得できません

そのため、非公式ツールはデータが古いか、違法または規約違反の方法で情報を取得している可能性があります。

もし利用する場合は、ログイン情報を入力させるサービスには特に注意してください。

最悪の場合、アカウント乗っ取りや凍結のリスクがあります。

安全性を優先するなら、公式アプリやWeb版で使える検索コマンドなどの正規手段に頼るのがおすすめです。

6-3. ユーザー分析系ツールでいいね履歴を補う視点

直接「いいね履歴」を取得できなくても、ユーザー分析系ツールを使えば行動の傾向はある程度推測できます。

たとえば、特定ユーザーの過去の投稿でいいね数が多いものを抽出する分析ツールがあります。

検索コマンド min_faves: を使えば、「いいね」が一定数以上の投稿だけを表示できるため、そのユーザーが反応を集めやすいジャンルや時間帯が見えてきます。

例えば、「from:ユーザー名 min_faves:50」と入力すると、そのユーザーの中で50いいね以上獲得した投稿だけを一覧できます。

これにより、直接履歴を覗かなくても、その人がどんな話題で周囲から支持を得ているかを知ることができます。

6-4. サブアカウントや公開投稿の活用という視点

最後に、少しユニークな方法としてサブアカウントの活用があります。

公開アカウント同士で交流していれば、相手があなたの投稿に反応したタイミングを観察しやすくなります。

また、相手が非公開ではなく公開アカウントで投稿している場合、その人のポストやリポストを通じて好みを読み取ることも可能です。

特に、趣味やイベント情報など、公開でシェアする人は多いので、そこから間接的に「いいね動向」を推測できます。

ただし、この方法はあくまで観察ベースであり、過剰な追跡やスクリーンショットの共有などはマナー違反となる場合があります。

お互いが気持ちよくXを使えるよう、節度を守ることが大切です。

7. 「いいね欄公開」に関するよくある勘違いと真実

7-1. ログインしていないと見れる説は本当?

「ログインしていなければ他人のいいね欄が見られる」という話を聞いたことがあるかもしれません。しかし、これは完全な誤解です。2024年6月のX(旧Twitter)の仕様変更により、いいね欄は本人以外には原則非公開となりました。この仕様は、ログインの有無に関係なく適用されます。

つまり、ログアウト状態でアクセスしても、他人のプロフィールに「いいね」タブは表示されません。以前はブラウザから未ログイン状態で見られる裏技のような方法も存在しましたが、現在はシステムレベルで遮断されているため不可能です。

背景には、いいね履歴をもとにしたプライバシー侵害や炎上を防ぐ目的があると考えられます。「ログアウトしたら見える」という情報は、仕様変更前の古い事例に基づいたものなので注意しましょう。

7-2. 鍵垢の「いいね欄」は見られる?

鍵付きアカウント(非公開アカウント)の場合、そもそも投稿やプロフィール自体が承認されたフォロワーにしか見えません。そして、2024年6月の仕様変更後は、たとえ承認済みフォロワーであっても他人のいいね履歴は確認できなくなりました

これは鍵垢であっても通常アカウントであっても同じルールです。唯一確認できるのは、自分の投稿についたいいねの一覧だけです。たとえば、友達が自分のポストにいいねしてくれた場合、その名前は表示されますが、友達が他の誰かの投稿に押したいいね履歴までは知ることはできません。鍵垢だから特別に見られる、ということは一切ありません。プライバシー保護の観点からも、この仕様は今後も継続する見込みです。

7-3. 他人の「いいね」が一時的に見える現象の正体

一部のユーザーから「なぜか他人のいいね欄が一瞬だけ見えた」という報告があります。この現象の多くは、アプリやブラウザのキャッシュ表示が原因です。仕様変更前にアクセスしたページが端末に一時保存されており、それが再表示されただけというケースがほとんどです。また、Xの一時的な不具合や表示バグで古いUIが出てしまうこともあります。

しかし、実際にそこから新しいいいね履歴を取得することはできません。更新や再読み込みを行えば、すぐに現在の非公開仕様に戻ります。「裏技で見られる」という噂もありますが、これは過去の仕様や一時的なバグを誤解したものにすぎません。今の仕様では、正規の方法で他人のいいね履歴を見る手段は存在しないと覚えておきましょう。

8. 「いいね欄が再び公開される可能性」はあるのか?

8-1. X社の方針から見る将来予測(イーロンの発言等)

2024年6月、X(旧Twitter)は「いいね欄」を原則非公開とする大きな仕様変更を行いました。この背景には、ユーザーのプライバシーを守ることや、「いいね」が原因で起きる炎上や嫌がらせを防ぐ狙いがあります。現時点で、X社の公式アナウンスやイーロン・マスク氏の発言を見ても、「いいね欄」を元のように全面公開する計画は確認できません。

むしろイーロン氏はこれまでのSNSの在り方を根本から見直す姿勢を示しており、ユーザー同士の衝突を避ける方向での機能調整が続いています。したがって、短期的には再公開の可能性は低いと考えられます。ただし、Xは過去にも何度か仕様を大きく変えてきた歴史があるため、中長期的に方針転換が起きる可能性を完全に否定することはできません。

