「インスタの“いいね”を非表示にしても、結局意味がないのでは?」そんな疑問を抱く方が増えています。SNSのストレス軽減を目的としたこの機能ですが、期待とは裏腹に“あまり変わらない”との声も。一方で、使い方によってはしっかりと効果を発揮するケースもあるのです。
本記事では、インスタが非表示機能を導入した背景から、実際の仕組み、ユーザーごとのメリット・デメリット、さらには「意味がない」と言われる理由とその真偽までを徹底解説します。
目次
- 1. なぜ今「いいね非表示」が話題になっているのか?
- 2. 「いいね非表示機能」とは?意外と知らないその仕組み
- 3. 「いいね非表示は意味ない」と言われる3つの理由
- 4. それでも「いいね非表示」にする意味があるケースとは?
- 5. 実は投稿パフォーマンスに影響する?非表示の副作用とは
- 6. 非表示設定のメリット・デメリットを冷静に整理
- 7. ユーザー別|非表示にするべきかの判断基準
- 8. 非表示にしても評価されるアカウントの特徴とは?
- 9. 「いいね非表示」以外にできるSNS疲れ対策
- 10. 【設定ガイド】投稿ごと?全体?非表示設定の使い分け方
- 11. Q&A|よくある「いいね非表示」に関する質問まとめ
- 12. 結論:意味がないかは“使い方”と“目的”次第
1. なぜ今「いいね非表示」が話題になっているのか?
Instagramで「いいね非表示」が注目されているのは、2025年現在のSNS利用者の心理や行動変化に深く関係しています。
かつては「いいね数」が多ければ多いほど、その投稿やアカウントの価値が高いとされてきました。
でも最近は、ユーザーが数字に振り回されず、もっと自由に、自分らしくSNSを楽しみたいという意識が強まっているのです。
この背景には、SNS疲れや承認欲求へのプレッシャー、他人との比較によるストレスが積み重なってきたことがあります。
特にInstagramはビジュアル中心のSNSであるため、評価が「数字」に偏りやすいという特性がありました。
だからこそ、「いいね非表示」という機能は多くのユーザーにとって救いになっているんですね。
1-1. インスタが「いいね非表示」を導入した背景とは?
Instagramが「いいね非表示」機能を導入した理由は、大きく2つあります。
まずひとつ目は“比較によるストレスの軽減”です。
「他人の投稿には何百もいいねが付いているのに、自分はたったの数個だけ…」
そんな風に自信をなくしてしまった経験、誰しも一度はあるかもしれませんね。
Instagramではこのようなストレスからユーザーを守るため、「いいね数を非表示にする設定」を用意したのです。
これにより、“数字ではなくコンテンツそのものを楽しんでもらいたい”という開発側の想いが込められています。
ふたつ目の理由は、“投稿の質に注目が集まるようにしたい”という点です。
かつては「いいね数=影響力」と考えられていたため、とにかく数字を稼ぐ投稿が優遇されがちでした。
でもこれでは、本当に価値のある投稿や個性的なアイデアが埋もれてしまいます。
いいねを非表示にすれば、フォロワーは“誰が何を発信しているのか”に集中しやすくなります。
つまり、Instagramの本来の目的である「個人の表現」を後押しするための大きな一歩なんですね。
1-2. 日本ユーザーの反応と海外との違い
「いいね非表示」機能に対する反応は、実は国ごとにかなり違いが見られます。
たとえば、日本では比較的ポジティブな声が多く、「気楽になった」「自分のペースで投稿できるようになった」といった意見が目立ちます。
これは、日本人特有の「周囲と比べられたくない」「目立ちたくない」という心理が影響していると考えられます。
また、SNSにおいて他人との調和を重視する文化も、「いいね数を隠したい」というニーズと相性が良いのかもしれませんね。
一方、アメリカやヨーロッパなどでは、「いいね数は影響力の証」と考える傾向が強く、インフルエンサーや企業アカウントの間では非表示に抵抗感を持つ声も聞かれます。
とくに企業案件を受ける際、いいね数が評価の基準として使われるケースが多いため、数字を見せることが信用につながるという考え方が根強いんです。
このように、日本では“心の安定”を重視し、海外では“数字による信頼性”を重視するという違いが、ユーザーの反応にも表れているのです。
また、Instagramの運営側もこうした文化差を意識し、「投稿ごとにいいね表示をオン・オフできる」という柔軟な機能に進化させています。
つまり、世界中のユーザーが自分に合ったスタイルでInstagramを使えるように、選択肢を広げてくれているわけですね。
2. 「いいね非表示機能」とは?意外と知らないその仕組み
インスタグラムの「いいね非表示機能」は、ちょっぴり気になるけれど、意外と詳しく知られていない設定のひとつです。実はこの機能、投稿者自身の心の負担を軽くしたり、他人と比較しすぎるのを防ぐために作られたんですよ。自分の投稿や、他の人の投稿の「いいね数」を見えなくすることができるので、「数字」に振り回されずに、インスタをもっと自由に楽しむためのサポートをしてくれます。では、この「いいね非表示機能」、どうやって使うのでしょうか?具体的な仕組みや設定方法を見ていきましょう。
2-1. 自分の投稿を非表示にする仕組みと手順
まず、自分の投稿に付いた「いいね数」を非表示にする方法からご紹介します。この設定をすると自分以外の人からは、いいね数が見えなくなります。でも安心してください、自分はちゃんと確認できるので、反応のチェックも可能です。
