【2025年版】インスタのセキュリティの最新事情と今すぐできる対策とは?

インスタグラムのアカウントが突然乗っ取られたり、知らない相手から怪しいDMが届いたり…そんな被害がいま急増しています。特に2025年には、有名人やビジネスアカウントを狙った詐欺の報告も相次ぎ、「セキュリティ対策はあとでいい」では済まされない状況です。

この記事では、最新のリスク動向からアカウントの守り方、乗っ取られた際の復旧手順まで、Instagramを安全に使うための実践的な対策を幅広くご紹介します。

目次

1. Instagramのセキュリティ事情と最新リスク動向

1-1. なぜ今、Instagramのセキュリティが問題視されているのか?

Instagramは、世界中で10億人以上が利用するSNSであり、写真や動画を通じて日々の暮らしやビジネスの情報を発信する大切な場です。その一方で、アカウントの乗っ取りや詐欺被害が年々増加しており、2025年に入ってからも被害報告は後を絶ちません。特に日本国内でも、企業アカウントやインフルエンサーを狙った「なりすまし」や「フィッシング詐欺」が報告されており、誰もが標的になり得る現実があります。

SNSの特徴として、ユーザーの投稿やプロフィール情報が公開されていることから、悪意ある第三者にとっては「情報の宝庫」でもあります。さらに、ログインIDがメールアドレスであることセキュリティ設定が不十分なまま利用しているユーザーが多いことが、被害を助長している原因の一つです。こうした背景から、今こそInstagramのセキュリティ対策が必要不可欠とされているのです。

1-2. 2025年に報告された実際の乗っ取り・詐欺事例(〇〇事件など)

2025年上半期だけでも、Instagram関連のトラブルは多く報告されています。特に注目されたのが、いわゆる「ブルーチェック詐欺」です。これは、認証バッジ(青いチェックマーク)を偽装したアカウントがDMで「公式認証の対象です」と誘導し、外部サイトへログインを促す手口です。この方法でログイン情報を盗まれ、アカウントを完全に乗っ取られたユーザーも複数確認されています。

また、実際にあったケースとして、フォロワー1万人以上を持つ美容関連インフルエンサーが、偽のタイアップ依頼メッセージに騙されてパスワードを入力し、即日アカウントを失ったという事例もありました。乗っ取られた後は、加害者によってフォロワーへ詐欺的なリンクが送信され、二次被害が発生する危険もあります。

こうした事件は、アカウント所有者だけでなく、フォロワーや顧客にも影響が及ぶため、被害が拡大しやすいのが特徴です。乗っ取り対策として、2段階認証の設定ログイン履歴の確認がますます重要になっています。

1-3. 狙われやすいアカウントの特徴とは?(芸能人・インフルエンサー・ビジネスアカウント)

Instagramのアカウントが乗っ取りやすいかどうかは、フォロワー数影響力だけで決まりません。とはいえ、以下のようなアカウントは特に狙われやすい傾向があります。

① 芸能人や有名人のアカウント:フォロワーが多く、注目度が高いため、乗っ取れば一気に詐欺拡散に利用できるという理由でターゲットにされやすいです。

② インフルエンサー:コスメ、ファッション、グルメなど、特定のジャンルで活躍しているインフルエンサーは、企業案件などのメッセージを受けやすく、それを装った詐欺に騙されるリスクが高いです。また、DMを活用したやりとりが多いため、不審なメッセージへの警戒が緩くなりやすいという側面もあります。

③ ビジネス・店舗アカウント:予約機能やDM問い合わせを導入している飲食店、美容室、クリニックなどのアカウントも狙われています。特に、顧客と直接連絡を取る機能を悪用し、フィッシングサイトへ誘導する詐欺が横行しています。

こうしたアカウントに共通するのは、「他人にとって利用価値がある」ということです。だからこそ、2段階認証の設定フォロワー以外からのDM制限ログイン履歴の定期チェックといった具体的な対策が欠かせないのです。

2. アカウント乗っ取りを防ぐ基本セキュリティ設定

2-1. 強力なパスワードを作成・管理する方法とおすすめアプリ(1Password/Bitwarden)

