インスタで著作権に関する通知がきたら要注意!確認すべきポイントのまとめ

「インスタから著作権通知が来た…」そんな突然のメッセージに戸惑った方は多いのではないでしょうか。通知が本物か詐欺かの見極め方、どの投稿が問題とされているのか、放置するとどうなるのか――正しく理解して適切に対応しないと、最悪アカウント停止のリスクもあります。この記事では、通知の種類や見方、対応方法から予防策までを徹底解説します。

目次

1. 「インスタ著作権通知きた」──まず何をすればいい?

ある日突然、インスタグラムから「著作権通知」が届くと、誰でもびっくりしてしまいますよね。
「えっ、自分が何か悪いことしたの?」と戸惑う人も多いと思います。
でも、大丈夫。落ち着いて、ひとつずつ対応していけば問題ありません。
ここでは、通知が届いたときにまずやるべきことと、絶対に見逃せない注意点について、やさしく詳しく解説していきます。

1-1. 著作権通知とは何か?インスタが通知を送る理由

まず、「著作権通知」って何かをしっかり理解しておくことが大切です。
これはあなたの投稿が、誰かの著作権を侵害している可能性があると判断されたときに、インスタグラムから届く警告のようなものです。
たとえば、音楽付きのリールをアップしたとき、その音楽が有名なアーティストのもので、使用許可がなければ通知の対象になる可能性があります。

通知はAIによる自動検出や、他のユーザーからの通報(レポート)によって発生します。
「これ私の作品が使われている!」と誰かが思えば、インスタ側がその通報を確認して通知を出すことがあるのです。

著作権通知には、「どの投稿が」「どのような理由で」通知されたのかが書かれています。
まずはその内容をよく読むことが第一歩です。

1-2. 本物と偽物がある?まずは“詐欺通知”を見抜く

ここで気をつけたいのが、フィッシング詐欺です。
「著作権通知」と見せかけて、実は偽物のメールだった…というケースが近年増えています。
このような詐欺メールは、インスタグラムやFacebookを名乗って、あなたのログイン情報を盗もうとしてきます。

本物の通知かどうか見分けるには、送信元のメールアドレスやリンク先URLを必ず確認しましょう。
インスタグラムの公式通知なら、ドメインは「@instagram.com」や「@facebookmail.com」になっているはずです。
それ以外のアドレスや、「今すぐログインしてください!」と焦らせるような文言があれば、ほぼ間違いなく詐欺です。

また、偽物の通知は日本語が不自然だったり、ロゴのデザインがどこかおかしかったりします。
少しでも不安な場合は、絶対にリンクをクリックせず、まずはインスタグラムのアプリ内「サポート」や「ヘルプセンター」から確認してくださいね。

1-3. 放置したらどうなる?無視のリスクと影響

「なんだか面倒だし、無視しちゃおうかな…」と考える人もいるかもしれません。
でも、著作権通知を放置するのは絶対にNGです。

たとえば、通知を無視し続けた場合、その投稿はインスタグラム側によって自動的に削除される可能性があります。
さらに、同じアカウントに複数回の違反が確認されると、最悪の場合アカウントが停止されてしまうこともあるんです。

特にビジネス用アカウントや、フォロワー数の多いアカウントを運営している方にとっては、大きなダメージになりますよね。
だからこそ、通知が来たらすぐに対応することが本当に大切なのです。

また、「自分は正しいのに通知が来た」という場合は、インスタグラムの提供する「異議申し立て」手続きを利用することで、投稿を守ることができます。
対応方法については、次のセクションで詳しく紹介しますが、まずは放置せず、必ず行動を起こすこと
それがアカウントを守る最善の方法です。

2. 【通知の中身を徹底解説】どこを見ればいいのか?