手順はとっても簡単です。新しく投稿する場合は、投稿直前の画面で「いいね数を非表示にする」を選択するだけ。一度設定して投稿すれば、その投稿にはいいねの数が表示されなくなります。
すでに投稿したものも非表示にしたい場合は、投稿の「…」をタップして「いいね数を非表示にする」を選びましょう。投稿ごとに設定できるので、「見せたい投稿」「隠したい投稿」を使い分けることもできます。たとえば、ちょっと自信のない投稿だけ非表示にして、人気のある投稿は表示したままでもOK。この柔軟さが嬉しいポイントです。
2-2. 他人の投稿の「いいね数」を非表示にする設定
「自分の投稿だけでなく、他の人の投稿もいいね数を見たくない…」という場合も大丈夫です。インスタには他人の投稿のいいね数を非表示にする設定も用意されています。これにより、他人と比べて落ち込むような場面がぐっと減ります。
設定方法は以下のとおり。インスタのプロフィール画面から右上のメニュー(≡)を開き、「設定とプライバシー」→「投稿」→「いいね数と再生回数を非表示」をオンにするだけ。この設定をすると、すべての投稿から「いいね数」が消えて見えるようになります(自分が見るときだけです)。
この機能は、iPhoneでもAndroidでも同じように設定可能。ただし、PC版のInstagramではこの設定は使えないので、スマホアプリで操作してくださいね。
2-3. 非表示にしても“完全に見えなくなるわけではない”現実
ここで少し注意が必要です。「いいね数を非表示にしたら、完全に誰にも見えなくなる!」と思っていませんか?実はそうではありません。自分自身はいつでも「いいね数」を確認できる仕組みになっているんです。
たとえば、自分の投稿を開いて「いいね」部分をタップすると、誰が「いいね」を押したか、その数も含めて一覧で表示されます。非表示なのはあくまで「他の人の画面」だけなんですね。
また、他人の投稿についても、非表示設定をオフにすれば「いいね数」や「再生回数」が見えるようになります。つまり、この機能は「完全に隠す」のではなく、見える範囲を自分でコントロールするためのツールなんです。
この仕組みをしっかり理解しておけば、「あれ?いいね数、結局見えちゃうの?」と混乱することもなくなります。大事なのは、自分にとって心地いい見え方を選ぶことなんですよ。
3. 「いいね非表示は意味ない」と言われる3つの理由
3-1. 非表示にしてもフォロワーの反応は変わらない?
インスタで「いいね」を非表示にしても、フォロワーの反応がほとんど変わらないという声が多くあります。これは、「いいね」が見えるかどうかよりも、投稿内容そのものの魅力や関係性の深さがエンゲージメントに影響しているためです。例えば、写真やリールが素敵だったり、ストーリーでやりとりしていたりする人には、非表示であっても変わらず「いいね」やコメントがつくことが多いのです。
また、自分には見えているという点も重要です。非表示設定にしても、自分の画面では「誰がいいねを押したのか」「合計で何件あるか」が確認できます。そのため、投稿者側が数字を意識することは依然として多く、結果的に心理的なプレッシャーはそこまで軽減されないこともあります。
結局、「見えないけど気になる」という状態が続いてしまい、フォロワーの反応が目に見えて変化するわけではないため、意味がないと感じる人が出てきてしまうのです。
3-2. 結局いいね数は見えるし比較される?
インスタで「いいね」を非表示にしても、完全に見えなくなるわけではありません。自分の投稿に関しては、合計いいね数やユーザー名を投稿者自身は確認可能ですし、フォロワーも「〇〇さん他がいいねしました」といった形で一部が表示されます。つまり、完全に匿名で隠れるわけではないのです。
さらに、他の投稿と比較する文化が根強く残っていることもポイントです。たとえ「いいね数」が非表示でも、コメント数やフォロワー数、保存数、シェア数など、比較対象になる指標はいくらでも存在します。また、非表示にしているアカウントに対して、「なんで隠してるの?」「本当は少ないんじゃないの?」といった無意識の憶測が生まれることもあります。
このように、「比較される」「評価される」環境自体は残り続けているため、「意味ない」と感じる人が一定数いるのは当然の結果とも言えるでしょう。
3-3. 表示しておいた方がエンゲージメントが上がるという声も
インスタ運用のプロの間では、「いいねを表示していた方がエンゲージメントが上がる」という意見も少なくありません。これは、心理学でいうバンドワゴン効果(みんながやっているなら自分もやろう)が働くからです。
例えば、「1000いいね」の投稿を見たら、「私も押そう」と思う気持ちが自然と湧きやすくなります。一方で、非表示にしてしまうと、どれだけ人気の投稿なのかがわからず、共感の連鎖が起きにくくなるのです。特にインフルエンサーや企業アカウントの場合、いいね数を見せた方が「信頼性」や「影響力の証明」につながることもあります。
さらに、インスタのアルゴリズムはエンゲージメントの高さ(いいね・コメント・保存など)を基に表示範囲を広げる傾向があります。いいねが集まりやすくなる表示設定は、結果的に投稿のリーチやフォロワーの拡大にもつながる可能性があるのです。
そのため、「いいね非表示にすると逆に損するかも…」という意識が働き、「意味ない」「むしろ不利」と考える人が増えているのです。
4. それでも「いいね非表示」にする意味があるケースとは?