Instagramのアカウントを守るために、もっとも基本でありながら強力なのが「パスワードの設定」です。「123456」や「password」といった安易なパスワードは、数秒で突破されてしまいます。だからこそ、「英大文字+英小文字+数字+記号」をバランスよく組み合わせた12文字以上のパスワードを作ることが大切です。

でも、「そんなに複雑なもの、覚えられないよ……」という声もありますよね。そこで便利なのがパスワード管理アプリです。代表的なものに、1PasswordBitwardenがあります。

1Passwordは、パスワードの自動生成機能が優秀で、サイトごとに異なる強力なパスワードを簡単に作れます。また、顔認証や指紋認証でログインできるので、操作もスムーズです。

一方、Bitwardenはオープンソースで提供されており、無料でもほとんどの機能が使えるのが魅力です。セキュリティ性も非常に高く、スマホ・パソコン間での同期もバッチリ。

これらのツールを使えば、「強くて忘れないパスワード管理」が誰でも簡単に実現できます。複雑なパスワードを自分で覚える必要はありません。

2-2. 2段階認証の設定完全ガイド(Google Authenticator vs SMS)

Instagramのセキュリティを一気に引き上げる方法、それが2段階認証です。これは、パスワードに加えてもう一つ「本人確認の手段」を追加するもの。万が一パスワードが漏れてしまっても、他人がログインできなくなるので、アカウント乗っ取り防止にとても効果的です。

設定方法もとっても簡単。Instagramアプリを開き、右上の三本線 → 設定とプライバシー → アカウントセンターの順に進みます。そこから「パスワードとセキュリティ」→「2段階認証」をタップすると、設定を始められます。

選べる認証方法は主に2つ。Google Authenticatorのような認証アプリを使う方法と、SMS(ショートメッセージ)を使う方法です。

Google Authenticatorは、QRコードをスキャンするだけでセットアップが完了し、毎回違う6桁のコードを表示してくれます。セキュリティ性が非常に高く、おすすめの方法です。

一方、SMS認証は、スマホの電話番号にコードが送られてくる仕組み。設定が簡単で、初めての方でも安心して使えますが、SIMカードの乗っ取りリスクなどがあるため、可能であれば認証アプリの利用が推奨されます。

どちらの方法でも、設定することで第三者の不正ログインを大幅に減らすことができるので、ぜひ今日中に設定しておきましょう。

2-3. 不審なログインをチェック&即対応する方法(アカウントセンター活用)

「ん?なんだか変だな……」と思ったら、すぐにチェックしたいのがログイン履歴です。Instagramには、自分のアカウントがどこからログインされているかを確認できる機能があります。この機能を活用すれば、不正アクセスの早期発見と対処が可能です。

まずはアプリを開き、右上の三本線 → アカウントセンター → パスワードとセキュリティへ進みます。次に「ログインの場所」をタップすると、過去にアクセスしたデバイスやIPアドレスが表示されます。

もし、見覚えのない場所や知らない端末が表示されていたら、それは不審なログインのサインかもしれません。その場合は、該当のセッションを選んで「ログアウト」しましょう。これにより、その端末からのアクセスを即座に遮断できます。

さらに念のため、パスワードの変更2段階認証の再確認を行ってください。一度でも不正ログインがあったアカウントは、再度狙われやすくなるため、徹底した対策が重要です。

このように、アカウントセンターをうまく使えば、不審なログインも素早く察知して対応できます。常にチェックしておくことで、大切なInstagramアカウントを守る力になります。

3. メッセージ・フォロー・投稿のプライバシー設定を見直そう

Instagramを安全に使うためには、アカウントの鍵をかけるだけでは不十分です。実は「メッセージ」や「フォロー」、「投稿の公開範囲」なども細かく見直すことで、見知らぬ人とのトラブルや情報漏えいを防げるんです。これから紹介する方法をひとつずつ確認して、より安心してインスタを楽しめる環境を作っていきましょうね。

