Xで別アカウントの作り方とは?追加・切り替え方法をわかりやすく解説

X(旧Twitter)で「趣味用や仕事用に別アカウントを作りたいけれど、作り方がわからない」「同じ電話番号やメールアドレスは使える?」「知り合いにバレないか心配」と悩んでいませんか?

この記事では、スマホ・PCでXの別アカウントを作成・追加する手順から、必要な電話番号やメールアドレス、複数アカウントの切り替え・管理方法までわかりやすく解説します。さらに、身バレを防ぐ設定や作れない場合の対処法、安全に運用するポイント、規約違反を避けるための注意点、不要なアカウントの削除方法まで紹介します。初めて別アカウントを作る方も、複数アカウントを効率よく管理したい方も、ぜひ参考にしてください。

目次

1. X(旧Twitter)で別アカウントを作る方法【スマホ・PC対応】

X(旧Twitter)では、今使っているアカウントを消さなくても、用途に合わせて別アカウントを作成できます。 たとえば、「友だちと交流する個人用」「趣味について投稿する趣味用」「お店や会社の情報を発信する仕事用」のように分けられます。 1つのアカウントに何でも詰め込むのではなく、目的ごとに分けると、投稿を見る人にとっても「このアカウントは何について発信しているのかな?」がわかりやすくなります。

Xでは、iPhoneやAndroidの公式アプリだけでなく、PCのブラウザからも別アカウントを利用できます。 また、すでに持っている別アカウントを同じアプリに追加して、必要なときに切り替えることもできます。 そのため、「別アカウントを作るたびにアプリを入れ直さなければならない」という心配はありません。

別アカウントを新しく作るときは、基本的に名前、電話番号またはメールアドレス、生年月日、認証コード、パスワード、ユーザー名などを順番に設定していきます。 難しそうに見えるかもしれませんが、画面の案内に沿って1つずつ入力すれば大丈夫です。 ここから、スマートフォンとPC、それぞれの作り方を順番に見ていきましょう。

1-1. iPhone・AndroidのXアプリで新しい別アカウントを作成する手順

iPhoneやAndroidで別アカウントを作るなら、普段使っているXアプリから操作する方法がわかりやすいです。 すでに1つ目のアカウントへログインしていても、基本的にはそのアカウントを削除する必要はありません。 アプリ内から新しいアカウントの作成画面へ進めます。

アプリから新しいアカウントを作る流れ

まずXアプリを開き、画面上部にある自分のプロフィールアイコンをタップします。 iPhoneではプロフィール周辺に表示される「…」などのメニューから、Androidではプロフィールアイコンやヘッダー部分の下向き矢印などから、アカウントを管理する画面へ進みます。 そこで「新しいアカウントを作成」を選びましょう。

新規登録画面が開いたら、最初に名前を入力します。 ここで入力する名前は、プロフィール上でほかの利用者に見える「表示名」です。 個人用ならニックネーム、仕事用なら会社名やブランド名など、何のアカウントなのか想像しやすい名前にするとよいでしょう。

続いて、電話番号またはメールアドレスと生年月日を入力し、画面の指示に従って登録を進めます。 入力したメールアドレスには確認用のメールが、電話番号を登録した場合にはSMSで認証コードが届くことがあります。 届いた数字を画面へ入力すると、本人確認を進められます。

認証が終わったら、パスワードやユーザー名などを設定します。 すべて完了すると、新しく作った別アカウントを使えるようになります。 そのままプロフィール画像や自己紹介文まで設定しておけば、「作っただけで何のアカウントかわからない」という状態を防げます。

なお、複数アカウントを使う場合は、それぞれの役割がすぐわかるようにしておくことも大切です。 たとえば「〇〇公式」「〇〇サポート」「〇〇採用」のように名前を分けたり、プロフィール画像を変えたりすると、投稿するときのアカウント間違いも防ぎやすくなります。

1-2. PC・ブラウザ版Xで別アカウントを新規作成する手順

パソコンを使っている人は、WebブラウザからXへアクセスして別アカウントを作成できます。 基本的な登録内容はスマートフォン版とほぼ同じなので、「PCだから特別に難しい操作がある」というわけではありません。

新しいアカウントを一から作る場合は、Xの新規登録画面へ進みます。 その後、名前、電話番号またはメールアドレス、生年月日などを入力し、案内に沿って登録を進めましょう。 登録したメールアドレスや電話番号へ確認コードが届いた場合は、そのコードを画面に入力して本人確認を行います。

認証が完了したら、パスワードやユーザー名を設定します。 ユーザー名は「@」の後ろに表示される文字列で、プロフィールのURLにも関係する大切な情報です。 たとえば表示名が「さくらのお菓子店」なら、ユーザー名もお店を連想しやすい文字列にしておくと、訪れた人が覚えやすくなります。

すでに別のXアカウントを持っている場合は、新しく作成するのではなく、PC版Xのプロフィールメニューから既存のアカウントを追加する方法もあります。 追加後はプロフィールアイコンを選ぶことで、複数のアカウントを切り替えて利用できます。

会社やお店で複数アカウントを使う場合は、「商品紹介用」「問い合わせ対応用」「採用情報用」など目的をはっきり分けておくと便利です。 投稿内容が混ざりにくくなり、読む側も必要な情報だけを追いやすくなります。

1-3. すでに持っている別アカウントをXアプリに追加する方法

「新しいアカウントを作りたいのではなく、昔作った別アカウントを今のスマホでも使いたい」という人もいるでしょう。 その場合は、新規作成ではなく「既存のアカウントを追加」を選びます。

iPhoneではXアプリを開き、プロフィールアイコンからアカウント管理用のメニューへ進みます。 そこで「既存のアカウントを追加」を選び、使いたいアカウントのログイン情報を入力してください。 Androidでもプロフィールアイコンや上部のメニューから同じようにアカウント追加画面へ進めます。

追加が完了すると、アプリ内でアカウントを切り替えられるようになります。 毎回ログアウトしてメールアドレスとパスワードを入力し直すよりも、ずっと手軽です。 プロフィールアイコン周辺に表示される別アカウントのアイコンを選べば、使いたいアカウントへ移動できます。

複数アカウントを登録すると便利になる一方で、「仕事用で投稿するつもりだったのに個人用から投稿してしまった」という間違いには注意してください。 投稿ボタンを押す前に、プロフィール画像や表示名を一度確認する習慣をつけると安心です。

2025年6月時点の案内では、公式アプリ内で最大5アカウントを登録して切り替えられるとされていました。 ただし、Xの画面構成や利用できる機能は変更されることがあるため、実際のアプリに表示される案内も確認しながら操作してください。

1-4. 名前・生年月日・認証コード・パスワード・ユーザー名を設定する流れ

別アカウントの作成途中では、いろいろな情報を入力します。 「表示名とユーザー名は何が違うの?」と迷いやすいところなので、順番に整理しておきましょう。

最初の「名前」は、プロフィール上に大きく表示される名前です。 本名でなければならないわけではなく、アカウントの目的に合わせた名前を考えられます。 企業や店舗なら「〇〇公式」「〇〇サポート」「〇〇採用担当」など、役割まで入れるとわかりやすくなります。

次に電話番号またはメールアドレスを設定します。 複数アカウントを管理するときは、どの連絡先をどのアカウントに使っているのか、自分でわかるように整理しておくことが大切です。 特に仕事で運用するときは、ログイン情報や担当者を管理表などへ記録しておくと、担当者が変わったときにも困りにくくなります。

続いて入力する生年月日は、年齢に応じたサービス利用や表示に関係する情報です。 適当に別の日付を入れるのではなく、自分の情報として正しく入力しましょう。 年齢によっては閲覧できる内容などに制限がかかる場合があります。

その後、メールやSMSなどで届く認証コードを入力します。 認証コードは本人確認に使う大切な数字なので、ほかの人へ教えないようにしてください。 コードが届かないときは、入力したメールアドレスや電話番号に間違いがないか確認しましょう。

認証が済んだらパスワードを設定し、さらにユーザー名を決めます。 ユーザー名は「@example」のように表示され、ほかの利用者があなたを検索したり、メンションしたりするときにも使われます。 表示名とは別物なので覚えておきましょう。

別アカウントをいくつも作る場合は、「似た名前と同じ画像ばかり」にしないこともポイントです。 どのアカウントを操作しているのか一目で判断できるようにしておくと、投稿先の間違いを減らせます。

1-5. 作成後にプロフィール・アイコン・ヘッダーを設定する方法

別アカウントが完成したら、それでおしまいではありません。 次はプロフィールを整えて、「誰が、何のために使っているアカウントなのか」がすぐ伝わる状態にしましょう。

Xアプリではプロフィール画面を開き、「プロフィールを編集」を選ぶと、プロフィール画像、ヘッダー画像、表示名、自己紹介、場所、Webサイトなどを変更できます。 編集が終わったら保存すれば設定完了です。

プロフィール画像は小さく表示されることが多いため、ひと目で区別できるものがおすすめです。 たとえば会社で「公式」「サポート」「採用」の3アカウントを運用するなら、同じロゴをそのまま3つに使うだけでなく、画像や表示名で役割を区別すると間違いを防ぎやすくなります。

ヘッダー画像も、アカウントの目的を伝えるために役立ちます。 「お問い合わせはこちら」「採用情報を発信中」「新商品情報をお届けします」など、そのアカウントで何を発信しているのか想像できるデザインにすると親切です。

自己紹介文には、運営者や投稿内容をできるだけ具体的に書きましょう。 たとえば「〇〇株式会社の公式アカウントです」「商品情報とキャンペーン情報をお知らせします」「お問い合わせはサポート窓口へ」のように役割を書いておけば、見た人が迷いません。

複数アカウントの便利なところは、それぞれに違った役割を持たせられることです。 ブランド別、サービス別、地域別、ターゲット別などに分ければ、そのアカウントをフォローしている人に合った情報を届けやすくなります。 反対に、どのアカウントでも同じ内容ばかり投稿すると、わざわざ分けた意味が薄くなってしまいます。

まずは「この別アカウントでは何を発信するのか」を1つ決めてから、名前、アイコン、ヘッダー、自己紹介をそろえてみてください。 そうすれば、見る人にも運営する人にもわかりやすく、長く使いやすいXアカウントになります。

2. Xの別アカウント作成に必要な電話番号・メールアドレス

Xで別アカウントを作るときに、最初に確認しておきたいのが「どのメールアドレスや電話番号を使うか」です。 むずかしく考えなくて大丈夫で、基本は新しいアカウントごとに、登録に使えるメールアドレスまたは電話番号を用意すると覚えておけば迷いにくくなります。 Xの新規登録では、名前、電話番号またはメールアドレス、生年月日などを入力し、届いた認証コードで本人確認をしたあと、パスワードやユーザー名を設定していきます。 スマートフォンのXアプリなら、いま使っているアカウントから完全にログアウトしなくても、アカウントメニューから「新しいアカウントを作成」を選んで追加できます。 そのため、「仕事用とプライベート用を分けたい」「店舗用と採用用を分けたい」といった場合も、1台のスマートフォンで使い分けることができます。

ただし、メールアドレスと電話番号では使い回せる範囲が同じではありません。 メールアドレスは、同時に1つのXアカウントにしか関連付けられません。 一方、電話番号は複数アカウントに登録でき、Xの案内では最大10アカウントまで関連付けられます。 この違いを知らないまま作成を進めると、「このメールアドレスは既に使用されています」と表示されて止まってしまうことがあります。 別アカウントを増やす予定があるなら、最初に「このアカウントはどの連絡先で管理するか」を決めておくと、あとでパスワードを忘れたときの復旧もしやすくなります。

2-1. 同じメールアドレスで複数のXアカウントを作成できる?

結論からいうと、同じメールアドレスを2つ以上のXアカウントへ同時に登録することはできません。 たとえば、1つ目のアカウントに「example@gmail.com」を登録している状態で、2つ目のアカウントにも同じ「example@gmail.com」を使おうとすると、すでに使われているメールアドレスとして扱われます。 これは個人用でも企業用でも同じです。 そのため、個人アカウント、趣味アカウント、仕事アカウントというように3つへ分けたい場合は、原則としてそれぞれで使えるメールアドレスを準備しておくのがわかりやすい方法です。

また、以前使っていたアカウントを停止した直後なら、すぐに同じメールアドレスを別アカウントへ移せるとは限りません。 Xでは、アカウントを利用解除したあと30日間は、そのアカウントに付いていたメールアドレスやユーザー名を別アカウントで利用できない場合があります。 さらに、凍結されたアカウントに関連付けられているメールアドレスは、新しいアカウントで利用できないことがあります。 「昔のアカウントを消したはずなのに登録できない」というときは、新しいメールアドレスを用意するほうが早く解決できることもあります。

企業やお店で複数アカウントを運用するなら、「公式用」「サポート用」「採用用」のように役割ごとにメールアドレスも分けると管理しやすくなります。 たとえば「info@example.jp」「support@example.jp」「recruit@example.jp」のように分けておけば、どのアカウントにどの認証メールが届いたのかも判断しやすくなります。 担当者が変わったときに個人のメールアドレスへ依存しにくい点もメリットです。

2-2. 同じ電話番号を複数のXアカウントに登録できる?

電話番号については、メールアドレスとはルールが異なります。 同じ電話番号は、最大10個のXアカウントに登録できます。 たとえば、個人用、仕事用、趣味用など複数のアカウントを持っていても、条件の範囲内であれば同じ携帯電話番号を関連付けることができます。 パスワードリセットやログイン認証など、セキュリティに関するSMSは、その電話番号を登録している各アカウントで利用されます。

ただし、「最大10個まで登録できる」からといって、何でも同じ番号でまとめればよいわけではありません。 Xでは、異なる目的を持つ複数アカウントの運用そのものは認められていますが、技術的な作成上限を回避するような使い方や、複数アカウントで同じ内容を繰り返し投稿して反応を水増しするような行為は避ける必要があります。 別アカウントを作るなら、「店舗のお知らせ用」「採用情報用」「問い合わせ対応用」のように、役割をはっきり分けておくと管理もしやすくなります。

また、利用解除したアカウントに電話番号を残したままだと、30日間は別アカウントでその番号を使えない場合があります。 凍結されたアカウントに登録されている番号も、新しい登録に使えないことがあります。 「同じ番号を使えるはずなのにエラーになる」というときは、以前のアカウントとの関連付けが残っていないかを確認しましょう。

2-3. 電話番号なしでメールアドレスだけを使って作成できる?