4-1. 承認欲求やSNS疲れから解放されたい人
インスタグラムを使っていると、「たくさん『いいね』が欲しい」と思ったり、他の人と比べてしまったりして、疲れてしまうことってありませんか?特に、投稿のたびに反応が気になって、「今回は少なかったな…」と落ち込むことがある人にとっては、「いいね非表示」はまさに救いの機能です。
この機能を使えば、他人から「何人が押したか」を見られることがなくなるので、数字による評価プレッシャーから解放されます。実際、Instagramがこの機能を導入した大きな理由のひとつが、「ユーザーの精神的な負担を軽減するため」だったんです。
特に、学生さんや20代の若い世代は、他人の投稿と自分を無意識に比べてしまいがち。その結果、「自分は劣っている」と感じたり、投稿そのものを避けるようになったりします。そんな時、「いいね数が見えない世界」でSNSを楽しめると、自分らしい投稿がしやすくなりますよね。
数字の呪縛から解き放たれることで、「もっと自由に」「もっとのびのびと」SNSを楽しめる。そんな心の余裕を作ってくれるのが「いいね非表示」なんです。
4-2. 数字に惑わされず本質的なコンテンツを届けたい人
「いいねが多い=良い投稿」という考え方、ちょっと違和感ありませんか?インスタグラムでは、内容よりも数字が目立つことで、本当に伝えたいメッセージが埋もれてしまうことがあります。
でも、「いいね非表示」に設定すると、フォロワーさんは数字に惑わされることなく、投稿そのものに目を向けてくれるようになります。たとえば、社会的メッセージを込めた投稿、作品としての写真、丁寧に綴ったキャプションなど、内容重視の投稿にはうってつけなんです。
また、インフルエンサーでなくても、自分の表現を大切にしたい人にとっては、「数」ではなく「共感」や「価値」で評価される環境をつくることができます。これは、実際に「いいね非表示機能」が導入された理由のひとつとして、Instagram公式が推奨している方向性でもあります。
数字に頼らず、「本当に伝えたいこと」に集中したい。そんな真剣なクリエイターにこそ、「いいね非表示」は力を貸してくれる存在です。
4-3. 学生や若年層の「比較疲れ」対策として
今、SNSを使っている中高生や大学生たちは、常に「比べられる」プレッシャーと向き合っています。「〇〇ちゃんは300いいね、自分は50しかない」「リア充っぽく見せなきゃ」といった思考は、知らず知らずのうちに心をすり減らす原因になっています。
そこで効果的なのが「いいね非表示」。いいねの数が見えないと、他の人と自分を比べる材料がひとつ減ります。これは、若い世代の「比較疲れ」や「SNS依存」から距離を置くきっかけになります。
特に10代の若者にとって、SNSは日常の一部ですが、その中で「どれだけ認められたか」を数字で判断され続けるのは、精神的な負担がとても大きいもの。この機能によって、「自分の投稿は自分のものでいい」という自信を育むことができます。
自分らしさを大事にして、心の健康を守る。それが「いいね非表示」が若年層に支持される理由のひとつです。
5. 実は投稿パフォーマンスに影響する?非表示の副作用とは
5-1. いいね数が見えないことで「共感行動」が減る?
インスタグラムの「いいね非表示」機能は、気持ちを楽にしてくれる一方で、実はちょっとした“副作用”もあるんです。特に影響するのが、ユーザー同士の共感行動です。「この投稿、みんながいいねしてるから私も押そう」という心理、ありますよね。これは「バンドワゴン効果」と呼ばれ、社会心理学でも知られている現象です。
でも、いいね数が非表示になると、その“共感の空気感”が伝わりづらくなります。例えば、フォロワーが数千人いるアカウントでも、いいね数が見えなければ、「みんなが共感してる」かどうかが判断できません。その結果、「いいねを押す理由」が薄れ、いいね率(エンゲージメント率)が下がる傾向もあるんです。
実際に、いいね非表示に切り替えたユーザーの中には、「反応が減った気がする」と感じる人も多く、これは偶然ではないかもしれません。ユーザーの行動は、思ったよりも他人の反応に左右されやすいのです。
5-2. アルゴリズムへの影響は?表示順位に変化はあるのか
「いいね数が非表示になると、アルゴリズムにどう影響するの?」と気になる方も多いと思います。結論から言うと、非表示にしたからといって直接的にアルゴリズムが変わることはありません。でも、注意すべきポイントがあります。
インスタグラムの表示アルゴリズムは、「どれだけ多くの人が反応したか(エンゲージメント)」を重要視します。ここでいう反応とは、「いいね」「コメント」「保存」「シェア」などの行動のこと。非表示にしても、内部的には「いいね数」は記録されているため、アルゴリズムが無視することはありません。
ただし、前述したように共感行動が減ることで、実際のエンゲージメントが下がってしまうと、それがアルゴリズムにも影響します。表示順位が下がったり、リーチ数が伸び悩んだりする可能性もゼロではありません。つまり、見えない数字が、見えないところで影響を与えているんですね。
特にフォロワーとの接点が少ない初期段階のアカウントでは、いいね数が“見えること”自体が信頼感につながることもあるので、慎重な判断が必要です。
5-3. 企業アカウント・PR投稿との相性問題