3-1. フォロワー以外からのDM・通話を制限する手順

Instagramでは、知らない人から突然メッセージや通話が届くことがありますよね。こうした予期しない接触は、スパムや不正リンクが含まれている可能性があり、とっても危険です。そこで大切なのが、フォロワー以外からのDM(ダイレクトメッセージ)や通話の受信を制限する設定です。

やり方はとても簡単です。アカウントのプロフィールページ右上にある「≡(三本線)」をタップし、「設定とプライバシー」→「メッセージとストーリーズへの返信」を選びましょう。次に「メッセージコントロール」を開き、「その他の人」の欄で「リクエストを受信しない」を選ぶだけでOKです。

これだけで、フォロワー以外からの突然のDMや通話をブロックすることができるので、毎日がぐっと安心になりますよ。

3-2. 知らない人からのグループ招待を防ぐ方法

「え?こんなグループ、入った覚えないのに…」と感じたことはありませんか?Instagramでは、誰でもあなたを勝手にグループチャットに追加できる設定になっていることがあるんです。でも安心してください。きちんと設定すれば、フォローしている人だけがグループに追加できるようにすることができます。

手順はさきほどと同じ「メッセージコントロール」の画面から進めます。「グループに追加できる人」の項目を「フォローしている人のみ」に設定してください。

これで、知らない人があなたを勝手にグループに入れることができなくなります。迷惑な招待やスパムグループからしっかり守ってくれる、とても大事なポイントですよ。

3-3. 公開範囲の設定:投稿・ストーリーズ・リールごとに使い分ける

Instagramでは、「投稿」「ストーリーズ」「リール」など、いろんな種類のコンテンツをシェアできますよね。でも、それぞれの公開範囲をちゃんと使い分けていないと、見られたくない人にまで内容が届いてしまうことも…。

まず「アカウント全体を非公開にする」には、プロフィール→≡→設定とプライバシー→アカウントのプライバシーから「非公開アカウント」に切り替えるだけ。ただし、ストーリーズやリールの公開範囲は別に細かく設定できます

ストーリーズの公開範囲は、「ストーリーズ設定」から「親しい友達」リストを作って限定公開にできます。リールは基本的に公開設定に左右されますが、リールを投稿する前に「シェア先」を確認しておきましょう。「公開」「親しい友達のみ」「非公開」など、自分にぴったりの選択ができますよ。

シーンに応じて、コンテンツごとに公開範囲を調整すれば、プライベートとオープンのバランスがとれたSNSライフを送れます。

3-4. アクティビティステータスをオフにして足跡を残さない方法

「最後にオンラインだった時間」や「今アクティブかどうか」って、意外と他人に見られたくない情報ですよね。Instagramのアクティビティステータス機能は、そんなあなたの「オンライン状態」を他人に見せる設定になっています。

でも大丈夫。これも簡単にオフにできます。プロフィール画面から「≡」をタップし、「設定とプライバシー」→「アクティビティステータス」に進んで、表示されたスイッチをオフにするだけ。

これで、他のユーザーがあなたのログイン状態を確認できなくなり、足跡を残さずにアプリを使えるようになりますよ。たとえば、ストーリーズを見た後に「あ、見たってバレたかな?」とドキドキすることもなくなります。

プライバシーを守る第一歩として、ぜひ設定しておいてくださいね。

4. 詐欺・スパムから身を守るインスタ活用術

4-1. 不審なDM・URLの特徴と見分け方(フィッシング詐欺の実例紹介)

Instagramを使っていると、突然届く「あなたのアカウントに問題があります」や「このURLを確認してください」といったDMにドキッとしたことはありませんか?これはフィッシング詐欺の典型的なパターンです。本物そっくりのURLリンクを送りつけ、ログイン情報を盗もうとする手口が多く報告されています。

特に注意すべきは、「instagrarn.com」や「instagram-support.info」など、一見Instagram公式に見える偽ドメイン。文字が一文字違っていたり、ドメインの末尾が.comでなく.infoや.netなどに変えられていることがあります。これらはすべて偽物で、開くとアカウント情報を入力させられる偽ログインページに誘導される仕組みです。