Xの新規登録では、電話番号の代わりにメールアドレスを使って登録を進めることができます。 メールアドレスを入力すると、そのアドレス宛てに確認用のメールが送られ、そこに記載された認証コードなどを使って本人確認を進めます。 「電話番号を複数のSNSへ登録したくない」「仕事用アカウントなので個人の携帯番号を使いたくない」という人にとっては、メールアドレスで始められるのは便利です。

ただし、ここで大切なのは「メールだけなら、どんな場合でも最後まで電話番号が不要」とは限らないことです。 Xは安全性を保つため、新規登録時やログイン時などに追加情報として電話番号やメールアドレスの入力を求める場合があります。 つまり、登録画面でメールアドレスを選べたとしても、その後の利用状況やセキュリティ確認によって電話番号の認証が必要になるケースはあります。 電話番号を絶対に登録しない前提で運用計画を組むより、「まずメールで作成し、必要になったときはXの案内に従う」と考えておくほうが安心です。

なお、アカウントを長く使うなら、登録したメールアドレスは現在も受信できるものにしておきましょう。 パスワードを忘れたときや、不審なログインがあったとき、本人確認が必要になったときに使う大事な連絡先だからです。 使い捨て感覚のアドレスではなく、自分で継続して管理できるアドレスを選ぶことをおすすめします。

2-4. Gmailなど別のメールアドレスを用意してアカウントを分ける方法

複数のXアカウントをきれいに分けたいなら、アカウントごとに別のメールアドレスを用意する方法がもっともシンプルです。 たとえば、メインのXアカウントは普段使いのGmail、仕事用は新しく作ったGmail、趣味用はOutlookやYahoo!メールというように分けます。 X側では1つのメールアドレスを同時に複数アカウントへ登録できないため、このように最初から分けておくと登録時のエラーを避けやすくなります。

会社や店舗で使う場合は、さらに「誰が管理するメールアドレスなのか」まで決めておくと安心です。 たとえば、広報アカウントには広報用の共有メール、採用アカウントには採用専用メールを設定すると、担当者が変わっても引き継ぎやすくなります。 Xのプロフィールでも「公式」「サポート」「採用担当」など役割を明確にしておけば、利用者もアカウントの違いを理解しやすくなります。 アイコンやヘッダー画像、表示名も少しずつ変えておくと、投稿するときに別アカウントを選び間違える事故も防ぎやすくなります。

メールアドレスを増やしたら、「Xのユーザー名」「登録メールアドレス」「電話番号の有無」「用途」「担当者」を一覧で管理しておくのもおすすめです。 アカウントが2つのうちは覚えられても、4つ、5つと増えると、どのメールをどのアカウントに使ったのかわからなくなりがちです。 簡単な管理表を作るだけでも、パスワード変更や担当者交代のときにかなり楽になります。

2-5. 認証コードがSMS・メールで届かない場合の確認ポイント

新しいアカウントを作成するとき、SMSやメールの認証コードが届かないと先へ進めません。 そんなときは、あわてて何度も登録をやり直すより、1つずつ確認していきましょう。 SMSの場合は、まず携帯電話の電波が入っているか、インターネット接続に問題がないか、XからのSMS送信元をブロックしていないかを確認します。 Xでは認証コードの到着まで数分かかる場合もあるため、送信直後に届かなくても少し待ってみることが大切です。 「40404」などXのSMS送信元を以前ブロックしたことがある場合は、解除してから再度コードを要求します。

メールの場合は、受信トレイだけでなく、迷惑メール、ジャンク、ソーシャルなどのフォルダーも確認します。 Gmailでは自動振り分けによって通常の受信トレイ以外に入ることがあるため、「X」や認証に関係する語句でメール検索してみるのもよいでしょう。 入力したメールアドレスに1文字でも間違いがあると届かないので、「@」より前の文字列や「gmail.com」などのドメイン名まで落ち着いて見直してください。

それでも届かない場合は、同じ操作を短時間に何度も繰り返さず、少し時間を置いてから再送を試します。 SMSでうまくいかない場面では、利用できる場合にメールでの確認方法を選ぶのも1つの方法です。 反対に、登録したメールへアクセスできない状態では、あとからパスワードを忘れたときの復旧が難しくなります。 「コードが届く連絡先を使うこと」と「あとからも自分で確認できる連絡先を登録すること」の2つを意識すると、別アカウントを安全に増やしやすくなります。

3. Xの別アカウントは何個まで作れる?複数アカウントの基本ルール

Xで「本垢とは別に趣味用も作りたい」「仕事用と見る専用を分けたい」と思ったとき、最初に気になるのが、1人で何個までアカウントを持てるのかという点ですよね。 現在のXの「信頼性」に関するポリシーでは、異なる目的で重複しない使い方をする場合、ユーザーは最大10個のアカウントを作成・運用できるとされています。 つまり、本垢のほかに趣味垢、仕事垢、情報収集用などを持つこと自体は、特別なことではありません。 ただし、「10個まで作れる」というルールと、「何をしても10個までなら大丈夫」という意味は同じではありません。 同じ投稿を複数アカウントから繰り返したり、自分の投稿へ複数の別アカウントで「いいね」やリポストをして人気があるように見せたりする行為は避ける必要があります。 Xでは、アカウントの数そのものよりも、それぞれのアカウントにきちんと別の目的があり、自然に使われているかが大切です。 また、複数アカウントを作るときは、登録に使うメールアドレスや電話番号など、アカウント作成時の技術的な制限にも注意しましょう。 「上限まで一気に作ろう」と考えるより、必要になったアカウントから少しずつ増やし、それぞれの役割を決めて管理するほうがわかりやすく、安全に運用しやすくなります。

3-1. 1人で複数のXアカウントを持つこと自体は規約違反ではない

まず安心してほしいのは、1人が複数のXアカウントを持つこと自体は禁止されていないということです。 Xは、個人のプロジェクト、趣味や興味、ビジネスなど、異なる目的を持つ複数アカウントの運用を認めています。 たとえば、普段の友人との交流に使う本垢、ゲームやアニメの話だけを投稿する趣味垢、仕事の実績やお知らせを載せる仕事垢というように分ける使い方なら、目的がはっきりしています。 実名を使う個人アカウントとは別に、ニックネームで趣味について発信するアカウントを持つような使い方も考えられます。 企業でも、1社につき1アカウントだけにまとめる必要はなく、ブランド、地域、言語、店舗、業務などに応じて複数アカウントを運用できます。

ただし、複数アカウントを使ってX上の反応を人為的に大きく見せる行為は別です。 たとえば、Aという自分のアカウントが投稿した内容に対し、B、C、Dという自分の別アカウントから一斉に「いいね」やリポストを付けたり、同じ投票へ複数アカウントで参加したりする運用は避けましょう。 同一またはほぼ同じ内容を複数アカウントへ繰り返し投稿し、トレンドやハッシュタグを押し上げようとすることも問題になり得ます。 また、凍結などの措置を受けたアカウントの代わりとして新しいアカウントを作り、制限を回避する目的で使うことも認められていません。 子供のお道具箱を分けるように、「この箱は色鉛筆」「この箱は工作道具」と役割を分けるイメージで、アカウントごとの目的をはっきりさせることが大切です。

3-2. X公式アプリで複数アカウントを追加・切り替えて管理する仕組み

Xの公式アプリには、複数アカウントを追加し、ログアウトとログインを毎回繰り返さなくても切り替えられる仕組みがあります。 新しい別アカウントを作成するときは、名前、メールアドレスまたは電話番号、生年月日などを入力し、届いた認証コードで本人確認を行ったあと、パスワードやユーザー名を設定するのが基本の流れです。 1つのメールアドレスを同時に複数のXアカウントへ登録することはできませんが、同じ電話番号は最大10個のXアカウントに関連付けられると案内されています。 そのため、複数アカウントを作る前に、どのメールアドレスや電話番号をどのアカウントで使うのか整理しておくと、あとで困りにくくなります。 iOSではナビゲーションメニューから「新しいアカウントを作成」または既存アカウントの追加へ進め、追加後はプロフィールアイコンから使いたいアカウントを選べます。 Androidでも、プロフィールアイコンやメニューからアカウント追加へ進み、追加したアカウントを切り替えて利用できます。 パソコン版のXでも、プロフィールメニューから既存アカウントを追加し、複数アカウントを切り替えることができます。

ここで覚えておきたいのは、「作成・運用できるアカウント数」と「アプリ内で管理するときの表示や操作」は別の話だということです。 2025年6月時点には、公式アプリ内で最大5アカウントを登録して切り替える方法が案内されていましたが、現在のX公式ヘルプでは、複数アカウントの追加・切り替え方法を案内する一方、同ページ上では一律の「5」という数字は示されていません。 アプリの画面や仕様は更新されることがあるため、実際に追加するときは自分の端末に表示されるメニューを確認してください。 また、Xでは複数アカウントを1つに統合したり、ポスト、フォロー中、フォロワーなどのデータを別アカウントへそのまま移したりする機能は用意されていません。 「あとでまとめればいいや」と考えず、作成時から用途を決めておくと、管理がぐっと楽になります。

3-3. 個人が本垢・趣味垢・仕事垢・見る専などを使い分ける方法

個人で複数アカウントを持つなら、それぞれに1つずつ役割を与えると迷いにくくなります。 たとえば本垢は友人との交流や日常の投稿、趣味垢はゲーム・漫画・スポーツなど好きなテーマの情報発信、仕事垢は実績や制作物、サービスのお知らせ、見る専はニュースや好きなクリエイターの情報収集というように分けられます。 こうすると、「仕事相手にも見られるアカウントで趣味の投稿を連投してしまった」といった困りごとを減らせます。 フォローする相手も目的ごとに分けられるので、タイムラインに流れてくる情報も整理しやすくなります。

さらに、表示名、プロフィール画像、自己紹介文をアカウントごとに変えておくと、投稿前に「今はどのアカウントを開いているのかな」と気付きやすくなります。 たとえば、本垢は顔写真、趣味垢は好きなテーマを連想できるイラスト、仕事垢は屋号やロゴなど、見た瞬間に違いがわかる形にすると便利です。 自己紹介にも「日常用」「ゲーム中心」「仕事のお知らせ用」など用途を書いておくと、フォローする側にも親切です。 複数アカウントは便利ですが、数が増えるほど誤投稿やパスワード管理の負担も増えます。 最初から10個作るのではなく、まず2個、必要なら3個というように増やし、自分が無理なく管理できる数にとどめるのがおすすめです。

3-4. 企業が公式・採用・サポート・キャンペーン用にアカウントを分ける方法

企業では、複数アカウントを分けることで、届けたい情報を必要な人へわかりやすく届けやすくなります。 たとえば公式アカウントでは新商品や会社全体のお知らせ、採用アカウントでは社員インタビューや募集情報、サポートアカウントでは問い合わせ対応、キャンペーン用アカウントでは期間限定企画の案内を担当させる方法があります。 1つのアカウントですべてを発信すると、求人を探している人に商品情報ばかり届いたり、サポートを求めている人が必要な案内を見つけにくくなったりします。 役割を分けることで、投稿内容の専門性が高まり、利用者も「このアカウントを見れば何がわかるのか」を理解しやすくなります。

ブランドやサービスごとに分ける方法もあります。 実際に大手企業では、サービス別、地域別、ブランド別などの複数アカウントが使われており、トヨタ、JAL、SONYなどの企業でも、利用者の目的に合わせて情報の入口を分ける考え方が見られます。 たとえばファーストリテイリングのように複数ブランドを展開する企業では、「ユニクロ」「GU」「PLST」のようにブランドごとに情報発信を分ける考え方があります。 また、店舗が多い企業なら地域別、海外展開している企業なら日本語、英語、スペイン語など言語別に分ける方法も考えられます。 表示名に「公式」「採用」「サポート」など役割を入れ、プロフィール欄にも担当範囲を書いておくと、利用者の混乱を防ぎやすくなります。 社内では、誰がどのアカウントを担当するのか、どんな内容を投稿するのか、緊急時は誰が判断するのかまで決め、ログインID、用途、担当者、備考などをまとめた管理台帳を用意すると安心です。

3-5. 短期間に多数のアカウントを作成・操作するときの注意点

「最大10個までなら、今日まとめて10個作って同じように動かしてもいい」と考えるのはおすすめできません。 Xは、アカウント作成に設けられた技術的な制限を回避して大量登録することや、偽装されたアカウントを使って会話や人気を人為的に操作することを禁止しています。 短時間に多数の無関係なアカウントをフォローしたり、複数アカウントから同じ内容を連続投稿したり、同じ投稿へ一斉に反応したりすると、不自然な操作と見られる可能性があります。 特にキャンペーン参加のためだけに複数アカウントを量産する行為は注意が必要で、Xのプロモーション向けガイドでも、複数アカウントを作って何度も応募するような行為を避けるよう案内されています。

安全に運用するコツは、数を増やすことよりも「なぜこのアカウントが必要なのか」を説明できる状態にすることです。 「公式情報」「採用」「問い合わせ対応」「大阪店舗」「英語版」のように役割が違えば、複数に分ける理由がわかりやすくなります。 反対に、名前だけ違って投稿内容もフォロー先も反応の仕方もほぼ同じなら、分ける意味が薄くなります。 また、複数人で企業アカウントを運用する場合は、パスワードをむやみに共有せず、強いパスワードや2要素認証を使い、担当者が変わったときに権限やログイン情報を見直しましょう。 アカウント名やアイコンを明確に変えることも、別アカウントから誤って投稿するミスの防止に役立ちます。 Xの別アカウントは、上限の数字だけを見るのではなく、目的、管理方法、安全性までセットで考えることが、長く使い続けるための基本です。

4. 作成したXの別アカウントを切り替え・管理する方法

Xで別アカウントを作ったら、次に覚えておきたいのが「切り替え」と「管理」です。 せっかく仕事用、趣味用、情報収集用などに分けても、投稿するアカウントを間違えてしまうと、思わぬトラブルにつながることがあります。 とくに企業で「公式」「採用」「サポート」「キャンペーン」など複数のアカウントを運用する場合は、誰がどのアカウントを使うのかまで決めておくと安心です。

Xは、iPhoneやAndroidの公式アプリだけでなく、PCのブラウザ版でも複数アカウントを追加して切り替えられます。 2025年6月時点の案内では、公式アプリに最大5アカウントまで登録して切り替えられるとされていました。 ただし、Xは画面構成や仕様が変わることがあるため、ボタンの位置や表示名が少し違っていても慌てなくて大丈夫です。 基本は「プロフィールアイコンから、使いたいアカウントを選ぶ」と覚えておけば迷いにくくなります。