「いいね非表示」は、個人ユーザーにとっては気楽で優しい機能ですが、企業アカウントやPR投稿になると話が変わってきます。企業がインスタを使う理由の多くは、ブランド認知や商品・サービスの販売促進です。そのため、フォロワーの“反応”は重要なKPI(評価指標)になります。
特に、PR投稿やキャンペーンの場合、クライアントやスポンサーが成果を測る手段として「いいね数」を重視することが多いんです。にもかかわらず、いいねを非表示にすると、反応の見える化ができなくなり、報告資料や提案書の説得力が弱まるリスクも。
また、一般ユーザーも、いいね数が多い投稿を見ると「これは信頼できる情報かも」と感じやすい傾向があります。逆に言えば、非表示にしてしまうことで、共感や信頼の獲得チャンスを逃すこともあるのです。
つまり、企業アカウントでは、「誰に届けたいのか」「どんな効果を得たいのか」を明確にしたうえで、いいねの表示・非表示を使い分けることが求められます。気持ちの軽さよりも「数字の説得力」を重視する場面では、あえて表示させる方が効果的といえるでしょう。
6. 非表示設定のメリット・デメリットを冷静に整理
6-1. メリット一覧|プレッシャー軽減・創造性の回復など
インスタの「いいね非表示機能」には、心理的な負担を和らげてくれる効果があります。「いいねが少ないと恥ずかしいな」「もっと反応があれば投稿できるのに」といった気持ちが、投稿前の不安や迷いにつながることってありますよね。この機能を使えば、そういったプレッシャーから自由になれます。
「自分の表現を楽しむ」ことに集中できるのが最大のメリットです。たとえば、若い世代の中には「友達の投稿と比べて落ち込む」といった悩みを抱えている人もいます。いいねを非表示にすれば、他人との比較に悩まされず、自分らしい発信を楽しむことができます。
さらに、いいね数が見えないことで、フォロワーは内容そのものに注目するようになります。「見た目が映えるからいいねが多い」ではなく、「内容に価値がある」と評価される投稿が増えることで、クリエイティブの本質に戻れるようになります。これは、個人だけでなく、ブランドやクリエイターにも大きな恩恵があります。
また、「承認欲求」や「比較」によって起きるSNS疲れの軽減にもつながります。数字に一喜一憂せず、もっとリラックスしてSNSと向き合いたい人にとって、この機能はとてもありがたい存在です。
6-2. デメリット一覧|人気判断困難・活動への支障など
もちろん、いいねを非表示にすることには注意すべきポイントもあります。特に人気投稿が判断しづらくなるという点は、ユーザーによっては大きな不便さを感じるかもしれません。
たとえば、旅行先やレストランの情報を探すとき、「いいねが多い=人気・信頼できる情報」として参考にしていた人もいるでしょう。非表示設定がされていると、この判断材料が見えなくなってしまいます。そのため、投稿の質や信頼性を見極めるための「指標」がひとつ減るのです。
さらに、インフルエンサー活動をしている人にとっては死活問題になる場合もあります。企業がコラボ相手を選ぶとき、いいね数を参考にすることが多いため、それが見えないと、アカウントの影響力を証明しづらくなるのです。案件獲得やブランディングの面でも、不利になるリスクは否定できません。
そしてもうひとつ、エンゲージメントの低下も懸念されます。「他の人がたくさんいいねしてるから自分も押そう」と思う、いわゆる「バンドワゴン効果(みんながやってるなら自分も)」が働かなくなり、結果として反応が減るケースもあるのです。特に、エンゲージメント率を重視しているアカウントには慎重な判断が求められます。
6-3. 結局どちらが“正解”?比較表で見極めよう
「じゃあ結局、いいねを非表示にしたほうがいいの?しないほうがいいの?」と迷ってしまいますよね。そこで、ここではメリット・デメリットを一覧表で比較して、判断しやすくしてみましょう。あなたの目的やスタイルに合った選択肢を見つけるヒントにしてください。
項目 | 非表示にする | 表示を維持する |
---|---|---|
心理的プレッシャー | 軽減できる。自由に投稿しやすくなる。 | いいね数に縛られて投稿をためらうことがある。 |
コンテンツ評価の軸 | 内容に注目されやすくなる。 | 数字(人気)で判断されやすい。 |
インフルエンサー活動 | 影響力を可視化しにくく、案件に影響が出る可能性。 | 数字で実績をアピールしやすい。 |
フォロワーの反応 | 「みんな押してるから自分も」の心理が働きにくい。 | 多数のいいねがさらなるいいねを呼びやすい。 |
SNS疲れ | 軽減できる。自分のペースで運用しやすくなる。 | 数字に振り回されるストレスが残る。 |
どちらを選ぶかの正解は、人それぞれです。もしあなたが「インスタをもっと気楽に使いたい」「自分の表現を楽しみたい」と感じているなら、非表示の設定はとてもおすすめです。一方で、数字が活動の成果や信頼性につながる人にとっては、慎重な判断が必要です。
大切なのは、「何のためにインスタを使っているのか?」を自分でちゃんと理解しておくこと。それさえブレなければ、表示でも非表示でも、あなたにとって最適な使い方が見えてくるはずですよ。
7. ユーザー別|非表示にするべきかの判断基準
7-1. 個人アカウント(学生・一般ユーザー)
「いいねが少ないと恥ずかしい…」「友達と比べてしまって辛い…」。
そんな風に感じたことはありませんか?