Instagramから「著作権通知」が届くと、驚いてしまうかもしれませんが、まずは冷静に通知の中身を確認することがとても大切です。通知の種類や内容の見方、そして英語で届いた場合の対応方法まで、わかりやすく解説していきます。通知を正しく読み解くことで、誤解による削除やトラブルを避けることができますよ。

2-1. 通知の種類:メール・アプリ内・DMで届くケースの違い

Instagramの著作権通知は、複数の方法で届くことがあります。主なパターンは以下の3つです。

① メールで届くケース:
もっとも多いのが、登録しているメールアドレス宛に届くパターンです。この場合は、送信元のメールアドレスに注意してください。正規の通知であれば「@instagram.com」や「@facebookmail.com」などの公式ドメインが使用されています。もし怪しいアドレス(例:「@insta-alerts.com」など)から届いていたら、フィッシング詐欺の可能性があるため、絶対にリンクをクリックしないようにしましょう。

② アプリ内通知:
Instagramアプリを開いたときに、画面上部の「通知」から確認できることもあります。この場合は、アカウントに直接関連した通知として表示されており、比較的信頼性は高いですが、それでも内容はしっかりチェックしましょう。

③ DM(ダイレクトメッセージ):
InstagramのDMで届くパターンは非常にまれで、ほとんどの場合は詐欺の可能性が高いです。公式がDMで著作権通知を送ることは基本的にありませんので、注意が必要です。少しでも不審に感じたら、絶対にリンクを開かず、Instagramの公式サポートに相談してください。

2-2. 通知内容の見方:誰が申請した?どの投稿?何が問題?

通知の内容を確認するときに注目すべきポイントは3つあります。

① 誰が申請したのか:
通知には、著作権侵害を申し立てた申請者の名前や組織名が記載されていることがあります。たとえば、「〇〇 Music Inc.」や「〇〇 Production」などの著作権管理団体の名前があれば、正当な通知である可能性が高いです。個人名であっても、実際にその人の著作物を使っていれば、通知が正当な場合もあります。

② どの投稿が対象か:
通知の中には、著作権を侵害しているとされた該当の投稿のリンクやIDが記載されています。「いつ」「どんな内容で」「どのメディア(画像・音楽・動画など)」が問題とされたのかをしっかり確認しましょう。確認せずに慌てて投稿を削除してしまうと、証拠が消えてしまい、異議申し立てができなくなるので注意です。

③ どの部分が問題なのか:
通知には、「どのような理由で著作権を侵害していると判断されたか」が書かれていることもあります。たとえば、「音源に第三者の音楽が含まれている」「画像に他人の作品が無断使用されている」といった説明です。ここを見落とすと、同じミスを何度も繰り返してしまう原因になりますので、じっくり読みましょう。

2-3. 英語の通知もある?翻訳して読むべき重要ポイント

Instagramの著作権通知は、英語で届くことが多いです。特に、Facebook(Instagramの親会社)経由で送られる場合や、海外の権利者からの通報であれば、ほとんどが英語で届きます。

この場合でも焦らず、翻訳ツールを活用しながら読み進めることが大切です。Google翻訳やDeepL翻訳などを使えば、かなり正確に内容を理解できますよ。

通知の英語でよく出てくる重要な表現としては、以下のようなものがあります。

  • “Copyright infringement”(著作権侵害)
  • “The content has been removed”(コンテンツが削除されました)
  • “You may file a counter-notification”(異議申し立てができます)
  • “Reported by”(通報者)
  • “To avoid further violations…”(今後の違反を避けるために…)

特に、“counter-notification”“DMCA(デジタルミレニアム著作権法)”という言葉が出てきたら要注意です。これは、誤った通知に対して反論手続きを取れる可能性があるということを示しています。もし英語での対応が難しいと感じたら、信頼できる人や専門家に相談して進めると安心です。

2-4. まとめ

Instagramの著作権通知は、メール・アプリ内通知・DMの3つの方法で届く可能性があります。それぞれのケースに応じて、送信元の信頼性を確認し、詐欺かどうかを見極める必要があります。

また、通知の内容には「誰が」「どの投稿について」「何を理由に」著作権侵害と主張しているのかが書かれているため、丁寧に読み込むことが重要です。通知が英語で届いたとしても、翻訳して内容をしっかり把握すれば、正しい対応ができるようになります。

少しでも不安がある場合は、自分ひとりで判断せず、専門家や詳しい人にアドバイスを求めると安心です。通知を無視したり、間違った対応をしてしまうと、アカウント停止や投稿削除など重大な影響を受けることもあるので、慎重に進めましょう。

3. 【まず確認】これは本当に著作権侵害?