4-1. Xアプリでメインアカウントと別アカウントを切り替える手順

スマートフォンのXアプリでは、メインアカウントからいったんログアウトしなくても、追加済みの別アカウントへ切り替えられます。 たとえば「個人用アカウント」と「仕事用アカウント」を同じiPhoneで使っている場合でも、毎回メールアドレスやパスワードを入力し直す必要はありません。

  1. まず、Xアプリを開き、画面上部にあるプロフィールアイコンまたはナビゲーションメニューをタップします。
  2. iPhoneではメニュー内の「…」などを開き、Androidではヘッダー部分の下向き矢印などをタップします。
  3. 表示されたアカウント一覧から、使いたいプロフィールアイコンを選びます。
  4. 別アカウントをまだ登録していない場合は、「既存のアカウントを追加」または「新しいアカウントを作成」を選びます。

切り替えた直後は、投稿ボタンを押す前にプロフィール画像と表示名を1回確認する習慣をつけるのがおすすめです。 たとえば、会社の公式アカウントで告知するつもりが、個人アカウントから投稿してしまうと、内容によっては削除だけでは済まないこともあります。 「投稿前にアイコンを見る」という小さな確認だけでも、誤投稿のリスクはかなり下げられます。

企業や店舗で複数人が運用するなら、「商品情報はAさん」「採用情報はBさん」「問い合わせ対応はCさん」のように担当範囲を明確にしておくと、さらに安心です。 緊急時に誰が対応するか、パスワード変更時に誰が管理台帳を更新するかまで決めておくと、担当者が変わったときにも混乱しにくくなります。

4-2. PC・ブラウザ版Xで複数アカウントを切り替える手順

PCのブラウザ版Xでも、複数のアカウントを同時に追加して切り替えられます。 仕事中はPCで投稿を作成する人も多いので、ブラウザ版の切り替え方法も覚えておくと便利です。

  1. X.comにログインし、左側のサイドメニューにあるプロフィールアイコンをクリックします。
  2. 「…」または「+」にあたるメニューを開き、「既存のアカウントを追加」を選びます。
  3. 追加したいアカウントのユーザー名、メールアドレス、電話番号などとパスワードを使ってログインします。
  4. 追加後は、プロフィールアイコンをクリックし、一覧に表示された別アカウントを選べば切り替えられます。

PCでは画面が大きいため安心しがちですが、複数アカウントを開いていると、どのアカウントで投稿画面を表示しているのか分からなくなることがあります。 ブラウザのタブを何枚も開く人は、とくに注意してください。 投稿前には「表示名」「@から始まるユーザー名」「アイコン」の3点を確認すると、取り違えを防ぎやすくなります。

なお、複数アカウントを1つに統合し、投稿やフォロワーをまとめる機能は用意されていません。 そのため、「あとで統合すればいい」と考えて適当にアカウントを増やすのではなく、作成時点で「何のためのアカウントなのか」を決めておくことが大切です。

4-3. 別アカウントだけログアウト・端末から削除する方法

「別アカウントだけこのスマートフォンから外したい」というときは、対象のアカウントへ切り替えてからログアウトします。 ここで覚えておきたいのは、ログアウトとアカウント削除は別の操作だということです。 ログアウトしても、X上のアカウントそのものが消えるわけではありません。

iPhoneでは、対象アカウントを表示した状態で「設定とプライバシー」からアカウント関連の画面へ進み、「ログアウト」を選びます。 端末の設定から外す場合は、iPhoneの「設定」から「X」を開き、複数アカウントが表示されている場合は外したいアカウントを選択して削除します。 ここでいう削除は端末からログイン情報を外す操作であり、Xのアカウント自体を退会・削除する意味ではありません。

Androidでも同じように、対象アカウントへ切り替えたあと、「設定とプライバシー」から「アカウント」や「アカウント情報」へ進み、「ログアウト」を選択します。 再び使いたくなったら、ユーザー名やメールアドレスなどとパスワードを入力してログインし直せます。

注意したいのは、ログアウトによって未送信の下書きが消える場合があることです。 大切な文章を下書きに保存しているなら、先にメモアプリなどへコピーしておきましょう。 また、2段階認証を設定している場合は、再ログインに必要な認証方法やバックアップコードを確認してからログアウトすると安心です。

紛失したスマートフォンや、すでに退職した担当者のPCからアクセスできないようにしたい場合は、「アプリとセッション」からログイン中のセッションを確認し、該当する端末をログアウトさせる方法もあります。 企業で運用するときは、端末を返却してもらうだけで終わりにせず、セッションや連携アプリも確認すると安全性が高まります。

4-4. 表示名・アイコン・プロフィールを変えて誤投稿を防ぐ方法

別アカウントを安全に使い分けるコツは、パッと見ただけで違いが分かるようにすることです。 表示名もアイコンも似ていると、投稿直前に確認しても間違えやすくなります。 そこで、役割ごとに見た目を少し変えておきましょう。

企業なら、「〇〇公式」「〇〇サポート」「〇〇採用」「〇〇商品情報」のように、表示名へ役割を入れる方法が分かりやすいです。 プロフィール文にも「商品情報を発信します」「採用情報専用です」「お問い合わせ対応用です」などと書けば、運用担当者だけでなくフォロワーにも目的が伝わります。 ヘッダー画像やアイコンにも部門名やブランド名を入れておけば、さらに見分けやすくなります。

ただし、ブランドごとにデザインを完全にバラバラにすると、今度は「同じ会社の公式アカウントなのか」が分かりにくくなることがあります。 ロゴや基本デザインには統一感を持たせつつ、採用は青い背景、サポートは文字入りなど、役割を識別できる差をつけると管理しやすくなります。 「同じ会社だと分かること」と「別の役割だと分かること」の両方を満たすイメージです。

さらに、「どのアカウントで、どんな内容を、どのくらいの頻度で投稿するか」まで決めておきましょう。 投稿ジャンルが重なりすぎると、運用担当者もフォロワーも迷います。 ブランド別、サービス別、地域別、ターゲット別など、アカウントごとに専門性を持たせると、発信内容が整理され、誤投稿の防止にもつながります。

4-5. SocialDog・Hootsuite・Bufferなどで複数アカウントを一括管理する方法

アカウントが2個、3個と増えてくると、Xの標準機能だけでは投稿予定や担当者の管理が大変になることがあります。 そんなときは、SocialDog、Hootsuite、BufferなどのSNS管理ツールを使うと、複数アカウントの運用をまとめやすくなります。

SocialDogは日本語で使いやすく、Xを含む複数のSNSアカウントをダッシュボードで管理できます。 プランによって連携できるアカウント数は異なりますが、投稿予約、分析、チーム管理、投稿権限、承認ワークフローなどを組み合わせられます。 たとえば、担当者が投稿文を作り、管理者が確認してから公開する流れにすれば、「別アカウントから出してしまった」「確認前の文章を投稿した」といったミスを減らせます。

Hootsuiteは、複数のSNSアカウントを1つの管理画面で扱い、投稿予約、分析、チームごとの権限管理などを行いたい企業に向いています。 アカウントのパスワードを全員で共有しなくても、メンバーごとに利用範囲を設定できる仕組みがあるため、広報、カスタマーサポート、採用など複数部署で運用するときに便利です。 承認フローを使えば、投稿前のチェック体制も作りやすくなります。

Bufferは、画面が比較的シンプルで、投稿の作成、予約、分析をまとめて行いやすいツールです。 複数のXプロフィールを管理できますが、現在はX側のルールにより、投稿作成時に複数のXアカウントを同時選択するのではなく、Xアカウントは1つずつ選んで予約する形が基本です。 「複数アカウントを管理できる」と「同じ投稿を複数のXアカウントへ一斉投稿できる」は同じ意味ではないので、ここは区別しておきましょう。

どのツールを使う場合でも、まずは「アカウント名」「ログインID」「用途」「担当者」「権限」「備考」をまとめた管理台帳を作るのがおすすめです。 そのうえで、予約投稿、分析、承認、権限設定など、必要な機能だけを追加すると管理が複雑になりません。 複数アカウント運用で大切なのは、たくさん作ることではなく、誰が見ても役割が分かり、間違えずに運用できる状態を作ることです。 公式アプリの切り替え機能と管理ツールを上手に使い分けて、安全で分かりやすい運用を続けてください。

5. Xで別アカウントを作るとバレる?身バレを防ぐ設定

Xで別アカウントを作るとき、「本垢とは完全に分けたい」「家族や学校、職場の人には知られたくない」と考える人は多いですよね。 結論からいうと、別アカウントを作っただけで、本垢のフォロワーに「この人の別垢です」と自動表示されるわけではありません。 Xでは複数アカウントを追加して切り替えて利用できるため、同じスマホで本垢と別垢を使い分けること自体は特別な使い方ではありません。 ただし、メールアドレスや電話番号、連絡先の同期、おすすめユーザー、プロフィールの書き方などがきっかけになり、知り合いに気づかれる可能性はあります。 ですから、「同じスマホだからバレるのかな」と端末だけを心配するより、どの情報がアカウント同士や知り合いとの接点になりやすいのかを1つずつ確認することが大切です。 別アカウントを作成するときは、登録情報と公開情報を本垢からできるだけ切り分けておくと安心です。

5-1. 電話番号・メールアドレスから知り合いにバレる可能性

Xでは、アカウント作成時に名前と電話番号またはメールアドレスなどを入力して認証します。 メールアドレスは公開プロフィールには表示されませんが、ここで気をつけたいのが「見つけやすさ」の設定です。 Xには、自分のメールアドレスや電話番号を知っている人が、自分のアカウントを見つけられるようにする設定があります。 たとえば、学校の友達があなたの携帯電話番号をスマホの連絡先に保存していて、その連絡先をXへアップロードしている場合、設定によっては別アカウントがおすすめ候補として表示されることがあります。 同じことはメールアドレスでも起こり得ます。

また、Xでは1つのメールアドレスを同時に複数のアカウントへ関連付けることはできません。 そのため、本垢と別垢をメールアドレスで管理するなら、基本的には別のメールアドレスを用意することになります。 一方、同じ電話番号を複数のXアカウントへ関連付けられる場合がありますが、各アカウントには電話番号からの見つけやすさを個別に設定する項目があります。 つまり、同じ番号を使えたとしても、「登録できるから身バレしない」とは考えないほうが安全です。 知り合いに知られている電話番号や普段使いのメールアドレスを別垢へ登録する場合は、見つけやすさの設定まで確認する、これをセットで覚えておきましょう。

ここで安心しておきたいのは、登録したメールアドレスや電話番号そのものがプロフィール欄へ公開されるわけではないことです。 知り合いのおすすめ欄に別アカウントが出たとしても、相手にあなたの電話番号やメールアドレスが表示されるわけではありません。 ただ、「自分しか知らないはずの別垢が、なぜか知り合いの候補に出た」という状況は起こり得るので、公開・非公開だけでなく、照合に使われる設定まで見ることが大切です。 特に、長年使っている携帯番号や家族・友人も知っているメールアドレスは、身バレ防止を優先する別垢では慎重に扱いましょう。

5-2. 連絡先の同期や「おすすめユーザー」からバレる可能性

別アカウントで特に注意したいのが、スマホのアドレス帳をXと同期する機能です。 連絡先の同期をオンにすると、端末のアドレス帳に入っている情報がXへアップロードされ、知り合いのアカウントを探したり、おすすめを調整したりするために利用されます。 便利な機能ですが、身バレを避けたい別アカウントでは慎重に扱ったほうがよいでしょう。 たとえば、家族、同級生、勤務先の人など100人分の連絡先がスマホに入っている状態で同期すると、その人たちとのつながりをX側が把握する材料が増えます。 さらに、自分が同期していなくても、相手があなたの電話番号やメールアドレスを連絡先としてアップロードしているケースもあります。

Xのおすすめアカウントは、連絡先だけで決まるわけではありません。 公開されている案内では、位置情報のような地域に関する情報、フォローしている相手、閲覧や反応などのX上での活動もおすすめの材料になるとされています。 そのため、別垢を作った直後に本垢と同じ友達を一気にフォローしたり、本垢でよく見ているごく狭いコミュニティーのアカウントばかり閲覧したりすると、プロフィール情報と組み合わさって「もしかしてあの人かな」と推測されやすくなることがあります。 連絡先を切れば絶対におすすめに出ない、という仕組みではない点も覚えておくと安心です。

5-3. 同じスマホで本垢と別垢を使うだけで相手にバレる?

「同じiPhoneやAndroidで2つのアカウントにログインしたら、本垢と別垢が相手に紐づいて見えるのでは」と心配になるかもしれません。 しかし、Xは複数アカウントをアプリへ追加し、切り替えて使う機能を公式に用意しています。 そのため、同じスマホで複数アカウントを使っているという事実そのものが、プロフィール上で他人へ表示されるわけではありません。 アプリ内で本垢と別垢を切り替えているだけで、相手の画面に「この2つは同じ人が使っています」と表示される機能も案内されていません。

ただし、同じ端末で使うときは操作ミスに注意してください。 複数アカウントをワンタップで切り替えられるのは便利ですが、別垢で投稿するつもりの内容を本垢から投稿したり、本垢で反応するつもりのポストへ別垢から「いいね」や返信をしたりすると、そこから気づかれることがあります。 これはシステムが勝手に身元を公開したのではなく、運用上のミスによる身バレです。 投稿前にはプロフィールアイコンと表示名を確認し、アイコンの色やデザインも本垢と大きく変えておくと間違いを減らせます。 会社用、趣味用、閲覧用など役割ごとに分ける場合も、アカウントごとの見た目を明確に分けておくと管理しやすくなります。

5-4. 名前・ユーザー名・アイコン・プロフィールから特定されるケース

設定をしっかり見直していても、公開プロフィールに本垢と似た情報を入れると、知り合いに気づかれることがあります。 よくあるのは、表示名の一部、ユーザー名の文字列、誕生日を連想できる数字、いつも使っている絵文字、同じアイコン画像などです。 たとえば、本垢のユーザー名が「haru_0315」なのに、別垢を「haru_sub0315」にすると、知らない人には分からなくても、友達にはかなり気づかれやすくなります。 Instagram、TikTok、ゲーム、Discordなどで使っているハンドルネームをそのまま流用する場合も同じです。