さらに、メッセージの内容にも注目してみましょう。「セキュリティ違反がありました」「利用制限のお知らせ」など、不安をあおる文言を使ってクリックさせようとするのが特徴です。Instagramの公式サポートがDMで直接連絡を取ることは基本的にありませんので、疑わしいメッセージは開かず、リンクも絶対にクリックしないでください。

もしうっかりリンクをクリックしてしまったら、すぐにInstagramのパスワードを変更し、2段階認証を有効にしましょう。早めの対応が、被害拡大を防ぐカギになります。

4-2. インスタ内での「偽アカウント」報告・ブロック・ミュートの使い分け

インスタグラムを見ていて、「あれ、この人…誰かのなりすまし?」と感じたことはありませんか?これは偽アカウントの可能性があります。有名人や企業だけでなく、一般のユーザーでも写真やプロフィールをそのままコピーされ、なりすまされるケースが増えています。

偽アカウントを見つけたら、「報告」機能を使って運営に通報しましょう。該当のプロフィール右上の「…」をタップし、「報告」→「不適切またはスパム」と進めば完了です。これは、Instagram側でアカウント停止などの対応をとってくれる大切なアクションです。

次に、「ブロック」と「ミュート」の違いも知っておきましょう。ブロックは相手が自分のプロフィールを見られなくする強力な方法。しかし完全に関係を断ち切るほどではない場合は、ミュートを使うと便利です。ミュートすれば、相手の投稿やストーリーズがタイムラインに表示されなくなりますが、フォロー関係はそのままなので気まずさも回避できます。

人間関係に配慮しながら安全を保つには、「報告」→「ブロック」→「ミュート」という順序で柔軟に対応していくことがポイントです。

4-3. 「プレゼント当選通知」詐欺に要注意!事例と対処法

「おめでとうございます!あなたがプレゼントに当選しました!」こんなDMが来たら、ちょっとうれしくなっちゃいますよね?でも、これは今Instagramで急増しているプレゼント詐欺の典型例。

最近では「iPhoneが当たる」「スタバカードが当選」など、魅力的なワードでユーザーを引き寄せ、URLをタップさせようとする手口が目立ちます。リンクを踏むと、ログイン情報やクレジットカード情報を入力させられるフィッシングサイトに飛ばされることが多いです。

中には実際の企業のキャンペーンそっくりに作られたDMもあります。しかし、Instagramの公式キャンペーンであれば、公式マーク(認証バッジ)付きのアカウントから通知されるはずです。知らないアカウント、非公開アカウント、またはフォロワーが極端に少ないアカウントからの「当選通知」は、まず詐欺だと疑ってください。

対処法としては、すぐにそのアカウントを報告し、ブロックすること。さらに、万が一個人情報を入力してしまった場合は、パスワードをすぐに変更し、銀行やクレカ会社に連絡を入れることも忘れないようにしましょう。

4.4 まとめ

Instagramはとても便利で楽しいSNSですが、その裏で詐欺やスパムのリスクも確実に存在しています。

不審なDMを開かない、URLをクリックしない、怪しいアカウントは報告・ブロック・ミュートを使い分ける。このような基本の防御策を知っておくだけでも、自分のアカウントと情報をしっかり守ることができます。

そして、少しでも「怪しい」と感じたら、ためらわずにアクションを起こしましょう。小さな警戒心が、大きなトラブルからあなたを守ってくれます。

5. 万が一のためのリスク管理&バックアップ体制

5-1. 登録メールアドレス・電話番号を最新に保つ理由

Instagramのアカウントを守るうえで、登録しているメールアドレスと電話番号を最新の状態に保つことは非常に重要です。なぜなら、ログインに失敗したときや不審なアクセスがあった際に、Instagram側から通知が届く連絡手段が、この2つだからです。

特に、第三者にアカウントを乗っ取られた場合、復旧に使えるのは登録済みのメールアドレスやSMS認証です。もし古いメールアドレスや解約した電話番号のまま放置していると、アカウント復元が非常に難しくなります。

設定を確認するには、Instagramアプリの「設定とプライバシー」から「アカウントセンター」へ進み、「個人の情報」をタップします。ここで現在登録されているメールアドレスと電話番号を確認でき、必要があればすぐに更新することが可能です。