Instagramから著作権通知が届いたら、びっくりしてしまいますよね。でも、まずは慌てずに「それ、本当に著作権侵害なの?」というところから確認していきましょう。

自分の投稿がどういう理由で問題視されたのかを、しっかり理解することが大切です。ここではInstagramがどのように著作権侵害を判断しているのか、その通知がどう届くのか、そして「これってセーフ?」と悩みがちな投稿の例を紹介していきます。

3-1. Instagramが“著作権侵害”と判断する基準とは

Instagramでは、投稿されたコンテンツが他人の著作権を侵害していると判断された場合、自動的または手動で「著作権通知」が送られます。判断の基準は大きく2つあります。ひとつはAIによる自動検知、もうひとつはユーザーからの通報です。

たとえば、あなたが投稿に使った音楽が、アーティストの公式音源を含んでいたとしましょう。この場合、InstagramのAIが音声データをスキャンして、権利者の音源と一致すれば、自動的に著作権侵害と認定されることがあります。特に人気楽曲や有名アーティストの曲は、厳しく監視されています。

また、ユーザーが「この画像、自分の撮った写真を勝手に使っている」と通報した場合も、調査の上で侵害と判断されることがあります。画像・動画・音声など、あらゆるメディア形式がチェックの対象になりますので、「少しくらいなら大丈夫」と思わず、慎重に投稿することが大切です。

3-2. AI検知?通報?どんな経路で通知されるのか

著作権通知が届く経路には主に2つあります。ひとつは、Instagramの自動システム(AI)による検出です。もうひとつは、第三者(著作権者または通報者)からの報告です。

AIの場合は、投稿直後に即座に検出されることもあります。たとえば、動画に著作権保護された楽曲が使われていると、アップロードして数秒で通知が来ることも。このようなケースでは、投稿が即時削除またはミュート処理されることがあります。

一方で、通報ベースの場合は、少し時間が経ってから通知が届くこともあります。画像の無断使用、他人のイラストや漫画の転載などは、ファンや関係者による通報がきっかけになることが多いです。通知はInstagramのアプリ内の通知欄に届く場合もあれば、メールで届くこともあるので注意が必要です。

特にメール通知の場合はフィッシング詐欺に注意が必要です。公式からの通知であれば、ドメインは「instagram.com」または「facebook.com」となっていることを必ず確認しましょう。

3-3. セーフかアウトか微妙な投稿例5選(画像・音楽・動画)

ここでは、「これってセーフ?アウト?」と判断に迷うケースを5つ紹介します。実際に著作権通知が来ることもあるので、該当する投稿がないかチェックしてみましょう。

① TikTokから保存した動画をそのままInstagramに再投稿
→アウトの可能性大です。TikTokの音源やフィルターに著作権がある場合、そのままInstagramに上げると音楽や映像部分で侵害認定されることがあります。

② アーティストのライブ映像を一部だけ切り取ってシェア
→こちらもアウト。たとえ数秒であっても、ライブ音源・映像には著作権があります。

③ YouTube動画をスマホで撮影して投稿
→これもアウト。YouTube上の映像や音声は、動画投稿者が権利を保有しているため、転載は許可が必要です。

④ 有名なキャラクターのグッズやイラスト写真を投稿
→グレーゾーンですが、販売目的や繰り返し投稿しているとアウトになる可能性があります。特に商用利用が疑われる場合は、厳しくチェックされる傾向にあります。

⑤ 背景にたまたま流れていた音楽が動画に入っていた
→これも注意!たとえ「たまたま」であっても、音楽が検知されれば通知の対象になります。店内BGMやテレビの音も録音されないように注意しましょう。

これらのケースでは、意図的でなくても著作権侵害と判断される可能性があります。投稿前にもう一度確認するクセをつけると安心です。

4. 【ケース別対応】削除・修正・異議申し立ての判断基準

4-1. 明らかに違反していた場合の対処(削除 or 修正)