プロフィール文や投稿内容にも手がかりはあります。 「千葉の大学生」「駅前のカフェでバイト」「猫を2匹飼っている」「毎週水曜は部活」といった情報を1つずつ見ると普通でも、複数が重なると候補がかなり絞られます。 写真の背景に学校名、社員証、最寄り駅、窓からの景色が写り込むこともあります。 また、本垢と別垢で同じ画像をアイコンやヘッダーに使うと、画像そのものから気づかれる場合もあります。 身バレを避けたいなら、名前だけを変えるのではなく、ユーザー名、画像、自己紹介、投稿内容までまとめて別人格として設計するくらいの感覚で分けるのが分かりやすいでしょう。 もちろん、他人になりすますのではなく、自分を特定できる材料を必要以上に重ねないという意味です。

5-5. 連絡先の同期や見つけやすさの設定を見直して身バレを防ぐ方法

別アカウントを作ったら、投稿を始める前にプライバシー設定を確認しておきましょう。 Xアプリでは、基本的に「設定とプライバシー」から「プライバシーと安全」へ進み、「見つけやすさと連絡先」を開くと、メールアドレスや電話番号による見つけやすさ、アドレス帳の連絡先同期に関する項目を確認できます。 身バレをできるだけ避けたい場合は、メールアドレスや電話番号を使って他の利用者が自分を見つけられる設定をオフにし、連絡先の同期もオフにするのが基本です。 表示される文言はアプリのバージョンや端末によって少し異なることがあるため、「見つけやすさと連絡先」という場所を目印にしてください。

ここでもう1つ大切なのが、「同期をオフにしたから終わり」と思わないことです。 過去に連絡先をアップロードしたことがある場合、同期を止めるだけでは、それまでにアップロードした連絡先が残ることがあります。 Xには、アップロード済みの連絡先を削除する機能も用意されています。 以前、本垢や別垢で連絡先同期をオンにした記憶がある人は、同期をオフにするだけでなく、保存済みの連絡先を削除する項目も確認してください。 なお、連絡先を削除しても、フォロー関係やX上での活動など、別の要素からおすすめが似ることはあります。

また、アカウントを非公開にして、いわゆる「鍵垢」にするだけでは、連絡先やプロフィールから見つかる可能性への対策として十分とはいえません。 非公開設定は主にポストを見られる範囲をコントロールするためのものなので、身バレ対策では「誰が投稿を読めるか」と「誰が自分を見つけやすいか」を分けて考えると分かりやすいです。 別垢を作った直後ほど、投稿前にこの2種類の設定を確認しておくと安心です。

最後に、身バレを防ぎたい人向けの確認ポイントをまとめると、①本垢とは別のメールアドレスを使う、②電話番号やメールアドレスによる見つけやすさをオフにする、③連絡先を同期しない、④過去に同期した連絡先があれば削除する、⑤本垢と似た名前・ID・アイコン・自己紹介を避ける、⑥投稿や「いいね」の前に現在のアカウントを確認する、この6つです。 どれか1つだけを対策するより、入口になる情報をまとめて減らすほうが効果的です。 Xで別アカウントを作ること自体は難しくありませんが、「作成」と「身バレ対策」は別の作業だと考えておくと迷いにくくなります。

6. Xで別アカウントを作れない・追加できない原因と対処法

Xでは、1人や1企業が複数のアカウントを持ち、目的に応じて使い分けることができます。
たとえば、個人用と仕事用を分けたり、企業で「公式」「採用」「サポート」のように役割別のアカウントを用意したりする使い方です。
一方で、別アカウントを作ろうとしたときに、メールアドレスや電話番号で止まったり、認証コードが届かなかったりして、「どうして作れないの?」と困ることがあります。
そんなときは、何度も同じ操作を繰り返すより、どの段階で止まっているのかを切り分けることが大切です。
Xで新しいアカウントを作る基本の流れは、名前、電話番号またはメールアドレス、生年月日を入力し、認証コードで本人確認を行い、そのあとパスワードやユーザー名を設定する形です。
つまり、メールアドレスの入力で止まるのか、電話番号の登録で止まるのか、認証コードの受信で止まるのかによって、確認する場所が変わります。
ここからは、Xで別アカウントを作れない、または既存アカウントを追加できないときに多いケースを順番に見ていきます。

6-1. 「メールアドレスは既に使用されています」と表示される場合

別アカウントを作ろうとして「メールアドレスは既に使用されています」と表示された場合は、まずそのメールアドレスが別のXアカウントに登録されていないかを確認しましょう。
Xでは、1つのメールアドレスを同時に複数のアカウントへ登録することはできません。
そのため、すでに個人用アカウントで使っている「example@gmail.com」を、新しく作る仕事用アカウントにもそのまま登録しようとすると、作成を進められません。
この場合は、新しいアカウント用に別のメールアドレスを用意するのがわかりやすい方法です。
複数アカウントを運用する予定があるなら、「広報用」「採用用」「問い合わせ用」のように用途ごとに連絡先を分けておくと、あとから担当者やパスワードを整理しやすくなります。

「そのメールアドレスを使った覚えがない」という場合は、以前作ったアカウントが残っている可能性もあります。
Xでは、パスワード再設定を使って、そのメールアドレスが登録済みかどうかを確かめられます。
また、アカウントを停止した直後は、ユーザー名やメールアドレスがすぐには別アカウントで使えない場合があります。
公式案内では、アカウントを無効化してから30日間は、そのアカウントに付いているユーザー名やメールアドレスを別アカウントで利用できません。
ですから、古いアカウントを消してすぐ新しいアカウントへ同じメールアドレスを移そうとしている場合は、30日という期間も確認しておきましょう。
なお、停止措置を受けたアカウントに登録されているメールアドレスなどは、別アカウントで利用できない場合があります。
「メールアドレスの入力ミス」だけでなく、過去のアカウントとのひも付けまで確認することがポイントです。

6-2. 電話番号を登録できない・認証に使えない場合

電話番号で別アカウントを作ろうとして登録できない場合も、最初に「その番号がすでにほかのアカウントで使われていないか」を確認します。
ただし、メールアドレスとは仕組みが少し違います。
Xの公式案内では、同じ電話番号を最大10個のXアカウントに関連付けられるとされています。
そのため、「1つの電話番号は1アカウントだけ」と思い込んで、すぐに別番号を用意する必要はありません。
一方で、過去に無効化したアカウントから電話番号を削除していなかった場合、30日間は別アカウントでその番号を使えないことがあります。
古いアカウントを整理した直後なら、この点を先に確かめるとよいでしょう。

電話番号を追加するときは、国や地域の選択、番号の入力内容にも注意が必要です。
X.comの設定画面から追加する場合は、画面の案内に従って番号を入力し、届いたSMSの認証コードを入力して有効化します。
状況によっては、SMSではなく音声通話による確認を選べる場合もあります。
また、Xでは安全性を保つため、新しいアカウントの作成時やログイン時に、電話番号やメールアドレスなどの追加情報を求めることがあります。
「メールアドレスで登録したから電話番号は絶対に不要」とは限らないので、画面に本人確認が表示されたら、その案内に沿って進めてください。
企業で複数アカウントを管理する場合は、誰の電話番号を使ったのかわからなくならないよう、ログインID、用途、担当者、連絡先などを管理台帳にまとめておくと安心です。

6-3. SMSやメールに認証コードが届かない場合

アカウント作成では、電話番号を使った場合はSMS、メールアドレスを使った場合はメールで本人確認を行います。
ここでコードが届かないと、名前や生年月日まで入力できていても、その先へ進めません。
SMSが届かないときは、まず少し時間を置いてください。
Xの案内では、SMSの配信が遅れる場合があるため、少なくとも2分ほど待ってから再度試す方法が案内されています。
スマートフォンが機内モードになっていないか、電波を受信できる状態か、最近電話番号や携帯電話会社を変更していないかも確認しましょう。
短時間に何度もコードを要求するより、端末と通信状態を一度見直してから再送するほうが原因を見つけやすくなります。

メールが届かない場合は、受信トレイだけを見て「来ていない」と判断しないことが大切です。
迷惑メール、ジャンクメール、プロモーションやソーシャルなどの振り分け先に入っていることがあります。
Gmailを使っているなら、通常の受信トレイだけでなく「ソーシャル」タブも確認してみましょう。
さらに、登録したメールアドレスのスペルが正しいかも見直してください。
たとえば、「gmail.com」の一文字を間違えていれば、待っていても自分の受信箱には届きません。
別アカウントを作るときほどメールアドレスが増え、似た文字列を入力しやすくなるので、登録先、受信先、入力した文字列の3つを照らし合わせると安心です。
認証コードはアカウントを本人に結び付ける大事な手順なので、受信できるメールアドレスや電話番号を使いましょう。

6-4. 「問題が発生しました」などのエラーで作成できない場合

メールアドレスや電話番号に問題がなさそうなのに、「問題が発生しました」などのエラーが出る場合は、まず作成手順を最初から確認します。
Xでは、名前、電話番号またはメールアドレス、生年月日を入力し、認証を済ませたあと、パスワードやユーザー名を設定していきます。
入力欄に不足がないか、認証が途中で止まっていないかを確認してください。
また、安全対策のために追加の本人確認が求められることもあります。
電話番号、メールアドレス、reCAPTCHAなどが表示された場合は、飛ばそうとせず、画面に従って完了させましょう。

それでも進めないときは、アプリだけで何度も繰り返さず、X.comなど別の公式画面から操作する方法もあります。
XではiOS、Android、デスクトップ、モバイルWebなどから複数アカウントを扱えるため、アプリ側でうまく表示されないときにWeb版で状態を確かめると、問題の切り分けがしやすくなります。
また、複数アカウントを作ること自体は認められていますが、同じ内容を大量に繰り返す、複数アカウントを使って不自然に反応を増やすなど、スパムと受け取られる運用は避ける必要があります。
新しいアカウントを短時間に次々と作ることだけを目的にせず、「個人用」「商品情報」「採用」「サポート」など、アカウントごとの役割を決めて運用することが大切です。
エラーが続く場合は、入力情報の間違いなのか、本人確認の途中なのか、アプリ表示の問題なのかをひとつずつ分けて考えると、やみくもにやり直すより解決しやすくなります。

6-5. アカウントを追加したのに一覧に表示されない・切り替えられない場合

「新しいアカウントは作れたのに、いつもの画面から切り替えられない」という場合は、アカウントの作成と、端末へのアカウント追加を別の操作として考えるとわかりやすくなります。
Xの公式アプリでは、プロフィールアイコン付近のメニューから「新しいアカウントを作成」または「既存のアカウントを追加」を選べます。
すでに作成済みの別アカウントを使いたい場合は、新規作成ではなく「既存のアカウントを追加」からログイン情報を入力します。
追加後は、プロフィールアイコンや追加された小さなプロフィールアイコンを選ぶことで、アカウントを切り替えられます。
Androidでは、画面上部のプロフィールアイコンまたはナビゲーションメニューを開き、ヘッダーの下向き矢印から追加や切り替えを行う案内になっています。
デスクトップでも、サイドメニューのプロフィールアイコンから既存アカウントを追加し、追加したプロフィールを選んで切り替えられます。

なお、2025年6月時点の案内では、公式アプリ内で最大5アカウントまで登録して切り替えられるとされていました。
アカウント数が増えると、「追加したはずなのにどれかわからない」「別アカウントから投稿してしまった」といった混乱も起こりやすくなります。
そのため、表示名に「広報」「商品紹介」「採用」などの役割を入れたり、プロフィール画像やヘッダーを見分けやすくしたりすると便利です。
たとえば、同じ会社のアカウントでも「〇〇公式」「〇〇サポート」「〇〇採用」のように分けておけば、切り替え画面を見た瞬間に使うアカウントを判断できます。
それでも一覧に出ない場合は、作成しただけで端末に追加していない可能性があるため、「既存のアカウントを追加」からもう一度ログインしてみましょう。
複数アカウントは、増やすことよりも、間違えずに追加し、迷わず切り替えられる状態にしておくことが大切です。

7. Xの別アカウントを安全に運用するための注意点

Xで別アカウントを作ること自体はむずかしくありませんが、アカウントが2つ、3つと増えてくると、作成後の管理がとても大切になります。 ブランド別、商品別、採用向け、カスタマーサポート向けなど、目的ごとにアカウントを分ければ、届けたい相手に合った情報を発信しやすくなります。 その一方で、管理方法を決めないまま運用を始めると、「別のアカウントから投稿してしまった」「誰がパスワードを知っているのかわからない」「担当者が退職したのにアクセスできる状態が残っていた」といった困りごとが起こりやすくなります。 特に企業や店舗で複数のXアカウントを運用する場合は、アカウントを増やすことよりも、誰が、何の目的で、どのルールに沿って使うのかを最初に決めることが大切です。 Xの公式アプリでは複数のアカウントを追加して切り替えながら使えるため便利ですが、切り替えが簡単だからこそ、投稿先の確認を習慣にする必要があります。 2025年6月時点では、公式アプリに最大5アカウントまで登録して切り替えられるとされており、複数アカウントを1台の端末で扱う場面も珍しくありません。 ここでは、別アカウントを安全に運用するために押さえておきたい5つのポイントを、できるだけわかりやすく説明します。

7-1. アカウントごとに異なる強力なパスワードと2要素認証を設定する

まず覚えておきたいのは、複数のXアカウントで同じパスワードを使い回さないことです。 たとえば、「会社公式」「採用」「商品A」「商品B」の4アカウントを持っているのに、すべて同じパスワードを設定していると、ログイン情報の管理で問題が起きたときに、ほかのアカウントまで影響を受けやすくなります。 別アカウントを作ったら、それぞれに異なる強力なパスワードを設定し、どのアカウントのパスワードなのかを混同しない仕組みを用意しましょう。

企業で運用する場合は、パスワードを口頭やチャットで気軽に共有するのではなく、誰がログイン情報を管理するのか、いつ変更したのかを記録するルールを決めておくと安心です。 担当者が3人いるなら、3人全員が必要以上のログイン情報を持つ状態にするのではなく、業務上必要な人が必要な範囲で扱えるように整理すると、権限の混在を防ぎやすくなります。 アカウント数が増えるほど、「誰がどの情報を知っているのか」を人の記憶だけで管理するのはむずかしくなるためです。

さらに、パスワードだけに頼らず、2要素認証も設定しておきましょう。 企業で複数アカウントを運用するときは、パスワードの共有方法や変更履歴とあわせて、2要素認証の設定状況も確認しておくことが重要です。 パスワード管理と2要素認証をセットで考えておけば、アカウントを増やしたときにもセキュリティ管理がばらばらになりにくくなります。

また、アカウントの作成時には、用途ごとに連絡先を整理しておくことも大切です。 たとえば、公式アカウント用、採用アカウント用、サポートアカウント用というように管理単位を分けておけば、あとから担当者が見ても「これは何のためのアカウントなのか」がわかりやすくなります。 別アカウントは、作った瞬間から会社やブランドが管理する大切な情報になります。 「ログインできれば大丈夫」と考えず、パスワード、認証方法、管理担当者を1セットで整理しておきましょう。