お子さんにも話すように言いますね。もしスマホを変えたり、メールアドレスを新しくしたら、インスタにもちゃんと教えてあげないと、「誰なの?」ってわからなくなっちゃうんですよ。

5-2. バックアップコードの保存場所と注意点

2段階認証を設定した方は、バックアップコードの保管も忘れずに行いましょう。これは、スマホを紛失したり、認証アプリにアクセスできなくなったときに、代わりに使える「鍵」のようなものです。

Instagramでは2段階認証の設定時に、10桁程度の一時的なバックアップコードが複数発行されます。これらは1回使うと無効になる使い切りタイプなので、注意が必要です。

保存場所としておすすめなのは、紙に書いて手帳や引き出しにしまっておく方法です。スマホのメモ帳アプリやクラウドストレージに保管するのも便利ですが、万が一スマホ自体が使えなくなったときにアクセスできないことも考えて、オフラインでも取り出せる手段があると安心です。

また、スクリーンショットで保存するのは避けたほうが安全です。なぜなら、スマホの画像フォルダが第三者にアクセスされてしまった場合、簡単に情報が漏れてしまうからです。

大切なことは、バックアップコードの存在を忘れないことと、信頼できる場所に保管することです。「どうせ使わないでしょ」と思っていると、いざというときに困っちゃうんですよ。

5-3. Facebook連携で回復力を高める方法

InstagramとFacebookを連携しておくと、アカウントの復旧手段が増えるので、万が一乗っ取りに遭った際にも安心です。InstagramとFacebookは同じ「Meta社」が運営しており、アカウントセンターで相互管理が可能です。

連携設定をしておくと、Instagramにログインできなくなった場合でも、Facebookアカウントを使って再ログインできるようになります。特に2段階認証やメールアドレスの確認がうまくいかないとき、代替の認証手段として非常に有効です。

設定方法は簡単です。Instagramアプリで「設定とプライバシー」を開き、「アカウントセンター」に進みます。その中に「アカウント」の項目があるので、ここで「Facebookアカウントを追加」することができます。

ただし、Facebook側のセキュリティ設定も万全にしておく必要があります。同じパスワードを使いまわしたり、2段階認証を未設定のままにしておくと、逆にリスクが増えることもありますから、ここはしっかり対策しておきましょうね。

お友達に話すように言うとね、「FacebookとInstagramをお友達にしておくと、困ったときにお互い助け合ってくれる」ってイメージです。

6. セキュリティを高める便利ツール・拡張機能紹介

Instagramをもっと安心・安全に使うためには、アプリ内の設定だけでなく、便利な外部ツールや拡張機能を活用するのもとってもおすすめです。ここでは、2段階認証に使える認証アプリの比較から、怪しいリンクをチェックしてくれるブラウザ拡張、さらにはAIでスパムアカウントを自動ブロックする最新サービスまで、ママにもお子さんにもわかりやすく紹介しますね。

6-1. 認証アプリ比較(Google/Microsoft/Authy)

Instagramのセキュリティを高めるためには、2段階認証の設定がとても大切です。その中でも特におすすめされているのが、「認証アプリ」を使う方法です。以下の3つが代表的な認証アプリで、それぞれに特徴があります。

・Google Authenticator(グーグル・オーセンティケーター)
Google公式の認証アプリで、とても軽くてシンプルな使い勝手が人気です。QRコードを読み取るだけで簡単にセットアップでき、通知などはありませんが、必要な時に開けばコードがすぐに表示されます。ただし、機種変更時にデータの引き継ぎが少し手間なので、バックアップを忘れずに。

・Microsoft Authenticator(マイクロソフト・オーセンティケーター)
Microsoftが提供しているこのアプリは、バックアップ機能やクラウド同期がしっかりしているのがポイント。スマホを変えたときでも、Microsoftアカウントがあれば認証情報をすぐに復元できるので安心です。企業での利用も多く、仕事用にも家庭用にもおすすめです。