Instagramから著作権通知が届いたとき、それが「明らかに自分がやってしまった」と感じる内容なら、すぐに対応することが大切です。投稿に使った音楽や画像が、第三者の作品であることに気づいている場合、そのままにしておくのはおすすめできません。最も安全で確実な方法は、該当の投稿を削除することです。削除することで、今後アカウントに不利な影響が出るのを防げます。

ただ、投稿の削除まではしたくない…という気持ちも分かりますよね。そんなときは、問題の部分だけを修正してみましょう。たとえば、著作権のある音楽を使っていたら、フリー音源に差し替えるのが一つの方法です。画像の場合も、オリジナルのイラストや自分で撮影した写真に変更すればOKです。

InstagramではAIやユーザーの通報によって自動で通知が来ることがあります。「通知が来た=すぐ削除しなきゃ」と焦るのではなく、どの部分が問題かを冷静に確認して、必要なら削除、または修正しましょう。

4-2. 音源だけ?画像だけ?パーツごとの対応例

著作権通知といっても、すべての投稿内容が問題になっているわけではありません。音源だけが問題なのか、画像だけが問題なのか、それともテキストや動画全体なのかを確認しましょう。

たとえば、リールに使ったBGMが著作権に引っかかった場合、音声だけをミュートしたり、音楽を削除して投稿を残すことができます。Instagramでは音源だけを無効にする機能があるため、投稿そのものを消さずに対応可能です。

一方、画像だけが問題の場合は、その画像を削除する・差し替えることで対処できます。引用元が不明な画像や、有名人の写真などは特に注意が必要です。オリジナルでない限り、どこかで誰かの権利を侵害している可能性があります。

つまり、投稿全体を消す前に、「どのパーツが問題か」を見極めて、その部分だけ対応するのがポイントです。

4-3. 「これは正当な利用のはず」→異議申し立ての手順

「これは自分で撮ったし、音楽も著作権フリーだったはず…」そんなふうに通知に納得がいかない場合は、異議申し立てという手段があります。

Instagramには、著作権通知に対して自分の立場を説明できる仕組みが用意されています。通知内には「異議申し立て」ボタンやフォームが記載されており、そこから手続きを開始できます。

異議申し立てを行うには、「自分がそのコンテンツの権利を持っていること」や「著作権を侵害していない根拠」を示す必要があります。たとえば、自分で撮影した写真である証拠や、使用している音源が著作権フリーであることが分かるURLなどを用意しましょう。

ただし、このプロセスを経ても、Instagram側で再度判断され、異議が通らないこともあります。それでも、「間違って削除された」と感じる場合には、さらにDMCA反論通知を検討することになります。

4-4. DMCA反論通知の使い方と注意点(英語で提出する方法も)

異議申し立てをしてもダメだった、またはもっと正式な手続きで自分の権利を主張したい。そんなときに使えるのが、DMCA反論通知(カウンターノーティス)です。

DMCAとは、アメリカの「デジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act)」の略で、正当な理由があれば、削除されたコンテンツを復元できる制度です。

この手続きでは、英語での記入が必要となるため、翻訳サイトやテンプレートを活用しましょう。DMCA反論通知には以下の情報が求められます。

  • 削除されたコンテンツのURL
  • 自分がそのコンテンツを正当に使っていた理由
  • 連絡先情報(住所、電話番号など)
  • 「偽証罪に問われることを理解している」という法的な宣言

注意点としては、一度この手続きを進めると、法的リスクも伴うということ。もし相手側が著作権を主張して訴訟を起こすと、対応を迫られる可能性があります。不安な場合は、弁護士に相談するのが安心です。

4-5. フォーム送信前に確認すべき3つのこと(証拠・権利・連絡先)

異議申し立てやDMCA反論通知を出す前に、必ず確認しておくべき3つのポイントがあります。これを怠ると、申請が通らなかったり、逆に自分が不利になる可能性もあります。