7-2. 投稿先を間違える「誤爆」を防ぐために表示名・アイコンを区別する

複数アカウント運用で特に気を付けたいのが、投稿先を間違える、いわゆる「誤爆」です。 Xのアプリではアカウントを切り替えて使えるため便利な反面、見た目がよく似たアカウントを何個も登録していると、「会社公式のつもりで採用アカウントに投稿してしまった」といったミスにつながりやすくなります。 投稿内容が同じ会社の情報だったとしても、商品案内、キャンペーン、採用情報、顧客対応など、アカウントごとの目的が違えば、別の場所から発信することでユーザーを混乱させてしまいます。

そこで効果的なのが、表示名、プロフィール画像、ヘッダー画像を見ただけで役割を区別できるようにすることです。 たとえば、表示名を「〇〇公式」「〇〇サポート」「〇〇採用」のように分けておけば、投稿画面を見たときにも現在選んでいるアカウントを確認しやすくなります。 「公式」「サポート」「採用担当」などの役割を明記しておくことは、社内の担当者が間違えにくくなるだけでなく、ユーザーにとっても「誰が何の情報を発信しているのか」がわかりやすくなるメリットがあります。

プロフィール画像についても、すべて同じロゴをまったく同じデザインで使うのではなく、サポート用には「SUPPORT」、採用用には「RECRUIT」のような文字を加えると区別しやすくなります。 ヘッダー画像にも「商品情報」「採用情報」「お客様サポート」などの役割を入れておけば、ブランドとしての統一感を残しながら、それぞれの用途を伝えられます。 大切なのは、デザインを完全にばらばらにすることではありません。 同じ企業やブランドのアカウントだとわかる統一感を持たせつつ、役割の違いも一目で判断できる状態にすることがポイントです。

投稿前の確認も、簡単なルールとして決めておきましょう。 たとえば、「投稿ボタンを押す前に表示名とアイコンを1回確認する」「予約投稿を設定するときは投稿先のアカウント名を確認する」と決めておくだけでも、確認の習慣を作れます。 別アカウントを安全に運用するコツは、担当者の注意力だけに頼るのではなく、間違いに気付きやすい見た目と手順をあらかじめ作ることです。

7-3. 複数人で運用するときは担当者・投稿ルール・承認フローを決める

会社やお店のXを複数人で運用する場合は、「みんなでログインできるから便利」という状態だけで始めないようにしましょう。 担当者の責任範囲が曖昧だと、同じ日に似た投稿を2人が出したり、問い合わせへの返信をお互いに任せてしまったり、緊急時に誰が対応するのかわからなくなったりします。 そのため、アカウントごとに担当者を決め、投稿、返信、キャンペーン対応など、それぞれの責任範囲を明文化しておくことが大切です。

たとえば、「会社公式は広報部」「採用アカウントは人事部」「サポートアカウントはカスタマーサポート部」のように分けると、誰が何を発信するのかがはっきりします。 さらに、「新商品は会社公式」「求人情報は採用」「利用者からの質問への回答はサポート」のように投稿ジャンルを決めておけば、アカウントごとの情報が混在しにくくなります。 更新頻度についても、「会社公式は週3回」「採用は募集期間中に重点的に更新する」といった基準を作っておけば、担当者が変わったときにも運用方針を引き継ぎやすくなります。

複数人で投稿する場合は、承認フローについても決めておきましょう。 たとえば、通常の商品紹介やイベント案内は担当者が投稿できる一方、重要なお知らせなどは責任者が確認してから投稿する、といった形です。 誰が原稿を作り、誰が内容を確認し、誰が投稿するのかを決めておけば、「確認したと思っていた」という行き違いを減らせます。

SocialDog、Hootsuite、BufferのようなSNS一括管理ツールを利用して、複数アカウントをまとめて管理する方法もあります。 Hootsuiteでは投稿予約や分析に加えてチームメンバーごとの管理ができるなど、複数人運用を意識した機能があります。 こうした管理ツールは、作業を楽にするだけではなく、投稿品質をそろえたり、人的なミスを減らしたり、承認フローを整えたりする目的でも活用できます。 担当者、投稿ルール、確認者の3つを先に決めておくと、人数が増えても運用が混乱しにくくなります。

7-4. ログインID・用途・担当者・権限をアカウント管理台帳で整理する

別アカウントが増えてきたら、頭の中だけで管理するのはやめて、アカウント管理台帳を作りましょう。 管理台帳というと少しむずかしく聞こえるかもしれませんが、特別なシステムを用意しなくても、アカウント名、ログインID、用途、担当者、権限、備考などを一覧にした表があれば管理しやすくなります。 たとえば、5つのアカウントを運用しているなら、1行につき1アカウントを記載し、「何のためのアカウントか」「誰が担当しているか」「誰がアクセスできるか」をすぐ確認できるようにします。

用途の欄には、「企業公式」「商品紹介」「採用」「サポート」「地域キャンペーン」など、役割がわかる言葉を書いておきましょう。 複数のブランドを展開している会社なら、ブランド名も記載しておくと便利です。 企業によってはブランド別、サービス別、地域別、ターゲット別にアカウントを分けることがありますが、数が増えるほど、それぞれの役割を一覧で確認できる仕組みが役立ちます。 たとえば、地域別アカウントなら「東京店舗」「大阪店舗」、ターゲット別なら「技術者向け」「経営層向け」のように整理しておくと、投稿先を判断しやすくなります。

管理台帳には、ログインIDや用途だけでなく、管理に必要な周辺情報も記載しておくと便利です。 たとえば、2要素認証の設定状況、パスワードを変更した履歴、現在の担当者、アクセスできる人、運用上の注意事項などです。 こうした情報を残しておけば、担当者が入れ替わったときに、ゼロから状況を確認する必要がありません。

そして大切なのは、台帳を作って満足しないことです。 新しい別アカウントを作ったとき、担当者が変わったとき、権限を変更したときには台帳も更新しましょう。 情報が古いままでは、「台帳ではAさんが担当者なのに、実際はBさんが運用している」といったずれが生まれてしまいます。 台帳を見れば、現在のアカウント管理状態がすぐにわかるように保つことが、安全な複数アカウント運用につながります。

7-5. 担当者の異動・退職時にパスワードやアクセス権限を見直す

複数アカウントを企業で運用するときは、担当者の異動や退職もあらかじめ想定しておく必要があります。 ずっと同じ人が担当するとは限らないため、「担当者が変わったときに何を確認するのか」まで決めておくと安心です。 運用担当者が入れ替わっているのに、以前と同じログイン情報や権限のまま使い続けていると、誰が何にアクセスできるのかがわかりにくくなります。

異動や退職が決まったら、まずアカウント管理台帳を見て、その人が担当していたアカウントを洗い出しましょう。 そのうえで、パスワードの変更、アクセスできる担当者の見直し、2要素認証の設定状況、ログイン情報の管理者などをまとめて確認します。 複数アカウントがある場合は、1つだけ変更して安心してしまわないように、対象となるアカウントを一覧で確認することがポイントです。

主担当が変わる場合は、ログイン方法だけではなく、運用ルールも引き継ぎましょう。 たとえば、「このアカウントは何を投稿する場所なのか」「投稿頻度はどのくらいなのか」「どの内容は承認が必要なのか」「緊急時は誰に相談するのか」といった情報です。 ログインIDとパスワードだけを渡して終わりにすると、アカウントごとに決めていた投稿ジャンルや役割が少しずつ崩れてしまうことがあります。

担当変更のたびに記憶を頼りに確認するのではなく、「対象アカウントの確認」「パスワードの見直し」「アクセス権限の確認」「担当者情報の更新」「投稿ルールの引き継ぎ」を一連の作業として決めておくとわかりやすいでしょう。 Xの別アカウントは、ブランド別、サービス別、地域別、ターゲット別など、目的に合わせて情報を届けられる便利な仕組みです。 その一方で、アカウントが増えるほど、誤投稿やログイン情報の管理ミス、権限の混在といった問題にも注意しなければなりません。 表示名やアイコンを区別し、担当者と投稿ルールを決め、ログイン情報と権限を台帳で整理し、人が入れ替わるタイミングで見直しましょう。 「作る」「運用する」「引き継ぐ」までを1つの流れとして設計することが、Xの別アカウントを長く安全に活用するための基本です。

8. Xの複数アカウント運用で避けたい規約違反・ステマ

Xでは、個人でも企業でも、目的を分けて複数のアカウントを運用できます。

たとえば企業なら「公式」「サポート」「採用」「キャンペーン用」のように役割を分けると、届けたい相手に合わせて情報を整理しやすくなります。

ただし、別アカウントを持てることと、複数アカウントを使って数字や評判を人為的に大きく見せてよいことは別問題です。

Xは、同じ内容を複数アカウントから繰り返し投稿したり、自分の別アカウント同士でいいねやリポストを重ねたりするなど、会話や人気を不自然に操作する行為を禁止しています。

違反の程度や過去の違反状況によっては、投稿の表示範囲が制限されたり、機能が一時的に使えなくなったり、アカウントが凍結されたりする可能性があります。

むずかしく考えすぎなくても大丈夫です。

「この投稿を見た人が、誰が発信しているのか、なぜ人気があるように見えるのかを正しく判断できるか」と考えると、避けるべき行為が見えやすくなります。

複数アカウントを安全に育てるなら、それぞれの役割、投稿ジャンル、担当者、更新頻度を先に決め、数字を作るためではなく、利用者に分かりやすい情報を届けるために使い分けましょう。

8-1. 同一内容を複数アカウントから繰り返し投稿するスパム行為

1つ目に注意したいのが、同じ内容、またはほとんど同じ内容を複数アカウントから何度も投稿する行為です。

たとえば、会社の公式アカウント、商品Aのアカウント、採用アカウントの3つを持っているとして、3アカウントすべてから「本日20%OFF。今すぐ購入してください」と同じ文章、同じ画像、同じURLで繰り返し投稿すると、利用者から見るとタイムラインが同じ宣伝で埋まってしまいます。

Xの信頼性に関するポリシーでは、複数アカウントを使って実質的に同じコンテンツを投稿することや、コピーしたような投稿を繰り返すことを制限しています。

自動投稿ツールを使う場合も同じで、複数アカウントから重複またはほぼ同一の投稿を機械的に流す運用は避ける必要があります。

ただし、「複数アカウントでは同じ話題を一切扱ってはいけない」という意味ではありません。

たとえば新商品の発売を公式アカウントとサポートアカウントの両方で知らせる必要があるなら、公式では商品の特徴やキャンペーン情報を紹介し、サポートでは設定方法やよくある質問を案内するなど、アカウントごとに役割と切り口を変えると自然です。

英語版、日本語版など、地域や言語ごとに情報を届ける運用も、目的が明確なら考え方が異なります。

「同じ文章をコピーして数を増やす」のではなく、「同じ出来事を、それぞれの読者に必要な形で伝える」と覚えておくと分かりやすいでしょう。

8-2. 別アカウントでいいね・リポストを繰り返して人気を偽装する行為

2つ目は、別アカウントを使って、自分の投稿の人気を実際より大きく見せる行為です。

たとえば本アカウントで新サービスを紹介したあと、自分で管理する5つの別アカウントから毎回いいね、リポスト、返信を行い、「たくさんの人が注目している投稿」のように見せる運用は避けましょう。

Xでは、複数アカウントを使って同じ投稿やアカウントに反応したり、自分のアカウントをエンゲージメント機能で不自然に押し上げたりする行為を、偽装的な協調行動として禁止しています。

いいねやリポストだけでなく、投票への参加、返信、フォロー、表示回数などの数字を人為的に増やす行為も注意が必要です。

また、「いいねしてくれたらこちらも必ずいいねする」といった交換を組織的に繰り返したり、第三者サービスを使ってフォローや反応を購入したりすることも、安全な運用とはいえません。

一方で、企業の公式アカウントが、関連する自社ブランドの投稿を本当に必要な情報として紹介することまで、すべて禁止されるわけではありません。

大切なのは、読者に価値があるから紹介しているのか、それとも数字を増やして人気を演出するためだけに動かしているのかという違いです。

複数アカウントのKPIを設定する場合も、「別アカウントから反応して数字を底上げする」のではなく、各アカウントがそれぞれのフォロワーから自然に得た反応を評価するようにしましょう。

8-3. 他人や企業になりすます行為や不正なフォロワー獲得

3つ目は、他人や企業になりすます行為と、不正な方法でフォロワー数を増やす行為です。

たとえば有名企業と同じロゴ、よく似た表示名、似たユーザー名を使い、公式アカウントだと誤解させて商品を紹介したり、問い合わせ先を案内したりするのは危険です。

Xでは、個人、団体、企業などになりすまして人をだます行為を禁止しており、違反内容によってはプロフィールの修正やアカウントの凍結につながることがあります。

パロディー、ファン、解説などを目的とするアカウントを作る場合も、「公式ではない」と利用者が分かるように、アカウント名やプロフィールで立場を明確にすることが大切です。

企業が自社で複数アカウントを作る場合も、「○○公式」「○○サポート」「○○採用」のように役割を表示名やプロフィールに書いておくと、ユーザーが迷いにくくなります。

フォロワー獲得でも同じ考え方が必要です。

フォロワー販売サービスを使って数だけを買う、大量のアカウントを短時間でフォローしてフォローバック後に解除する、無関係な利用者を自動で大量フォローするといった方法は避けましょう。

フォロワーが1万人いるように見えても、その数字が不正な手段で作られていれば、ブランドの信頼にはつながりません。

商品情報、採用情報、サポート情報など、アカウントごとに明確な目的を持たせ、必要としている人に役立つ情報を積み上げる方が、遠回りに見えても安全で長続きします。

8-4. 複数アカウントで第三者の口コミを装う自作自演に注意する

4つ目は、複数アカウントを使って「普通のお客さんの口コミ」に見せかける自作自演です。

たとえば会社が管理する別アカウントから、「この商品を偶然買ったけれど、すごく良かった」「友だちにもおすすめしたい」と投稿し、そのアカウントが自社と関係ない一般利用者であるかのように見せるケースです。