・Authy(オーシー)
Authyは、ちょっと技術に詳しい人に人気のアプリで、パスコードや指紋認証によるロック機能などもあります。パソコン版との連携もできて、スマホ以外からもコードを確認できるのが便利です。セキュリティも強固で、複数デバイスで認証を管理したい人にぴったりです。

どのアプリも無料で使えるので、自分の使い方に合ったものを選んで、2段階認証を設定しましょうね。

6-2. 怪しいリンクを検知するブラウザ拡張(例:WebPilotなど)

最近ではInstagramのDMやプロフィールリンクに、フィッシングサイトなど危険なURLが含まれていることもあるんです。そんなときに役立つのが、ブラウザに追加できる拡張機能です。

たとえば「WebPilot」のような拡張機能を使うと、ページを開く前に、そのリンクが安全かどうか自動で分析してくれるんですよ。URLをクリックする前に事前チェックできるので、うっかり危険なサイトを開いてしまう心配がグッと減ります。

特にChromeやEdgeを使っている人なら、無料で簡単にインストールできるのでぜひ試してみてくださいね。セキュリティ意識が高い人の間では、こういったツールはすでに必須アイテムになっています。

小さなことに思えるかもしれませんが、「クリックしない勇気」と「クリックする前の一工夫」が、アカウントを守るうえでとても大事なんです。

6-3. AIを使ったスパムアカウント自動ブロックサービスとは?

Instagramには、フォローしただけで怪しいメッセージを送ってくるアカウントがいますよね。そんな迷惑なスパムアカウントに、AIを使って自動で対応してくれるサービスが登場しているんですよ。

このようなAIブロックサービスは、アカウントの投稿内容やプロフィール文、フォロー数のバランスなどを分析し、スパムの可能性が高いアカウントを自動的に検出・ブロックしてくれます。

たとえば、一部の高機能なインスタ管理ツールには、コメント欄で怪しいワードを含む投稿を非表示にしたり自動でアカウントをブロックしたりする機能もあります。フォロワーが増えるとこうしたスパムの数も増えてきますので、自衛の一つとして取り入れてみるのもおすすめです。

AIを使えば、人の目で一つひとつ確認する手間を大幅に減らすことができますし、不安やストレスの軽減にもつながりますね。とくにお子さんや高齢の家族が使っている場合には、事前にこうした自動防御の仕組みを整えておくと安心です。

7. アカウントが乗っ取られたときの復旧マニュアル

Instagramのアカウントが乗っ取られてしまったとき、多くの人が「どうしたらいいの?」と焦ってしまいますよね。でも大丈夫。ここでは、万が一アカウントが不正アクセスされたときの復旧マニュアルを、わかりやすくまとめました。それぞれのステップを落ち着いて試してみてくださいね。

7-1. 本人確認が通らないときの再認証のコツ

Instagramでは、本人確認がうまくいかないことがあります。特に、乗っ取り直後はメールアドレスや電話番号が変更されてしまっていて、認証コードを受け取れない場合も。そんなときは、次のポイントを押さえて再認証を進めましょう。

まず試すべきは、ログイン画面にある「ログインに関するヘルプ」からの復旧申請。ここでは、登録時に使っていたメールアドレスや電話番号の情報を入力する画面が出てきます。可能な限り正確に入力してください。もし忘れていても、候補をいくつか思い出して試すことが重要です。

次に、顔写真付きの本人確認書類を提出する方法もあります。これは、Instagram側が本人確認できる唯一の手段なので、「運転免許証」「パスポート」「マイナンバーカード」など、写真が載っている書類を使いましょう。送信の際には、書類がしっかりと映っていること、画像が鮮明であることを確認してください。ぼやけていたり、反射していると、確認が通らない原因になります。

再認証が一度失敗しても、何度か繰り返すことで成功する場合もあります。焦らず、丁寧に、手順に従って進めてみてくださいね。

7-2. 「認証コードが届かない」場合の原因と対応策

「認証コードが届かない…」というトラブルも非常によくあります。でも、その原因にはいくつかパターンがありますので、順番に確認していきましょう。

まず最初にチェックしたいのは、SMSやメールの受信設定。迷惑メールフォルダに振り分けられていないか?SMSが受信拒否設定になっていないか?特に、キャリアメール(@docomo.ne.jp や @ezweb.ne.jpなど)を使っている場合、海外からのSMSがブロックされていることがあります。