① 証拠の準備自分が投稿したコンテンツが正当であることを証明する証拠を用意しましょう。撮影日時の分かるスクリーンショット、使用許可の書面、音源のライセンスURLなどが有効です。

② 権利の所在自分に著作権または使用権があることを明確に把握しましょう。「フリー素材だから使った」では不十分で、その素材の利用条件がどうなっているかを確認する必要があります。

③ 連絡先の明記申し立てには正確な連絡先(名前、住所、電話番号、メールアドレスなど)が求められます。DMCA反論通知では、相手側にあなたの情報が伝わる場合もあるため、覚悟が必要です。

これら3つのポイントを押さえたうえで送信すれば、手続きがスムーズに進みやすくなります。

5. 【要注意】対応を誤るとどうなる?

5-1. アカウント停止・シャドウバンのリスクとは?

Instagramから著作権通知が届いたとき、対応を誤ると最悪の場合、アカウントの停止やシャドウバンのリスクがあります。

まず知っておきたいのは、InstagramはMeta社によって運営されており、著作権侵害に対して非常に厳格なポリシーを持っているということです。たとえば、第三者が著作権を持つ音楽や画像を無断で使用している投稿を削除しない、あるいは繰り返し著作権違反を行った場合、アカウントにペナルティフラグが立てられ、アルゴリズム上で不利になります。

さらに、Instagramは「シャドウバン(Shadowban)」という制限措置を行うことがあります。これは、ユーザーが気付かないうちに、自分の投稿が発見タブやハッシュタグ検索に表示されなくなる状態のことです。フォロワー以外からの閲覧が激減し、エンゲージメントも大きく落ち込むため、インフルエンサーや事業者にとっては死活問題です。

このようなリスクを回避するためには、通知を軽視せず、速やかかつ正確に対応することが求められます。

5-2. ペナルティを回避するための“慎重な対応”とは

「著作権通知」がきたら、まずやるべきことは通知内容の精査です。どの投稿が問題視されているのか、そしてその理由は何なのかを丁寧に読み取りましょう。投稿のキャプション、画像、動画、使用した音楽や素材の出所など、どこに著作権侵害の可能性があるのかを確認することが大切です。

通知が本物かどうかを見分けることも重要です。最近ではInstagram風の偽通知(フィッシング詐欺)も出回っており、公式の「@instagram.com」や「@facebook.com」以外のメールアドレスから届いたものは詐欺の可能性が高いです。リンクを不用意にクリックせず、まずドメインを確認しましょう。

もし通知が本物で、投稿に問題があると判断した場合は、該当投稿を削除するのが最も安全です。ただし、コンテンツを残したい場合は、著作権に触れる部分を修正する方法もあります。たとえば、著作権を持つ音楽を自作BGMに変える、他人の写真を自分で撮影したものに差し替えるなどの対応が可能です。

また、明らかに誤って通知が届いたと感じる場合には、「異議申し立て」や「DMCA反論通知」を利用できます。Instagramの運営から届くメッセージに従い、手順に沿って対応しましょう。この時、法的判断を要するケースもあるため、専門家(弁護士)への相談も視野に入れると安心です。

5-3. よくある誤解・NG対応5選(弁解DM、複数回再投稿など)

「著作権通知くらい無視しても大丈夫」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。ここではやってはいけないNG対応を5つ紹介します。

① 直接相手にDMで弁解する
「これは悪気がなかったんです」と投稿元にメッセージを送る行為は、Instagramの対応プロセスとしては無意味です。さらに、相手を刺激して通報されるリスクも高まります。

② 再投稿して様子を見る
削除された投稿をそのまま再度アップするのは、Instagram側に「違反を繰り返している」と見なされます。アカウント停止のリスクを一気に高める危険な行為です。

③ 「引用だからセーフ」と思い込む
SNS上での引用は、学術的な論文などのように正式に保護されているものとは異なります。Instagramでは「引用」も基本的に著作権侵害の対象になる可能性があると考えましょう。

④ 無断使用を「バレないだろう」と放置
たとえフォロワー数が少なくても、誰かが通報すればAIやスタッフが確認し、削除や警告につながります。「バレない」という油断は禁物です。