さらに複数のアカウントで同じ商品をほめ、互いに返信やリポストを重ねれば、初めて見る人は「たくさんの利用者が高く評価している」と受け取るかもしれません。

しかし実際には、発信者が同じ会社や関係者なら、第三者の自然な口コミとはいえません。

こうした見せ方は、X上の信頼性を損なうだけでなく、広告であることを隠した宣伝としてステルスマーケティングの問題につながる可能性があります。

社員が自分の個人アカウントで自社商品を紹介する場合も、会社から依頼や指示を受けている、投稿内容の決定に会社が関与している、商品提供などの関係があるといった事情があれば、「個人の純粋な感想」と同じようには扱えない場合があります。

反対に、本当に個人が自主的な意思で投稿しているだけなら、すべての投稿に一律で「PR」を付けなければならないわけではありません。

大切なのは、誰の意思で作られた投稿なのか、企業との関係を隠すことで読者が誤解しないかを確認することです。

口コミ風の投稿を増やしたいときほど、「一般のお客さんのふりをする」のではなく、実際の利用者の声を適切な許可を得て紹介するなど、透明性のある方法を選びましょう。

8-5. 2023年10月施行のステマ規制を踏まえて「PR」など広告であることを明示する

日本では、2023年10月1日からステルスマーケティングが景品表示法上の不当表示として規制されています。

かんたんにいうと、企業の広告なのに、見る人が「これは企業とは関係のない第三者の感想だ」と思ってしまうような表示が問題になります。

規制の対象となるのは、自己の商品やサービスについて表示内容の決定に関与する広告主である事業者です。

そのため、企業がインフルエンサーや社員などに投稿を依頼する場合は、「投稿した本人だけの問題」と考えず、広告主側が表示方法をきちんと管理する必要があります。

たとえば、商品提供や広告依頼を受けた投稿なら、「PR」「広告」「プロモーション」「○○社から提供を受けて投稿しています」など、広告であることが読者に分かる表現を使う方法があります。

ただし、文字を入れれば何でもよいわけではありません。

大量のハッシュタグの中に「#PR」を埋めて見つけにくくしたり、動画の一瞬だけ小さく表示したりすると、全体として広告だと分かりにくいと判断される可能性があります。

「PR」と書く場合は、投稿を見た人が無理なく気付ける場所や大きさで表示し、誰から依頼・提供を受けたのかも必要に応じて明らかにすると親切です。

また、2023年10月1日より前に投稿した内容でも、その後も表示が続いており、事業者の広告であることが分かりにくい場合は、規制の対象になり得る点にも注意しましょう。

複数アカウントを運用すると、「公式では宣伝だと分かるから、別アカウントでは口コミ風に見せよう」と考えたくなる場面があるかもしれません。

けれども、長く信頼される運用では、広告であることを隠すより、誰が、どの立場で、何を伝えているのかをはっきり示すことの方が大切です。

公式、サポート、採用、キャンペーンなど、アカウントごとの役割を明確にし、広告・提供・関係者による投稿は分かりやすく表示する。

この基本を守れば、別アカウントを便利に使い分けながら、規約違反やステマのリスクをぐっと減らせます。

9. Xの別アカウントを個人・企業で効果的に使い分ける方法

Xで別アカウントを作るなら、「数を増やすこと」よりも「それぞれに何を担当させるか」を先に決めることが大切です。 ひとつのアカウントに趣味、仕事、商品情報、採用情報、問い合わせ対応まで何でも詰め込むと、見る人は「このアカウントをフォローすると何がわかるの?」と迷いやすくなります。 反対に、アカウントごとに目的と相手をはっきり分けると、投稿内容に専門性が生まれ、必要な情報を必要な人へ届けやすくなります。 別アカウントは、情報をばらばらにするためではなく、情報をわかりやすく整理するために使うと考えるとイメージしやすいでしょう。

企業の場合は、ブランド別、サービス別、地域別、部門別、ターゲット別に分ける方法があります。 個人の場合も考え方は同じで、本垢、趣味垢、仕事垢などに役割を持たせれば、フォロワーが受け取る情報のズレを減らせます。 ただし、アカウントを増やすほど管理するものも増えるため、表示名、プロフィール、アイコン、担当者、投稿ルールまでセットで整えておくことが重要です。 「誰が、誰に、何を伝えるアカウントなのか」を一言で説明できる状態を目指しましょう。

9-1. 本垢・趣味垢・仕事垢など目的とターゲットごとに発信内容を分ける

個人が別アカウントを使うときは、まず「自分が投稿したい内容」ではなく、「その投稿を誰に読んでほしいか」から考えると整理しやすくなります。 たとえば、本垢では日常の出来事や友人との交流、趣味垢ではゲーム、音楽、スポーツ、推し活など特定のテーマ、仕事垢では専門知識や実績、仕事に関する考え方を発信する、といった分け方です。 同じ人が運営していても、読者が求める情報はアカウントごとに違います。 そこで目的、ターゲット、投稿ジャンルの3つをアカウントごとに決めると、何を投稿するか迷いにくくなります。

たとえば、仕事の情報を知りたくてフォローした人のタイムラインに、趣味の実況や私生活の投稿が大量に流れてくると、欲しかった情報を見つけにくくなることがあります。 逆に、趣味でつながりたい人に仕事の宣伝ばかり見せても、距離を感じさせてしまうかもしれません。 別アカウントを作れば、仕事垢では専門性を重視し、趣味垢では共感や会話を重視するなど、相手に合わせて投稿のトーンも変えられます。 これは企業が若年層と中高年層など、異なる相手に合わせてメッセージを変えるのと同じ考え方です。

運用するときは、アカウント名やプロフィール画像をできるだけ見分けやすくしてください。 「仕事用」「趣味用」など役割がわかる言葉を表示名に入れたり、プロフィール欄に発信テーマを書いたりすると、自分自身の誤投稿も防ぎやすくなります。 複数アカウントを行き来すると、投稿先を間違える事故が起きやすいため、見た瞬間に判別できる設計が役立ちます。 別アカウントを作ったら終わりではなく、投稿する前に「この内容はどの読者向けか」を確認する習慣まで作っておきましょう。

9-2. トヨタ・JAL・SONYのようにブランド・サービス・地域ごとに運用する

複数の事業やサービスを持つ企業では、ひとつの公式アカウントだけですべてを発信すると、情報が混ざりやすくなります。 そこで参考になるのが、トヨタ、JAL、SONYのように、サービスや地域などの単位でアカウントを使い分ける考え方です。 大きな企業ほど、商品を知りたい人、サービスを利用している人、特定地域の情報を探している人など、フォロワーの目的が分かれます。 それぞれに専用の窓口を用意すれば、利用者は自分に必要なアカウントだけをフォローしやすくなり、関係のない情報を大量に受け取る負担も減らせます。

たとえば、全国共通のブランド情報と、特定地域の店舗イベントや限定キャンペーンを同じ場所で流すと、ある地域の人には役立つ一方、別の地域の人には不要な情報になることがあります。 地域別アカウントを設ければ、地域ごとのイベント、店舗情報、限定企画などを、その地域に関心のある人へ届けやすくなります。 サービス別でも同じで、利用目的が異なるサービスを別々に発信すれば、それぞれの特徴に合わせた説明や告知がしやすくなります。 「フォロワー全員に全部を見せる」のではなく、「必要な人に必要な情報を渡す」設計に変えることが、複数アカウント運用の大きなメリットです。

ただし、分け方が細かすぎると、今度はどのアカウントを見ればよいのかわかりにくくなります。 そのため、表示名に地域名やサービス名を入れ、プロフィールには「何を発信するアカウントか」を明記してください。 企業全体の公式アカウントと各アカウントの役割が重なる場合は、どこまでを本体で発信し、どこからを専用アカウントで扱うのかも決めておきます。 役割が重複しないように整理すると、担当者も投稿の優先順位を判断しやすくなります。

9-3. ユニクロ・GU・PLSTのようにブランド別の専用アカウントを設ける

複数ブランドを展開している企業では、会社単位ではなくブランド単位でアカウントを分ける方法も効果的です。 わかりやすい例が、ファーストリテイリングの「ユニクロ」「GU」「PLST」です。 同じ企業グループでも、それぞれのブランドには名前、商品、見せ方、届けたい相手があります。 そのため、ひとつの企業アカウントにすべてのブランド情報を集めるより、ブランドごとに専用アカウントを持たせたほうが、そのブランドらしい情報発信を組み立てやすくなります。

ブランド別アカウントなら、新商品、キャンペーン、コーディネート提案など、ブランドに関心がある人へ内容を集中して届けられます。 フォロワー側も、自分が好きなブランドだけを選んで追いやすくなります。 これは情報の「ノイズ」を減らすことにもつながります。 たとえば、Aブランドだけが好きな人に、BブランドやCブランドの告知まで毎日届ける必要はありません。 専用アカウントに分ければ、フォローする理由がはっきりし、投稿の一貫性も作りやすくなります。

ここで気を付けたいのは、複数ブランドのアカウントへ同じ文章をそのまま並べないことです。 アカウントを分ける目的は、単純に投稿先を増やすことではなく、それぞれの専門性を高めることにあります。 ブランドごとに扱うテーマ、画像の見せ方、投稿の言葉遣い、告知の優先順位を決めておくと、各アカウントの個性が伝わりやすくなります。 表示名やアイコンには統一感を持たせつつ、どのブランドの公式情報なのか一目で判断できるようにすることも大切です。

9-4. 公式・採用・カスタマーサポートなど部門や業務ごとに役割を分ける

企業アカウントは、ブランドやサービスだけでなく、業務の役割ごとに分けることもできます。 代表的なのが「公式」「採用」「カスタマーサポート」といった分け方です。 公式アカウントでは商品やニュース、イベントなど会社全体の情報を扱い、採用アカウントでは社員の声や職場の雰囲気など応募者向けの内容に集中し、サポート用アカウントでは利用者からの質問や困りごとへの対応を中心にします。 こうして役割を分けると、各部門が自分の目的に合わせて動きやすくなり、情報発信や顧客対応のスピードも上げやすくなります。

特にカスタマーサポートは、通常の広報投稿とは目的が大きく異なります。 質問への返信を優先するなら、たとえば平日の営業時間内に対応するなど、運用時間や返答のルールを決めておく必要があります。 採用アカウントも、商品を売ることより「ここで働く姿を想像してもらうこと」が中心になります。 同じ会社の情報でも、読む人と目的が違うため、別アカウントにしたほうが投稿内容を設計しやすいのです。

一方で、部門別アカウントは担当者が増えるほど、誤投稿や権限管理の問題が起きやすくなります。 表示名に「公式」「採用」「サポート」などの役割を入れ、プロフィールにも担当範囲を書いておきましょう。 さらに、誰がどのアカウントを担当するか、緊急時は誰が判断するか、パスワードや二段階認証をどう管理するかまで決めておくことが重要です。 担当者が異動や退職で入れ替わる可能性も考え、ログインID、用途、担当者、備考などをまとめた管理台帳を用意しておくと、引き継ぎもしやすくなります。

9-5. BtoB企業なら技術者向け・経営層向けなどターゲット別に発信する

BtoB企業では、同じ製品やサービスを扱っていても、読む人の立場によって知りたいことが大きく変わります。 そこで、「技術者向けアカウント」と「経営層向けアカウント」のように、ターゲット別に分ける方法が役立ちます。 技術者向けなら、製品の仕組み、活用方法、技術的なポイントなど、実務で判断しやすい情報を中心にできます。 一方、経営層向けなら、導入によってどんな課題を解決できるのか、業務や組織にどのような価値があるのかなど、意思決定に結び付きやすいテーマへ寄せられます。 同じ内容を全員へ同じ言葉で届けるより、相手の関心に合わせて説明の角度を変えたほうが読みやすくなります。

ターゲット別に運用するときは、投稿内容だけでなく、言葉の専門度や投稿のタイミングも調整します。 そして「分けてよかったか」を感覚だけで判断せず、インプレッション数、エンゲージメント率、フォロワーの増減、曜日や時間帯ごとの反応などを定期的に確認してください。 あるアカウントでは画像への反応が強く、別のアカウントでは詳しい解説への反応が高い、という違いが見えることもあります。 その差を見ながら、投稿時間や内容を少しずつ改善していくと、それぞれのアカウントが担当する役割をさらに磨けます。

個人でも企業でも、別アカウントを効果的に使うポイントは同じです。 「誰に、何を届けるアカウントか」を先に決め、役割が重ならないようにすることです。 アカウント数が多いほど成果が出るわけではありません。 必要な単位で分け、プロフィールで役割を明示し、投稿ルールと担当範囲を決め、反応を見ながら調整することが大切です。 そうすれば、別アカウントは単なるサブの置き場ではなく、フォロワーとの関係を深めるための、わかりやすい情報の入口になります。

10. Xの別アカウント運用で成果を高めるポイント

Xで別アカウントを作ったら、「アカウントが増えたから終わり」ではありません。 大切なのは、それぞれのアカウントにきちんと役割を持たせ、数字を見ながら少しずつ育てていくことです。 たとえば、1つの企業でも「企業公式」「採用」「カスタマーサポート」「商品ブランド」「地域店舗」では、届けたい相手も投稿する内容も大きく異なります。 すべてを1つのアカウントで発信すると、フォロワーから見て「このアカウントは何を教えてくれるの?」と分かりにくくなりやすいので、別アカウントを作る意味が薄れてしまいます。 反対に、目的を分けて運用すれば、ユーザーは自分が欲しい情報だけを受け取りやすくなり、企業側も投稿方針を決めやすくなります。 トヨタやJAL、SONYのような企業がサービス別・地域別などでアカウントを使い分けているのも、情報を受け取る人に合わせて発信を整理する考え方の一例です。 ここでは、別アカウントを「作っただけ」にせず、成果につなげるための5つのポイントを見ていきましょう。

10-1. 各アカウントの目的・投稿ジャンル・更新頻度を明確にする

最初に決めたいのは、「このアカウントは誰に、何を届けるためのものか」という目的です。 ここがあいまいなままだと、企業のお知らせ、採用情報、キャンペーン、問い合わせ対応などが同じ場所に混ざり、フォロワーが期待している情報とのずれが起こりやすくなります。 たとえば、企業公式アカウントは新商品や会社からのお知らせ、採用アカウントは社員インタビューや職場の雰囲気、サポートアカウントはよくある質問や障害情報というように、担当するジャンルを分けておくと分かりやすくなります。 株式会社ファーストリテイリングのように、「ユニクロ」「GU」「PLST」とブランドごとにアカウントを分ければ、それぞれの商品や世界観に合った発信がしやすくなります。 同じ会社でも、ブランドごとにファンの興味は少しずつ違うため、1つのアカウントですべてを知らせるより、専門性を持たせたほうが情報を届けやすくなります。