特に学生さんや日常の出来事をシェアしている一般ユーザーにとっては、「いいね数」そのものがストレスの原因になることがあります。
インスタには、そんな悩みを軽くするための「いいね非表示」機能があるんです。
この機能を使うと、フォロワーには「いいね数」が見えなくなるので、他人と比べる必要がなくなります。
「いいねが少ないから投稿を削除した」なんて経験があるなら、非表示設定はとても効果的。
精神的なプレッシャーから解放されて、もっと自由に投稿を楽しめますよ。
実際、非表示にすることでSNS疲れを軽減できたという声も増えています。
ただし、親しい友人との交流で「いいね」がコミュニケーションの一部になっている人は注意。
非表示にすると反応が分かりづらくなり、つながりを感じにくくなるかもしれません。
でも大丈夫。この機能は投稿ごとに切り替えが可能なので、「今日は見せたい」「今日は隠したい」と気分で選べばOKです。
7-2. クリエイター/インフルエンサー
フォロワー数や反応が命ともいえるクリエイターやインフルエンサーにとって、「いいね数」は自分の価値を示す大切な指標ですよね。
案件獲得や信頼獲得には、「どれだけ多くの人に支持されているか」が数字で伝わることが重要です。
この立場で「いいね」を非表示にしてしまうと、企業やファンからの評価に影響が出るリスクがあります。
特にPR案件では、過去の投稿実績(=いいね数)が判断材料になるため、非表示設定は慎重に使いましょう。
ただし、すべての投稿で見せる必要はありません。
例えば、コンテンツ重視の投稿は非表示にして内容に集中させる、逆にキャンペーンや拡散狙いの投稿は「見せる」など、投稿の目的によって使い分けると効果的です。
インスタグラムは自由な表現の場。だからこそ、数字に頼りすぎず、中身で勝負する姿勢もファンを惹きつけるポイントになりますよ。
7-3. ビジネス・採用目的の企業アカウント
企業アカウントが「いいね非表示」にすべきかどうかは、ブランディングの方針と目的次第です。
例えば採用活動では、「社員の活躍」や「社内の雰囲気」を伝える投稿に多くのいいねが集まっていると、求職者への安心感や信頼感につながります。
そのため、採用広報やブランド認知を高める目的の投稿では、「見せる」方が有利な場面も多いでしょう。
一方、あまりエンゲージメントが得られない投稿を目立たせたくない場合には、非表示を活用するのもアリです。
また、最近では「数字ではなく理念やカルチャーに共感してほしい」という企業も増えており、「数字に振り回されない企業姿勢」を示す意味で非表示を選ぶケースもあります。
特にスタートアップやBtoB企業など、ターゲットが明確な場合には、見せる数字より“中身”で勝負する戦略も検討する価値ありです。
7-4. 副業・商品紹介系のアカウント
副業やアフィリエイト、物販などを行っているアカウントでは、「いいね数」=信頼の証と捉えられる傾向があります。
ユーザーは、いいねが多い投稿に「この商品、人気あるのかも」と感じやすいからです。
そのため、販売や紹介を目的とする投稿では、基本的に「いいね数は見せる」方が効果的です。
ただし、まだフォロワーが少なくて反応が少ない時期は、非表示にしてコンテンツの質で勝負するのも一つの手。
また、「見栄えを気にして投稿を止めてしまうくらいなら、非表示で投稿頻度を維持する方が成果につながる」ケースも多いです。
つまり、始めたばかりのうちは非表示でコツコツ投稿→反応が増えてきたら表示というステップが理想的です。
特にリールやストーリーズの活用と組み合わせて、「保存」「シェア」「コメント」など、他のエンゲージメント指標を伸ばす戦略も忘れずに!
8. 非表示にしても評価されるアカウントの特徴とは?