⑤ 英語の通知だから読まずに放置
通知が英語で書かれている場合でも、内容を翻訳してきちんと確認する必要があります。読まずに放置することで不利な処理が進むことがあります。

以上のような誤解やNG行動を取ることで、知らないうちにアカウントの評価を下げたり、削除されたりするリスクがあります。正しい情報と冷静な対応が何よりも大切です。

6. 【実録】著作権通知を受けた人の事例まとめ

インスタグラムで突然「著作権通知」を受けたとき、多くの人が戸惑ってしまいますよね。「えっ、なんで私が?」と思うのは当然です。ここでは実際に通知を受けたユーザーたちの体験談を紹介しながら、どんなことが原因で通知が届くのかを具体的に見ていきましょう。あなたのアカウントが無事でいるためのヒントが、ここにきっとありますよ。

6-1. 人気インフルエンサーが通知→アカウント削除になった事例

ある人気インフルエンサーが、フォロワー10万人超のアカウントを持っていました。美容系の投稿や日常のリールを中心に発信していたのですが、ある日突然インスタグラムから「著作権侵害の通知」が届きました。

きっかけは、リール動画に使ったBGM。市販楽曲の一部を短く切り取って使用していたのですが、これはInstagramの音源ライブラリを使っていない「外部音源」でした。しかも、その楽曲の権利元からの正式な申し立てによるものだったため、InstagramのAIも即座に検出。

通知からわずか3日後、アカウントは完全削除され、投稿もすべて消滅。異議申し立ても通らず、再登録も不可になってしまいました。

このケースのように、フォロワー数が多くても「音源の使用ルールを守っていない」と判断されると、アカウントの存続は保証されません。特にリールやストーリーズの音楽使用には注意が必要です。

6-2. 商用利用OKの音源なのに通知が来たケース

次に紹介するのは、フリーBGMサイトの「商用利用OK」と明記された音源を使っていたのに通知を受けたクリエイターの話です。彼女は雑貨のネットショップを運営しており、プロモーション動画に使うBGMとして、著作権フリーをうたった音源を選びました。

使用元は有名なフリー音源配布サイトで、商用利用可能のライセンスも明記されていました。ところが、動画投稿から1週間後、Instagramから「著作権侵害の疑いによる削除通知」が届きます。

理由を調べてみると、その音源が以前にYouTubeやSpotifyなど別のプラットフォームで商業登録されており、別の著作権管理団体がAI登録していたことが原因でした。つまり、どちらかが悪いという話ではなく、「音源がどこに登録されているか」で自動検出が働いてしまうリスクがあったのです。

このケースでは、ライセンス証明書をInstagramに提出し、最終的には削除された投稿が復旧しました。ですが、すぐには対応されず、1週間以上かかってしまったそうです。

たとえ商用利用OKの音源でも、使用前にその音源が他の著作権管理サービスに登録されていないか調べることが大切です。

6-3. フリー素材を使ったのに削除された投稿の原因とは?

最後に紹介するのは、無料の画像素材を使って投稿しただけなのに、「著作権侵害」として投稿を削除されたユーザーの事例です。この方は、有名なフリー画像サイトからダウンロードした写真を使って、手作りアクセサリーのPR投稿を作っていました。

問題が起きたのは、画像を加工してフィルターをかけ、文字を入れてストーリーズに投稿したとき。すると、Instagramから「著作権に関する問題がある」として自動削除の通知が届いたのです。

実はこの画像、フリー素材として公開されていたものの、オリジナルの投稿者が後から使用条件を変更していたことが分かりました。公開当初は「商用利用可・帰属表示不要」だったのに、途中で「商用利用には別途契約が必要」に切り替えられていたのです。

ユーザーは異議申し立てを行いましたが、「現在のライセンスでは商用利用が不可」と判断され、復旧はされませんでした。このケースからわかるのは、フリー素材であっても、使用時点のライセンスを必ず確認し、保存することが重要だということです。