目的を決めたら、次は投稿ジャンルと更新頻度を運用ルールとして整理しましょう。 「月曜日は商品情報、水曜日は活用例、金曜日はキャンペーン」というように大まかな型を決めると、担当者が投稿内容で迷いにくくなります。 採用アカウントなら「週3回、社員紹介・募集職種・社内イベントを中心に投稿する」、サポートアカウントなら「営業時間内に問い合わせ関連情報を確認し、必要な案内を発信する」といった具合です。 更新頻度は、むやみに多ければよいわけではありません。 大切なのは、そのアカウントをフォローした人が期待する情報を、無理なく継続して届けられる頻度にすることです。 また、複数人で運用する場合は、誰がどのアカウントを担当するのか、緊急時は誰が判断するのかまで決めておくと、投稿の重複や対応漏れを防ぎやすくなります。 ログインID、用途、担当者、備考などをまとめた管理台帳を用意しておくと、担当者が変わったときにも引き継ぎがしやすくなります。

10-2. プロフィールに「公式」「採用」「サポート」など役割を明記する

別アカウントを運用するときは、プロフィールを見ただけで役割が分かるようにしましょう。 同じ企業が「公式」「採用」「サポート」「キャンペーン」など複数のアカウントを持っていると、表示名やアイコンが似ているだけで、利用者は「どれが本物なの?」「ここに問い合わせてよいの?」と迷ってしまいます。 そこで、表示名に「〇〇公式」「〇〇採用」「〇〇サポート」のような言葉を入れ、プロフィール欄にも所属、役割、主な投稿内容を簡潔に書いておくことが大切です。 たとえば、「〇〇株式会社 採用公式|新卒・中途採用情報、社員インタビュー、社内イベントを発信」と書けば、初めて訪れた人でも目的をすぐ理解できます。 サポート用なら、対応内容だけでなく「平日10:00〜17:00対応」など運用時間も示すと、返信を待つユーザーの不安を減らしやすくなります。

プロフィール画像やヘッダー画像にも工夫が必要です。 企業ロゴの基本デザインはそろえながら、ヘッダーに「採用」「SUPPORT」などの役割を加えると、アカウントを切り替えたときにも見分けやすくなります。 これはユーザーのためだけではなく、運用担当者の誤投稿防止にも役立ちます。 X公式アプリでは複数アカウントを登録して切り替えられるため、似た名前や同じアイコンばかりだと、担当者自身が投稿先を間違えることがあります。 アカウント名、プロフィール画像、ヘッダー、自己紹介文を少しずつ区別しておけば、投稿前の確認もしやすくなります。 また、企業に関係するアカウントで広告や宣伝を行う場合は、第三者の口コミを装うような見せ方は避けましょう。 「PR」「提供:〇〇社」「〇〇の中の人が運営しています」など、発信主体や関係性を分かりやすく示すことが、長く信頼される運用につながります。

10-3. インプレッション数・エンゲージメント率・フォロワー増減を分析する

別アカウントの成果を高めるには、感覚だけで「この投稿はよかった」と判断せず、数字を定期的に確認することが大切です。 まず見たいのが、インプレッション数、エンゲージメント率、フォロワー数の増減です。 インプレッション数を見れば投稿がどれくらい表示されたかを把握しやすくなり、エンゲージメント率を見れば、表示された投稿に対してどの程度反応が生まれたかを比べやすくなります。 さらに、フォロワー数の増減を追えば、発信内容が継続的な関心につながっているかを確認できます。 たとえば、採用アカウントで社員インタビューを投稿した週にフォロワーが増え、募集要項だけを続けた週は反応が弱かったなら、応募者は「働く人の雰囲気」に強く関心を持っている可能性があります。 このように、数字と投稿内容をセットで見ると、次に何を増やすべきかが見えやすくなります。

比較するときは、1回の投稿だけで結論を出さないようにしましょう。 同じアカウントでも、曜日、時間帯、話題、画像の有無などによって反応は変わります。 1週間や1か月など一定期間で記録し、「どんな投稿が安定して反応を得ているか」を見ることが大切です。 また、アカウント同士を比較するときも、フォロワー数だけで優劣を決めるのはおすすめできません。 企業公式とサポートでは目的が異なるため、公式アカウントは認知拡大、サポートは必要な情報を必要な人へ届けることなど、それぞれの役割に合わせて指標を設定します。 分析にはX上で確認できるデータに加えて、SocialDog、Hootsuite、Bufferなどの管理・分析ツールを利用する方法もあります。 複数アカウントの数字を同じ基準で記録しておくと、担当者の感覚に左右されにくく、改善の理由を社内で説明しやすくなります。

10-4. 投稿する曜日・時間帯や画像・動画・スレッドなどの形式を比較する

数字を確認できるようになったら、次は「何を変えると反応が良くなるのか」を小さく試していきましょう。 比較しやすいのは、投稿する曜日、時間帯、画像、動画、スレッドといった投稿形式です。 たとえば、同じ商品紹介でも、火曜日の12時に画像付きで投稿した場合と、木曜日の20時に短い動画付きで投稿した場合では、届くユーザーや反応が変わることがあります。 そこで、「今週は画像中心」「来週は動画中心」のように条件を変え、インプレッション数やエンゲージメント率を比較します。 1回だけで決めず、似た条件で何度か試すと、たまたま話題になった投稿に引っ張られにくくなります。

アカウントごとに、反応の良い形式が違うこともあります。 商品アカウントでは写真や短い動画が強く、採用アカウントでは社員の声を複数投稿で伝えるスレッドが読まれやすい、というような違いが出ることがあります。 地域別アカウントなら、店舗イベントや限定キャンペーンを画像と場所の情報で分かりやすく伝える方法も考えられます。 B2B企業で「技術者向け」と「経営層向け」を分けているなら、技術者向けには詳しい技術情報、経営層向けには導入効果や事例を簡潔にまとめるなど、同じテーマでも見せ方を変えられます。 ここで大切なのは、複数アカウントへまったく同じ内容を繰り返し投稿しないことです。 同一内容を複数アカウントで機械的に繰り返す運用は、ユーザーにとっても価値が低く見えやすく、スパム的な運用と受け取られるリスクがあります。 アカウントごとの役割に合わせて、切り口や表現、投稿形式を変えながら検証しましょう。

10-5. アカウントごとの成果を比較して統合・継続・役割変更を判断する

別アカウントは、一度作ったら永遠に同じ形で続けなければならないわけではありません。 数か月ごとに成果を振り返り、「このアカウントは今の役割を続けるべきか、統合すべきか、役割を変えるべきか」を考えましょう。 たとえば、2つのブランドアカウントがそれぞれ明確なファン層を持ち、投稿内容も大きく異なるなら、分けたまま続ける意味があります。 一方で、投稿内容がほぼ同じで、片方は更新回数も少なく、担当者の負担だけが増えているなら、1つに統合したほうが分かりやすい場合があります。 また、当初はキャンペーン専用だったアカウントを、キャンペーン終了後に商品情報アカウントへ役割変更するなど、事業の状況に合わせて見直す考え方もあります。

判断するときは、フォロワー数だけでなく、インプレッション、エンゲージメント、フォロワー増減、投稿頻度、問い合わせ対応への貢献、運用工数などを並べて見ます。 「フォロワーは少ないけれど、サポート情報への反応が安定している」「採用アカウントから採用ページへ関心を持つ人が増えている」といった役割上の成果も確認しましょう。 複数アカウントは、数が多いほど強いわけではありません。 それぞれに明確な役割があり、担当者が無理なく管理でき、ユーザーにも違いが伝わっている状態が理想です。 SocialDog、Hootsuite、Bufferなどを活用して投稿予約や分析をまとめれば、複数アカウントの管理負担や人的ミスを減らす助けにもなります。 とくにチーム運用では、担当範囲、承認フロー、パスワード管理、二段階認証、緊急時の対応ルールまで決めておくと安心です。 数字を見て小さく試し、結果を比べ、必要なら役割を変える。 この繰り返しが、別アカウントをただ増やすだけで終わらせず、X運用全体の成果を高めていく基本になります。

11. 不要になったXの別アカウントを削除する方法

X(旧Twitter)で別アカウントを作ったものの、「ほとんど使わなくなった」「キャンペーンが終わった」「ブランドを統合したので役目を終えた」ということもありますよね。
Xでは、個人でも企業でも複数のアカウントを使い分けられるため、メインアカウントのほかに、趣味用、情報収集用、採用用、カスタマーサポート用、キャンペーン用などを作るケースがあります。
一方、アカウントが増えすぎると、どのアカウントから投稿するのか迷ったり、使っていないアカウントのログイン情報を管理し続けたりする負担も増えてしまいます。
企業の場合は、担当者が変わったあとも古いアカウントだけが残り続ける、といった問題にも注意が必要です。
そのため、今後使う予定のない別アカウントは、状況に応じて整理しておくと管理しやすくなります。
ただし、ここで覚えておきたいのが、「ログアウト」と「アカウントの利用解除・削除」はまったく別の操作だということです。
スマートフォンから表示を消しただけでは、X上に存在するアカウントそのものが消えるわけではありません。
大切なポストやフォロワーを誤って失わないように、それぞれの違いから順番に見ていきましょう。

11-1. 別アカウントだけログアウトする場合と完全削除する場合の違い

まず、「このスマートフォンではもう使わない」というだけなら、アカウントそのものを削除する必要はありません。
ログアウトは、その端末やXアプリからアカウントへのログイン状態を解除する操作です。
ログアウトしても、そのアカウントのプロフィールやポスト、フォロー・フォロワーなどは基本的にX上に残ります。
あとからユーザー名やメールアドレス、パスワードなどを使ってログインすれば、再び利用できます。

たとえば、「@company_official」という公式アカウントと「@company_recruit」という採用アカウントを同じスマートフォンで管理しているとしましょう。
採用担当から外れたため「@company_recruit」を自分のスマートフォンから外したいだけなら、必要なのはログアウトです。
採用アカウント自体を閉鎖してしまう必要はありません。
企業では担当者が入れ替わることもありますので、この違いはとても大切です。

一方で、ブランド終了やサービス終了などにより、今後そのアカウントを使用しないのであれば、アカウントの利用解除を検討します。
Xでは、利用解除の手続きをすると、まず30日間の停止期間に入ります。
この30日間にログインしなければ、その後アカウントが削除されます。
つまり、「削除ボタンを押した瞬間にすべてが完全消去される」という仕組みではありません。
間違えて操作した場合に戻せる猶予が用意されている、と考えるとわかりやすいでしょう。

複数アカウントを運用していると、操作対象を取り違える危険もあります。
削除手続きを始める前には、プロフィール画像、表示名、ユーザー名の「@○○」を必ず確認してください。
特に企業では「公式」「採用」「サポート」「商品紹介」など似た名前のアカウントを持つことがあります。
プロフィール画像や表示名で役割を区別しておくことは、日常の誤投稿だけでなく、削除時の操作ミスを防ぐ意味でも役立ちます。

11-2. Xの別アカウントを利用解除して削除する手順

「もう使わないのでX上からアカウントそのものをなくしたい」という場合は、削除したい別アカウントに切り替えてから利用解除の操作を進めます。
ここでいちばん大事なのは、最初に削除対象のアカウントへ正しく切り替えることです。
複数アカウントを登録している人は、メインアカウントを間違えて操作しないようにしてください。

アプリでは、削除したいアカウントに切り替えたうえで、「設定とプライバシー」からアカウント関連の設定を開き、「アカウントを削除」へ進みます。
画面に表示されるアカウント停止に関する説明を確認し、「アカウント削除」を選択します。
その後、求められた場合はパスワードを入力し、最終確認を行って操作を確定します。
Web版のXでも、「設定とプライバシー」からアカウント関連の項目へ進み、同様にアカウント削除の手続きを行えます。
Xの画面構成は更新されることがあるため、表示される名称が多少異なる場合は、画面上の案内を確認しながら進めてください。

利用解除すると、ユーザー名と公開プロフィールはXのWebサイトやiOS・Androidアプリ上で表示されなくなります。
そして、利用解除後の30日間にログインしなければ、完全削除へ進みます。
完全に削除されたあとは、以前のアカウントを復活させたり、過去のポストへアクセスしたりできなくなるため、「本当に残しておく必要がないか」を先に確認しましょう。

また、過去のデータを手元に保存しておきたい場合は注意が必要です。
Xのデータをダウンロードしたいときは、アカウントを利用解除する前にデータの申請を行う必要があります。
企業なら、キャンペーン結果や過去の告知、顧客対応の記録などを社内資料として確認したくなる可能性もあります。
「とりあえず消して、必要になったらあとで取り出そう」と考えず、保存が必要なものを先に整理しておくと安心です。

なお、Xアカウントを削除しても、GoogleやBingなどの検索エンジン側に残った情報までXが直接削除できるわけではありません。
検索結果やキャッシュなどに過去の情報が残る場合がある点も理解しておきましょう。

11-3. アプリからアカウント情報を消してもX上のアカウントは削除されない

ここは、とても間違えやすいところです。
スマートフォンのXアプリから別アカウントをログアウトしたり、端末側からアカウント情報を削除したりしても、X上に存在するアカウントそのものが退会・削除されるわけではありません。
たとえるなら、家そのものを壊すのではなく、自分が持っている「家の鍵」をいったん外しているような状態です。
家に当たるXアカウントは、そのまま残っています。

iPhoneなどでアプリからアカウントを外した場合でも、再びログイン情報を入力すれば追加できます。
Androidでも、ログアウトはアプリからログイン状態を解除する操作であり、Xアカウントそのものの削除とは異なります。
「アプリのアカウント一覧から消えたから、アカウントも削除できた」と思い込まないようにしましょう。

この違いは企業で特に重要です。
たとえば、退職する担当者が自分のスマートフォンから企業アカウントをログアウトしたとしても、会社のXアカウント自体は残っています。
その場合は、次の担当者が利用できるようにログイン情報や運用権限を適切に引き継ぐ必要があります。
複数人で運用している企業では、ログインID、アカウントの用途、担当者、連絡先、備考などをまとめた管理台帳を用意すると整理しやすくなります。
担当者の責任範囲や緊急時の対応方法も明文化しておけば、「誰が管理しているのかわからない」という状態を防ぎやすくなります。

反対に、「このアカウントは会社として今後一切使用しない」という判断なら、単なるログアウトではなく、正式な利用解除手続きを行います。
端末から外したいのか、X上から存在そのものをなくしたいのかを最初に決めると、操作を間違えにくくなります。