8-2. ユーザーの声が仕様に影響する可能性

Xの仕様変更は、しばしばユーザーからのフィードバックや世論の動向によって調整されてきました。今回の「いいね欄」非公開化に対しても、「不便になった」「他人の興味や推し活の動向が分からない」といった声が多く寄せられています。特にインフルエンサーやマーケティング担当者からは、ファンの動向分析やトレンド調査が難しくなったという意見も目立ちます。

もしこうした要望が強まり、かつ炎上リスクを回避できる新しい公開方法(例:期間限定表示や特定の相互フォロー間のみ表示など)が開発されれば、部分的な再公開が検討される可能性があります。つまり、ユーザーの声は将来の仕様に一定の影響力を持つといえるでしょう。

8-3. プライバシーと利便性のバランスを探る今後の流れ

SNS運営において、プライバシー保護と利便性の両立は永遠のテーマです。今回の仕様変更はプライバシー寄りの判断ですが、一方で情報共有の魅力が薄れることで、サービス全体の活発さが落ちる懸念もあります。

そのため、今後は「ユーザーが自分で公開範囲を設定できる機能」や「特定ジャンルのいいねのみ共有する仕組み」など、柔軟な選択肢を持たせる方向に進化する可能性があります。

また、AIによる炎上リスク判定や匿名化表示といった技術も進んでおり、こうした機能と組み合わせれば、より安全に「いいね」情報を活用できる未来が見えてきます。結局のところ、再び「いいね欄」が公開されるかどうかは、X社がこのバランスをどう判断するかにかかっているといえるでしょう。

9. 【Q&A】Xの「いいね」に関するよくある質問まとめ

9-1. 他人の「いいね履歴」はどうしても見れないの?

2024年6月の仕様変更以降、他人の「いいね」履歴は原則として非公開になりました。
以前はプロフィールの「いいね」タブから、どんな投稿に反応しているのかを誰でも見られましたが、現在は本人以外はアクセスできません。

この変更は、プライバシー保護や「いいね」に関する炎上・嫌がらせの防止を目的として導入されています。
そのため、裏ワザや設定変更で見られる方法は存在せず、今後も非公開状態が続く見込みです。どうしても気になる場合は、そのユーザーが自分の投稿にいいねしたかどうかを確認するしか方法がありません。

9-2. 自分のいいねが相手にバレることはある?

はい、自分が誰かの投稿に「いいね」を押すと、相手には基本的に通知が届きます
通知はリアルタイムで送られるため、相手がすぐに気づく可能性が高いです。
また、相手が自分の投稿詳細画面を開き、「ポストの反応を表示」から「いいねされました」の欄を見ることで、いいねしたアカウントを一覧で確認できます。

ただし、相手が通知設定をオフにしている場合や、Xアプリや端末の通知許可を切っている場合は、通知としては届きません。それでも投稿詳細からは履歴として確認できるため、「バレずにいいねする」ことは基本的に不可能です。

9-3. いいねしたけどすぐ消した場合、履歴に残る?

いいねを押してからすぐに取り消した場合でも、取り消す前に相手が通知を受け取っていれば、その時点で気づかれる可能性があります。通知が届くタイミングはほぼリアルタイムですが、通信状況やアプリの処理速度によっては数秒から数十秒のラグが生じることもあります。

そのため、すぐに消したからといって「完全に痕跡が消える」とは限りません。
また、一度届いた通知は相手の通知履歴に残る場合があるため、特に相手が頻繁に通知をチェックしている場合は見つかる可能性が高いです。「試しに押してみたけどやっぱりやめた」という場合でも、相手にバレるリスクはゼロではないことを覚えておきましょう。

10. まとめ|非公開時代の「いいね欄」活用戦略とは?

2024年6月の仕様変更によって、X(旧Twitter)の「いいね欄」は原則非公開となり、他人の「いいね履歴」は見られなくなりました。

これは、プライバシー保護や炎上防止といった背景があり、今後もしばらくは続く見込みです。

しかし、この非公開化の中でも、うまく活用する方法はあります。

まず、自分の「いいね履歴」はこれまで通り、プロフィールの「いいね」タブから一覧で確認できます。

また、自分の投稿についた「いいね」は、誰が押したのかを一覧で見ることが可能です。

この情報は、自分の投稿の反応やフォロワーの興味関心を分析するうえで大きなヒントになります。

さらに、通知機能をうまく使うことで、リアルタイムに「いいね」の動きを把握できます。

特に、プッシュ通知やメール通知の設定を細かく見直すことで、反応の取りこぼしを防げます。

通知が来ない場合は、アプリや端末側の通知設定も確認しましょう。

加えて、検索コマンドを駆使すれば、「min_faves:数字」などで特定のいいね数以上の投稿を探し出すことができます。

これは、自分や他人の影響力を測る指標としても役立ちますし、トレンドを追いかける際にも便利です。

つまり、非公開化によって他人の行動は見えにくくなりましたが、そのぶん自分のデータを最大限に活用する時代になったということです。

「見えない」状況を嘆くよりも、今ある機能を組み合わせて戦略的に使うことで、情報発信や交流の質を高められます。

これからは、自分の反応データと検索ツールを武器に、Xをより楽しく、そして賢く使いこなしていきましょう。