6-4. まとめ

ここまで見てきたように、Instagramで著作権通知が届く背景には、音源や画像などのコンテンツの権利関係が複雑に絡んでいることが多くあります。

「商用利用OK」と書いてあっても安心できない。「フリー素材だから大丈夫」と思っても、それがずっと保証されているわけではありません。

そして何より怖いのが、一度通知を受けてしまうと、最悪の場合アカウントが削除されてしまうことです。投稿が削除されるだけでなく、フォロワーやこれまで築いてきたコンテンツがすべて消えるリスクがあるのです。

インスタグラムを安全に活用するためには、投稿前の素材確認と音源の選定、ライセンスの証拠保管がとても大切です。ぜひあなたの投稿ライフにも、今日ご紹介した実例を役立ててくださいね。

7. 今後のために!著作権通知を防ぐ予防策7選

7-1. 著作権フリーの画像・音源サイトを活用する

インスタグラムでよくある著作権通知の原因は、画像や音楽の無断使用です。そのため、著作権フリーの素材を使うことが一番の予防策になります。例えば、画像なら「Pixabay」「Unsplash」「ぱくたそ」、音源なら「DOVA-SYNDROME」「効果音ラボ」「YouTubeオーディオライブラリ」などが有名です。

これらのサイトは商用利用もOKな場合が多いですが、利用規約を必ず確認しましょう。また、一部の素材は「クレジット表記必須」や「加工禁止」などの条件があることもあります。面倒に感じるかもしれませんが、このひと手間がアカウントの安全を守ってくれますよ。

7-2. 投稿前チェックリスト:画像・音声・字幕・引用の確認

投稿前に一度立ち止まって、「この素材、誰が権利を持ってるの?」と自分に問いかけてみてください。特に画像・音声・字幕・文章の引用は、著作権通知の対象になりやすいです。たとえば、アーティストの曲をBGMに使っていたり、有名人の発言を字幕にした場合、それだけで通知がくることがあります。そのため、以下のチェックリストをおすすめします。

  • 画像:フリー素材か?著作権者の許可を得ているか?
  • 音楽:インスタ・TikTokで許可されている曲か?
  • 字幕:他人のセリフや名言を引用していないか?
  • 文章:コピペではなく自分の言葉で書いているか?

一つでも不安があるなら、投稿は見送る勇気も大切です。

7-3. アプリ別の注意点(Canva・CapCut・TikTok音源など)

最近では、CanvaやCapCutなど便利な編集アプリがたくさんありますよね。でも、アプリで使える=著作権も安心というわけではありません。たとえば、Canvaでは有料プラン限定の素材があり、無料ユーザーがそれを使うと規約違反になる可能性があります。CapCutではTikTok向けに提供されている音源をInstagramで使うと、別の著作権規定に引っかかることも。

また、TikTokの「商用利用OK」とされる曲でも、Instagram側では利用が制限されているケースがあります。同じ曲でも、プラットフォームごとに著作権処理が異なる点には注意が必要です。

7-4. AI生成コンテンツは安全?著作権のグレーゾーンを理解する

AIで生成したイラストや音楽、最近はとっても手軽で楽しいですよね。でも、AIが作ったからといって完全に安全とは限らないのが今の著作権事情です。なぜなら、AIが学習に使ったデータが著作物であった場合、生成されたコンテンツが元の著作物に似すぎていると、侵害と見なされることもあるからです。

また、生成されたコンテンツ自体に著作権が発生しない場合もあり、他人に勝手に使われても文句が言えないことも。AIは便利なツールですが、著作権の「グレーゾーン」に注意しながら活用することが大切です。

7-5. 海外の著作権と日本の違いにも要注意

Instagramはアメリカの会社なので、著作権の判断基準もアメリカ寄りになります。たとえば、アメリカの著作権法(DMCA)では、一定の条件を満たせば「フェアユース」として著作物の一部使用が許されるケースがあります。でも、日本ではフェアユースの概念はほとんど認められていません

つまり、「日本でOKでもInstagramではNG」「アメリカではOKでも日本ではNG」ということが普通に起こり得ます。こうした国による違いがあるため、グローバルな視点で著作権を考える必要があります。