Instagramで「いいね数」を非表示にしても、しっかりと評価されるアカウントにはいくつかの共通点があります。フォロワーが数字ではなく中身で反応してくれるアカウントには、確かな工夫とファンとの関係性があります。ここでは、いいねが見えなくても“強い”アカウントの3つの特徴をご紹介します。
8-1. コンテンツの“保存率”が高い
今のInstagramでは、「保存」された数が非常に重要な評価軸になっています。なぜなら、保存された投稿は「後で見返したい」「役立つ」と感じられた証拠だからです。
たとえば、美容・ファッション・レシピ・旅行情報などの投稿は、「あとで見返そう」と思われやすいジャンルです。特に、Before/Afterの変化がわかる投稿や、チェックリスト形式、HowTo系の投稿は保存率が高くなります。
いいねを非表示にしていても、保存数が多い投稿はInstagramのアルゴリズムから“価値ある投稿”と見なされ、より多くの人にリーチしやすくなります。つまり、「いいねされること」を目的にするよりも、『保存される投稿』を目指すほうが、実は評価されやすいということです。
8-2. コメントでフォロワーと会話が生まれている
インスタのエンゲージメントで今、特に注目されているのが「コメント数」です。いいね数が見えない分、コメント欄の活発さがアカウントの魅力を測るポイントになってきています。
たとえば、「この写真どう思う?」「あなたのおすすめも教えて!」といった問いかけを添えたり、ストーリーズで集めた意見を投稿で紹介したりすることで、フォロワーとのやりとりが自然に生まれます。
実際、フォロワーとの会話があるアカウントは、ファン化しやすく、ブランドや個人の信頼にもつながりやすいという特長があります。コメント欄がにぎやかだと、見ている人も「ここは安心して反応していい場所なんだな」と感じやすくなりますよね。
いいねの数字が見えなくても、“会話のあるアカウント”は、ちゃんと見てもらえるし、信頼も得られやすいのです。
8-3. ストーリーズやリールでの反応が良い
Instagramでは、ストーリーズやリールでの反応がアカウントの活発さを表す大事な指標になっています。「いいね」が非表示になっても、ストーリーズのリアクション数やリールの視聴回数は、しっかりとユーザーの興味関心を示してくれます。
ストーリーズでは、アンケート・クイズ・質問スタンプなどのインタラクション系スタンプを使うと、反応率がグンと上がります。またリールでは、トレンドの音源やテンポ感のある編集を取り入れることで、再生回数も伸ばしやすくなります。
特に今は、「保存」や「シェア」だけでなく、リールやストーリーズのエンゲージメントもアルゴリズムに大きく影響すると言われています。つまり、「いいね」が見えなくても、他の反応がしっかりとついていれば、Instagram側にもユーザーにも“価値ある投稿”として伝わるのです。
フォロワーとの接点を「投稿」だけに限定せず、ストーリーズやリールでもファンとつながっていくことが、これからの評価されるアカウントの鍵になります。
9. 「いいね非表示」以外にできるSNS疲れ対策
インスタグラムで「いいね非表示」機能を使っても、心のモヤモヤが完全に晴れるわけではないと感じていませんか?
「誰かと比べてしまう」「反応が少ないと落ち込む」…そんな気持ちの波が、SNS疲れの正体かもしれません。
ここでは、「いいね非表示」以外にも実践できるSNS疲れの対策方法を3つご紹介します。
投稿頻度の見直しやフォローリストの整理、そして承認欲求との向き合い方まで、ちょっとした習慣の変化が心を軽くしてくれますよ。
9-1. 投稿頻度・閲覧時間の見直し
SNSを開くたびに、気がつけば数十分、いえ1時間以上が過ぎていた…なんて経験ありませんか?
SNS疲れを感じたときは、まず「どれくらいの時間をSNSに使っているか」を意識することが大切です。
たとえば、スマートフォンの設定から「スクリーンタイム」や「アプリの使用時間」をチェックしてみましょう。
1日2時間以上インスタを見ていたら、それだけで情報や刺激を大量に受けている状態です。
「夜は見ない」「朝は30分だけ」といったルールを決めるだけでも、心が驚くほど軽くなります。
また、毎日投稿しなければという焦りもストレスの元になります。
「いいね」が目的ではなく、自分の気持ちを素直にシェアできる頻度に変えてみましょう。
「自分のペースで使っていいんだよ」と自分に声をかけるだけでも、気持ちに余裕が生まれますよ。
9-2. フォローリストの整理術
SNSで疲れてしまう原因のひとつに、「無意識の比較」があります。
他人のキラキラした日常や、映える投稿ばかりを目にしていると、「自分は何もできていない」と感じてしまうこともありますよね。
そんなときは、思い切ってフォローリストを見直してみましょう。
「この人の投稿を見ると落ち着く」「なんだか元気が出る」というアカウントだけを残すようにします。
逆に、見ていてつらくなるアカウントは、ミュートやフォロー解除をしてもいいんです。
SNSは、誰をフォローするかによって「見る世界」が大きく変わります。
心が疲れたときは、まずはその「見る世界」を、自分のために整えてあげてくださいね。
フォローは義務じゃない、自分の心を守る選択なんです。
9-3. 承認欲求との付き合い方とメンタル管理
「もっと見てほしい」「もっと認められたい」…こうした承認欲求は、誰の中にもある自然な感情です。
でも、それが強くなりすぎると、いつしかSNSが「評価の場」になってしまいます。
まずは、「いいねが少ない=ダメな投稿」ではないということを、心の中で言葉にしてみてください。
本当に大切なのは、その投稿が「あなたにとって意味があるかどうか」。
誰かのためじゃなく、自分のためにシェアする。