11-4. 間違えて利用解除した別アカウントを復活させる方法

「別アカウントを消すつもりだったのに、必要なアカウントを利用解除してしまった」というときも、すぐにあきらめる必要はありません。
Xでは、利用解除から30日以内であればアカウントを復活できる仕組みになっています。
X.comのログイン画面、またはiOS・AndroidのXアプリを開き、利用解除したアカウントのログイン情報を入力してください。
ログイン時にアカウントを復活させるか確認するメッセージが表示されたら、復活を選択します。
その後、ホームタイムラインへ移動できれば、復活手続きが進みます。

ただし、復活した直後は、ポスト、フォロー数、フォロワー数、いいね数などがすぐに元どおり表示されないことがあります。
数字が少なく見えても、慌てて何度も設定を変更するのではなく、しばらく待って確認しましょう。
Xの案内では、フォロー・フォロワー数やポスト数などが正しく表示されるまで時間がかかる場合があり、48時間以上経過しても戻らない場合はサポートへの問い合わせが案内されています。

重要なのは30日という期限です。
利用解除から30日を超えて完全に削除されると、以前のアカウントを復活させることはできません。
また、削除したアカウントに登録されていたユーザー名やメールアドレスは、30日間の復活可能期間中は、そのアカウントとの関連付けが残ります。
同じユーザー名やメールアドレスを別アカウントですぐ使おうとしても利用できない場合があるため、この点も覚えておきましょう。

企業アカウントの場合は、「削除する担当者」と「確認する担当者」を分ける方法も有効です。
たとえば担当者が利用解除を実行する前に、上長が対象の「@ユーザー名」を確認するという2段階のルールにすれば、重要な公式アカウントを誤って閉じる事故を減らせます。
複数アカウントでは誤投稿だけでなく、誤削除も管理上のリスクになるためです。

11-5. 企業アカウントを閉鎖するときに告知・データ・権限管理で注意すること

企業の別アカウントを閉鎖する場合は、個人のサブアカウントより慎重に進めましょう。
たとえば「商品A公式」「採用公式」「カスタマーサポート」「地域イベント」などのアカウントには、それぞれ異なる目的でフォローしているユーザーがいます。
何の説明もなく突然アカウントを閉鎖すると、「サービスまで終了したの?」「問い合わせ先はどこ?」と利用者を迷わせる可能性があります。

まず検討したいのが閉鎖前の告知です。
「本アカウントは○月○日をもって更新を終了します」「今後の商品情報は@company_officialでお知らせします」など、閉鎖日と移行先をわかりやすく案内します。
プロフィールにも「更新終了」「○○公式アカウントへ統合しました」などと記載して一定期間残しておけば、久しぶりにプロフィールを訪れたユーザーにも状況が伝わります。
サービス別・ブランド別にアカウントを運用してきた企業ほど、「このアカウントの役割を今後どこが引き継ぐのか」を明確にすることが大切です。

次に確認するのがデータです。
必要なXデータがある場合は、利用解除前にダウンロードを申請しておきましょう。
過去のキャンペーン投稿、重要なお知らせ、ユーザー対応など、あとから社内で確認する可能性のある情報は、社内の運用ルールや法務・コンプライアンス上の要件も踏まえて保存の要否を判断します。
運用時にインプレッション数、エンゲージメント率、フォロワー増減などを分析していた場合は、閉鎖前に必要なレポートを残しておくのもよいでしょう。
「なぜこのアカウントを終了したのか」を数字と一緒に記録しておけば、将来別のSNSアカウントを立ち上げる際の判断材料にもなります。

そして忘れてはいけないのが権限とセキュリティです。
企業では複数人がアカウントに関わることがあるため、担当者、パスワード、二段階認証、登録メールアドレス、電話番号、外部のSNS管理ツールなどを確認します。
SocialDog、Hootsuite、Bufferなどの管理ツールを利用していた場合も、閉鎖するアカウントがどのサービスと連携しているのかを整理しておくとよいでしょう。
「Xでは閉鎖したけれど、社内ツールには古い設定が残ったまま」という状態を避けるためです。

最後に、アカウント管理台帳も更新します。
たとえば「@company_campaign/キャンペーン用/2026年9月30日運用終了/利用解除済み」のように記録しておけば、数年後に別の担当者が調査するときにも経緯を確認できます。
ブランド別、サービス別、採用、サポートなど、複数のXアカウントを持つことは情報を届け分けるうえで便利ですが、数が増えるほど管理負担や人的ミスのリスクも大きくなります。
不要なアカウントを整理するときは、「ログアウト」「利用解除」「完全削除」を区別し、告知、データ保存、担当者・権限の整理までを一つの作業として進めることが大切です。
そうすれば、必要なメインアカウントを残しながら、増えすぎた別アカウントを安全に整理できます。

12. Xの別アカウントの作り方に関するよくある質問

Xで別アカウントを作ろうとすると、「お金はかかるの?」「本垢のフォロワーにバレない?」「ブロックした相手はどうなるの?」など、いろいろな疑問が出てきますよね。

Xでは、1人で複数のアカウントを持ち、目的に合わせて使い分けることができます。 たとえば、「友達と交流する本垢」「趣味について投稿する趣味垢」「仕事について発信するビジネス垢」というように分けても構いません。 企業の場合も、公式アカウントとは別に「採用」「カスタマーサポート」「キャンペーン」など、役割ごとのアカウントを運用できます。

実際に、トヨタやJAL、SONYなどの大手企業でも、サービスや目的に応じて複数のXアカウントを使い分けています。 また、ファーストリテイリングのように、「ユニクロ」「GU」「PLST」といったブランドごとにアカウントを分ける方法もあります。 このように、別アカウントを持つこと自体は珍しい使い方ではありません。

ただし、別アカウントを作れば本垢と完全に無関係になる、というわけではありません。 メールアドレスや電話番号、連絡先の同期、フォローやいいねなどの行動によって、知り合いにおすすめアカウントとして表示される可能性も考えておく必要があります。

ここでは、Xの別アカウントを作るときに特に気になりやすい5つの疑問について、順番にわかりやすく説明します。

12-1. Xの別アカウントは無料で作れる?

Xの通常アカウントは、基本的に無料で作成できます。 そのため、「本垢とは別に趣味専用のアカウントが欲しい」という理由だけで、アカウント作成料金を支払う必要はありません。

新しいアカウントを作るときは、Xアプリからプロフィールアイコン周辺のメニューを開き、「新しいアカウントを作成」に進みます。 その後、名前や電話番号またはメールアドレス、生年月日などを入力し、認証コードによる確認を行います。 さらにパスワードやユーザー名を設定すれば、新しいアカウントとして利用を始められます。

パソコンから利用している場合でも、既存のアカウントを追加して切り替えながら利用できます。 つまり、別アカウントを使うたびに本垢から完全にログアウトして、毎回IDとパスワードを入力し直す必要はありません。

複数アカウントを作るときに注意したいのが、ログイン情報をきちんと整理しておくことです。 アカウントが2個、3個と増えてくると、「このユーザー名はどのアカウントだったかな?」「どのメールアドレスを登録したかな?」と分からなくなることがあります。

特に仕事で利用する場合は、アカウントのユーザー名、用途、登録した連絡先、担当者などを管理しておくと安心です。 「公式」「サポート」「採用担当」など、プロフィールにも役割を分かりやすく記載しておけば、利用者側もアカウントの違いを理解しやすくなります。

なお、無料でアカウントを作れることと、どのような使い方をしてもよいことは別のお話です。 複数アカウントを利用して同じ内容を大量に投稿したり、不自然に反応を増やしたりすると、スパムと判断される可能性があります。 アカウントごとに目的を決めて、自然に使い分けることを意識しましょう。

12-2. 別アカウントを作ったことはフォロワーや知り合いに通知される?

別アカウントを新しく作っただけで、「○○さんが別アカウントを作成しました」という専用の通知が本垢のフォロワー全員へ自動的に送られるわけではありません。 そのため、アカウントを追加した瞬間に本垢のフォロワー全員へ知られてしまう、と心配しすぎる必要はありません。

ただし、「通知されない=絶対に知り合いに見つからない」という意味ではないので注意してください。

Xには、メールアドレスや電話番号、アップロードされた連絡先などを利用してアカウントを見つけやすくする仕組みがあります。 たとえば、あなたの電話番号をスマートフォンの連絡先に登録している友達がXに連絡先をアップロードしている場合、設定によっては新しく作ったアカウントが「おすすめ」として表示される可能性があります。

さらにXでは、フォローしているアカウントや、閲覧・反応しているアカウントやポストなど、X上での活動もおすすめに利用されることがあります。 そのため、本垢と別アカウントで同じ人ばかりフォローしたり、同じ投稿へ頻繁に反応したりすると、アカウント同士の関連を知人に推測される可能性はあります。

知り合いにできるだけ見つけられたくない場合は、別アカウントを作ったあとに「設定とプライバシー」→「プライバシーとセキュリティ」→「見つけやすさと連絡先」を確認しましょう。 メールアドレスや電話番号から見つけられる設定、アドレス帳の同期などを確認しておくことが大切です。

なお、メールアドレスや電話番号そのものがプロフィール上で一般公開されるわけではありません。 「電話番号がプロフィールに表示されて、そこからバレてしまうのでは?」という心配とは少し仕組みが違います。 大切なのは、連絡先情報を使って自分のアカウントを見つけられる設定になっていないかを確認することです。

12-3. 本垢でブロックしている相手は別アカウントでもブロックされる?

本垢で特定の相手をブロックしているからといって、新しく作った別アカウントでも同じ相手が自動的にブロック済みになるとは考えないほうが安全です。 別アカウントは別のアカウントとして管理し、必要な相手はそれぞれのアカウントでブロックすると覚えておきましょう。

たとえば、本垢の「@main_account」でAさんをブロックしていたとしても、趣味用として作った「@hobby_account」を利用するときは、そちらでも必要に応じてAさんのプロフィールを確認してブロックします。

Xのブロックは、特定のアカウント同士のやり取りを制限する機能です。 ブロックした相手は、そのアカウントをフォローできなくなり、いいね、返信、リポストなどのエンゲージメントも制限されます。

ただし、公開アカウントの場合、現在のXではブロックした相手でも公開ポストを見ることができます。 「ブロックしたら自分の投稿を一切見られない」と思い込まないようにしましょう。 投稿そのものを限られたフォロワーだけに見せたい場合は、アカウントを非公開にする方法も含めて検討する必要があります。

別アカウントを安心して使いたいなら、作成直後にプライバシー設定とブロック状況を確認するのがおすすめです。 特に本垢とは違う人間関係で利用したい場合は、「本垢で設定したから大丈夫」と思わず、アカウントごとに設定を確認する習慣をつけておきましょう。

12-4. 別アカウントから本垢をフォロー・いいね・リポストしても問題ない?

別アカウントから本垢をフォローしたり、本垢の投稿を見たりすること自体を過度に心配する必要はありません。 複数アカウントを用途別に運用すること自体は、Xでも想定されている使い方です。

ただし、注意したいのが複数アカウントを利用して人気があるように見せかける行為です。

たとえば、10個のアカウントを用意して、本垢の投稿が公開されるたびに全アカウントから機械的にいいねやリポストを行い、反応数を人為的に増やすような使い方は避けましょう。 同じ内容を複数アカウントで繰り返し投稿したり、自作自演によって反応を増やしたりする行為は、スパム的な運用と判断されるリスクがあります。

特に企業の場合は、もっと慎重になる必要があります。 たとえば、自社が運営している別アカウントなのに、一般のお客さんを装って「この商品、本当におすすめです!」と投稿すれば、利用者に誤解を与える可能性があります。 2023年10月からは、日本でも景品表示法に基づくステルスマーケティング規制が始まっています。

企業や事業者が複数アカウントを利用して商品・サービスを紹介する場合は、「PR」「公式アカウント」「○○社が運営しています」など、誰が発信している情報なのか分かるようにすることが大切です。

個人利用でも考え方は同じです。 別アカウントを本垢の反応数を増やすための道具として使うのではなく、「本垢は日常用、別垢はゲーム用」のように、それぞれに役割を持たせると自然で管理しやすくなります。

また、本垢と別アカウントのつながりを知られたくない人は、本垢へのフォローやいいね、リポストにも注意してください。 Xでは、フォローや閲覧、反応などのアクティビティがおすすめに影響することがあります。 「知り合いには秘密の趣味垢」という目的なら、本垢との目立った交流を控えたほうが目的には合っています。

12-5. X Premiumなどの有料機能は別アカウントごとに契約が必要?

Xの通常アカウントを複数作ることと、X Premiumなどの有料サービスを利用することは分けて考えましょう。 複数のXアカウントを持っているだけで、すべてのアカウントに有料機能が一括適用されるわけではありません。

たとえば、本垢でX Premiumを利用していて、あとから趣味用の別アカウントを作った場合、本垢の契約内容がそのまま趣味用アカウントへ引き継がれるとは限りません。 有料機能を利用したいアカウントについて、契約状況を個別に確認することが大切です。

これは、複数アカウントがそれぞれ独立して管理されていることを考えると分かりやすいでしょう。 Xでは、複数のアカウントをアプリなどに追加して切り替えながら利用できますが、アカウントを1つに統合したり、フォロー・フォロワー・ポストなどのデータを別アカウントへまとめて移行したりする機能は提供されていません。

つまり、「同じスマートフォンのXアプリに入っているから、全部で1つのアカウント」というわけではありません。 スマートフォンという同じ箱の中から簡単に切り替えられるだけで、本垢と別アカウントはそれぞれ独立したXアカウントと考えると理解しやすいでしょう。

そのため、複数アカウントで有料機能を使いたい場合は、契約画面に表示される対象アカウントや料金、プラン内容を必ず確認してください。 X Premiumのプランや料金、利用できる機能は変更されることもあるため、申し込み時点のX公式画面で最新情報を確認することが重要です。

また、別アカウントをたくさん作ると、投稿内容だけでなく、ログイン情報やセキュリティ設定、有料サービスの契約状況まで管理項目が増えていきます。 仕事で複数アカウントを運用する場合は、「アカウント名」「用途」「担当者」「契約しているサービス」などを管理表にまとめておくと、担当者が変わったときにも困りにくくなります。

Xの別アカウントは、目的を明確にして使えばとても便利です。 ブランド別、サービス別、地域別、ターゲット別、趣味別などに分けることで、それぞれのフォロワーに合った情報を届けやすくなります。

一方で、アカウント数が増えるほど、誤投稿やログイン情報の混乱、プライバシー設定の見落としといった問題も起こりやすくなります。 「作れるからたくさん作る」のではなく、「このアカウントは何のために使うのか」を決めてから作成することが、別アカウントを上手に活用するコツです。