7-6. 「商用利用可」でも危ないケースとは?使用条件の落とし穴

「商用利用OKって書いてあったから安心」と思っていませんか?それ、本当に使用条件のすべてを読んでいますか?たとえば、「商用利用可」と書かれていても、以下のような制限があることもあります。

  • クレジット表記が必須
  • 再配布や再加工は禁止
  • 販売物への使用は禁止

これらの条件を守らなければ、結局は著作権侵害になってしまいます。「OK」と書かれていても、その下の小さい文字までしっかり読むことが大切ですよ。

7-7. 表記すればOK?クレジット表記と許可の違い

「画像の出典を書けば大丈夫だと思ったのに…」とショックを受ける人は少なくありません。でも、クレジット表記と使用許可はまったく別の話なんです。クレジット表記はあくまで「この人の作品です」と伝えるマナーのようなもので、著作権者の許可がなければ使えないのが原則です。特にインスタグラムでは、権利者の通報ひとつで投稿が削除されたり、アカウントにペナルティがつくことがあります。「表記すれば大丈夫」と思い込まず、必ず許可をとることがトラブル回避の鍵になります。

8. 【まとめ】インスタ著作権通知が来たら“焦らず冷静に”

8-1. 確認・判断・対応のフローをもう一度おさらい

インスタグラムで著作権通知が届いたとき、まず大切なのは慌てず冷静に行動することです。

最初に行うべきは通知内容の確認です。どの投稿が、どのような理由で著作権侵害とされているのかを把握しなければ、適切な対応はできません。

通知の出どころも要注意です。Instagram公式からの通知であるか、あるいはフィッシング詐欺の可能性がないか、ドメイン(例:https://www.instagram.com)を必ず確認しましょう。

通知が本物であり、著作権侵害が事実であると認識した場合は、該当投稿の削除または修正を行います。例えば、BGMに使っていた音楽が著作権を持つ楽曲である場合、自作音源に差し替えることで問題の解消が図れます。

一方で、「これは誤解だ」と思える場合は異議申し立てが可能です。Instagramは、DMCA(米国のデジタルミレニアム著作権法)に基づく反論通知や、簡易的な異議申し立てフォームを用意しています。

投稿が削除された通知の中に記載されているリンクや手順をもとに、自分の主張を正しく伝えることが重要です。ケースによっては弁護士への相談も視野に入れるとよいでしょう。

このように、「通知の確認 → 投稿の削除・修正または異議申し立て」という流れが基本フローになります。焦って自己判断で無視したり、アカウント情報を入力してしまったりしないよう、必ずこのステップを守ってください。

8-2. 将来的なアカウント運用のために意識すべきこと

著作権通知をきっかけに、これからのアカウント運用についても一度見直してみましょう。

まずは、日頃から第三者の著作物を安易に使わないという意識を持つことが重要です。音楽、画像、イラスト、映像など、「ちょっと借りた」「ネットに落ちていた」だけではアウトになる可能性があります。

例えば、リール動画に流行りの音源を使いたいときも、Instagramのライブラリにある公式音源を活用すれば、安全性がぐんと上がります。また、画像は商用利用可能なフリー素材や、自分で撮影・制作したものを活用する習慣をつけることが理想です。

さらに、万が一のために異議申し立てやDMCAの手順を理解しておくことも、安心材料になります。著作権関連の通知が届いた際の対処法をあらかじめ知っておくことで、アカウント停止などの重大トラブルを未然に防げます。

「うっかり」でアカウントが削除されたり、信頼を失ったりするのはとてももったいないことです。自分のコンテンツを守るためにも、著作権リテラシーを高めることを忘れないようにしましょう。

最後にもう一度お伝えしますが、著作権通知がきても焦らなくて大丈夫です。通知内容を落ち着いて読み解き、削除・修正・異議申し立てという3つの柱をもとに冷静に対処することで、たいていのケースは解決できます。

これからも安心してインスタグラムを楽しむために、日頃から著作権のルールを意識しながら、安全なコンテンツ発信を心がけていきましょう。