その視点に変えるだけで、SNSとの向き合い方がガラッと変わります。
また、自分の心を整える時間も大切にしましょう。
毎晩、「今日のよかったことを3つ書き出す」だけでも、自分を認める習慣が育っていきます。
「今日も頑張ったね」と自分を褒めてあげられるようになると、他人の評価に振り回されにくくなりますよ。
SNSの向こうにいるのは「他人」だけど、画面を見るのは「あなた自身」。
自分の心を守る選択を、どうか大切にしてくださいね。
9-4. まとめ
「いいね非表示」は、SNS疲れから少し距離をとるための一つの手段です。
でも、それだけに頼っていても、心のモヤモヤはなくならないこともあります。
そんなときは、投稿頻度や閲覧時間の見直し、フォローリストの整理、承認欲求との付き合い方など、根本的な部分から整えていくことが大切です。
SNSは「誰かに見せる場所」ではなく、「自分を楽しませる場所」に変えることもできるんです。
疲れたときは深呼吸をして、画面を閉じる勇気も持ってみましょう。
あなたの心がほっとするSNSの使い方、きっと見つかりますよ。
10. 【設定ガイド】投稿ごと?全体?非表示設定の使い分け方
インスタグラムの「いいね非表示機能」は、投稿ごとに柔軟に設定できるのが魅力です。
ですが、実際のところ「いつ非表示にすればいいの?」「全体設定との違いは?」と迷ってしまうこともありますよね。
ここでは、投稿前・投稿後それぞれの設定手順と、オン・オフを使い分けるための判断軸について詳しく解説します。
まずは、投稿前に設定する方法から見ていきましょう。
10-1. 投稿前に非表示にする手順
インスタで新しい写真や動画を投稿する前に「いいね数」を非表示にすることができます。
この手順を踏めば、投稿後も他のユーザーに「いいね数」が表示されることはありません。
以下がその具体的な方法です。
手順:
1. インスタの投稿画面で写真や動画を選択します。
2. キャプションやタグを入力する画面まで進みます。
3. 画面下にある「詳細設定(Advanced Settings)」をタップします。
4. 「この投稿の「いいね!」数と再生回数を表示しない」をオンにします。
5. 通常どおり投稿ボタンを押して完了です。
このようにしておけば、最初から「いいね数非表示」の状態で投稿が公開されるため、「投稿直後にいいねがつかないと不安…」という気持ちを軽減できます。
特にフォロワーが少ない人や、投稿への反応にナーバスになってしまう人にはおすすめの設定です。
10-2. すでに投稿済みの投稿を非表示にする方法
「過去の投稿も非表示にしたい…」そんなときでも大丈夫。
インスタグラムでは、すでに公開している投稿に対しても「いいね数の非表示設定」が可能です。
しかも、投稿ごとに個別で設定できるので、内容に応じて柔軟に対応できます。
手順:
1. 非表示にしたい投稿を開きます。
2. 投稿右上の「…(メニューアイコン)」をタップします。
3. 「いいね数を非表示にする」を選択します。
4. 即座に「いいね数」が他のユーザーには見えなくなります。
この設定は、いつでも元に戻すことができるので安心してください。
例えば、ある投稿だけ反応が少なくて気になってしまう場合、非表示にしてストレスを減らすことができます。
逆に、エンゲージメントが高い投稿だけ「いいね数を表示」して、注目度を高めるという使い方も可能です。
10-3. 投稿ごとに「オン・オフ」を使い分ける判断軸
いいね非表示設定は便利ですが、「全部非表示にすればいい」とは限りません。
ポイントは、投稿ごとに“目的”を明確にしてオン・オフを判断することです。
以下のような判断軸を持つと、迷いが少なくなります。
- 心理的なプレッシャーを感じる投稿: 非表示がおすすめ
- 見た目のインパクトを狙いたい投稿: 表示のままにして注目度をアップ
- フォロワーとのエンゲージメントを測りたい投稿: 表示にして反応を確認
- 実験的な投稿や趣味的な内容: 非表示にして気軽にシェア
たとえば、企業やインフルエンサーが商品を紹介する投稿では、「いいね数」=信頼や人気の指標になる場合があります。
この場合は表示にしたほうが有利です。
一方で、自分の日常の記録や趣味的な内容の投稿では、「数字にとらわれず発信したい」という気持ちが強いなら非表示にしたほうがリラックスできます。
つまり、投稿内容や目的に応じて、自分で「表示すべきか・隠すべきか」をコントロールすることが大切です。
そして、この柔軟さこそが、インスタの「いいね非表示機能」の最大のメリットでもあるのです。
11. Q&A|よくある「いいね非表示」に関する質問まとめ
Instagramの「いいね非表示」機能については、多くの方が細かな点で疑問を持っていますよね。
ここでは、特によく寄せられる3つの質問にわかりやすくお答えします。
「これってどうなってるの?」という疑問がスッキリ解決する内容になっていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
11-1. 自分の「いいね数」は見えるの?
はい、自分が投稿した写真や動画の「いいね数」は非表示にしていても、投稿者本人はしっかり確認できます。
他のユーザーからは「○○さん他が『いいね!』しました」と表示されますが、投稿の詳細画面を開けば、自分には誰がいいねを押したかと、その人数がすぐにわかります。
つまり、「いいね非表示」にしたからといって、エンゲージメントの把握ができなくなるわけではないんです。
例えば、インフルエンサーやビジネスアカウントなど、エンゲージメントを分析する必要がある場合でも、自分の投稿であれば数字を把握できるので安心ですね。
非表示にした場合でも、数字がカウントされないわけではない点は、しっかり覚えておきましょう。
11-2. 過去の投稿も一括で非表示にできる?
残念ながら、2025年現在のInstagramでは、過去の投稿すべてを一括で非表示にする機能はありません。
そのため、いいね数を非表示にしたい場合は、投稿ごとに個別設定を行う必要があります。
「過去の投稿がたくさんあるのに…」と感じる方もいるかもしれませんが、地道に設定していくことが求められます。
ただし、設定自体はとても簡単。
投稿画面の「…」マークをタップして、「いいね数を非表示にする」を選択するだけでOKです。
やや手間にはなりますが、目的に合わせて調整していくことで、自分らしい運用ができますよ。
11-3. 特定の投稿だけ表示させることはできる?
はい、できます。Instagramの「いいね非表示」は投稿ごとに設定のオン・オフが可能です。
つまり、「この投稿はいいね数を表示したい」「これは隠したい」といった、細かな使い分けができるんですね。
新しく投稿する際には、キャプション入力の直前にある「詳細設定」から「いいね数と再生回数を非表示にする」をオンにすればOK。
すでに投稿した内容でも、投稿画面から「…」→「いいね数を表示」に切り替えることで、あとから表示をオンにすることも可能です。
つまり、場面や相手に応じて柔軟にコントロールできるのがこの機能の魅力。
「反響がありそうな投稿は表示させたい」「プライベートな投稿は非表示にしておきたい」といった工夫ができるので、ぜひ活用してみてくださいね。
12. 結論:意味がないかは“使い方”と“目的”次第
インスタグラムの「いいね非表示機能」は、一見すると「意味がないのでは?」と思ってしまうかもしれません。ですが実際には、この機能をどう使うか、そして何のためにインスタを運用しているかによって、その価値は大きく変わってきます。心理的なメリット、投稿評価の視点の変化、エンゲージメントへの影響――これらすべてを理解したうえで、自分にとってベストな運用方法を見つけることが大切です。以下でそのヒントを詳しくご紹介します。
12-1. インスタ運用のゴールを明確にしよう
まず最初に大切なのは、あなたがインスタを使う目的をしっかり決めることです。例えば、個人の趣味で写真を投稿しているのか、企業としてブランディングをしたいのか、インフルエンサーとして収益を得たいのか――目的によって「いいね非表示」の意味が全然違ってくるんです。
たとえば、趣味で楽しむ場合は「いいねが少なくて恥ずかしい…」という気持ちから解放されることが大きなメリットになります。一方、インフルエンサーや企業アカウントであれば、エンゲージメントの可視化が重要になってくるため、非表示にすることで信頼性が下がる可能性もあるんですね。
だからこそ、「誰に何を届けたいのか?」「どんな反応がほしいのか?」をまず明確にしましょう。そのうえで、「いいね数」を見せるか見せないかを判断するのが、一番ムダがありません。
12-2. 非表示の意味が“ある人・ない人”の決定的違い
「非表示にしても意味がない」と感じる人と、「非表示にしてよかった!」と感じる人には、決定的な違いがあります。それは、投稿へのプレッシャーをどれくらい感じているかという点です。
たとえば、「いいね数が少ないと自信がなくなる」「他人の数字とつい比べてしまう」と悩んでいた人にとっては、非表示機能はまさに救世主。実際、競合調査では、若年層のユーザーがこの機能を活用することでSNS疲れを軽減できたという傾向も見られています。
反対に、「いいね数を評価基準にしていた」「案件獲得の武器にしていた」という人にとっては、数字が見えないことで活動に支障が出ることも。企業とのタイアップや、ファンとの信頼性維持を目的とするなら、むしろ表示させた方がプラスに働くこともあるんですね。
だから、単純に「いいね非表示は意味ない」と決めつけるのではなく、自分にとってどんな影響があるかをしっかり見極めることが重要です。
12-3. 表示と非表示を“戦略的に使い分ける”のが最適解
実は、「いいね非表示」機能の一番賢い使い方は、オンかオフかの“どちらか一方”に決めることではありません。投稿ごとに使い分けるのが、今のインスタ運用のスタンダードになってきています。
たとえば、「コンテンツの質で勝負したいとき」は非表示にして、数字にとらわれない受け止め方を促す。反対に、「バズりやすい投稿」「商品のPR投稿」「企業とのタイアップ投稿」などではあえて表示して、数値のインパクトを活用する。
このように、投稿の目的や内容によって表示・非表示を切り替える戦略を持っていると、インスタ運用がぐんとレベルアップします。しかも、インスタは投稿ごとに表示設定を変更できるので、誰でも簡単に実践可能です。
要するに、「表示するべきか?非表示にするべきか?」と悩むのではなく、“戦略的に切り替える”という選択肢があるということを知っておくのが大切なんですね。
12-4. まとめ
「インスタのいいね非表示は意味がない」と一言で片付けてしまうのは、とてももったいないことです。それが“意味あるかないか”は、あなたの目的と使い方次第でガラリと変わるからです。
「自分らしく投稿したい」「フォロワーとの関係を大事にしたい」「数字より中身で勝負したい」──そんな思いがあるなら、非表示はとても意味のある選択になります。
逆に、「実績を見せたい」「信頼を得たい」「案件を増やしたい」のであれば、表示のままでOK。
大事なのは、どちらかを正解にすることではなく、状況に応じて選べる柔軟性を持つこと。
インスタを通して叶えたいことに寄り添いながら、自分に合ったスタイルで「いいね非表示」機能を上手に活用していきましょう。