次に、スマートフォンの通信環境も見直してみましょう。Wi-Fiが不安定だと受信が遅れたり、コードが送信されないことがあります。一度Wi-Fiを切って、モバイルデータ通信に切り替えてみるのも効果的です。

それでもコードが届かない場合は、「別の方法でログイン」をタップして、バックアップコードや認証アプリでのログインを試してみましょう。あらかじめ認証アプリを使って2段階認証を設定していた方は、そこからログインできる可能性が高いです。

どうしても届かない場合は、公式フォームから直接Instagramに問い合わせるしかありません。少し時間がかかるかもしれませんが、最終手段としてぜひ活用してください。

7-3. 乗っ取り直後にやるべき初動対応リスト(優先順位つき)

アカウントが乗っ取られたことに気づいたら、1分1秒でも早く行動することが大切です。以下は、Instagramアカウントが不正アクセスされたときに、最優先で行うべき初動対応リストです。

  1. パスワードを即座に変更
    ログインが可能な場合、まずはパスワードを新しく設定し直しましょう。このとき、今までと全く違う複雑なパスワードにするのがコツです。英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせてくださいね。
  2. 他のデバイスからのログアウト
    アカウントセンター内の「ログインの場所」から、知らない場所や端末のセッションを確認し、ログアウトさせます。不正アクセスの端末を即座に締め出すことが重要です。
  3. 2段階認証の設定
    まだ設定していない場合は、必ずここで設定しましょう。コードをスマホに送信する仕組みなので、第三者がログインしにくくなります。
  4. 登録メールアドレス・電話番号の確認
    乗っ取り犯により、連絡先が変更されている場合があります。正しいメールアドレスや電話番号に戻しておかないと、今後の復旧手続きができなくなる恐れがあります。
  5. Instagramサポートに報告
    「ヘルプセンター」や「問題を報告」から、被害状況をInstagramに連絡します。本人確認書類の提出などもここで行えますので、早めの行動を心がけましょう。

これらのステップを優先順位に従って行うことで、被害を最小限に抑えることができます。冷静に、ひとつずつ対処していくことがカギですよ。

8. InstagramセキュリティQ&A【よくある質問を解決】

8-1. インスタのセキュリティ設定、企業アカウントと個人で違うの?

Instagramでは、企業アカウント(プロアカウント)個人アカウントで基本的なセキュリティ機能は共通していますが、利用目的やアクセス状況に応じて設定の優先度や活用方法が変わってきます。

たとえば、企業アカウントはブランドの信頼性を守る必要があるため、2段階認証の導入は必須です。複数人でログインするケースも多いため、不審なログイン履歴のチェックや、認証アプリによるログイン制限の設定が特に重要になります。

一方で、個人アカウントでは「フォロワー以外からのDMを拒否」するなど、プライバシー保護の観点が重視される傾向にあります。知らない人からのスパムや詐欺DMを防ぐには、「メッセージコントロール」からリクエストの受信を制限するのが効果的です。

このように、基本の設定項目は同じでも、企業は「ブランド防衛」、個人は「個人情報保護」という視点で、それぞれに合った活用を意識しましょう。

8-2. 非公開アカウントにしてもDMは来る?

「非公開にすればメッセージも来なくなるよね?」と思っている方も多いのですが、実は非公開アカウントにしてもDM(ダイレクトメッセージ)は届いてしまいます

非公開設定は投稿やストーリーの閲覧制限には有効ですが、メッセージ受信には影響しません。特に、知らない人から突然のメッセージや、怪しいリンク付きのDMが来るのはよくある話です。

これを防ぐには、「設定とプライバシー」→「メッセージとストーリーズへの返信」→「メッセージコントロール」の順で進み、「その他の人」からのリクエストを受信しないように設定することが大切です。

さらに、グループへの招待も制限できます。「フォローしている人のみ」が設定されていれば、知らない人に勝手にグループに追加される心配もありません。

非公開にしただけでは安心できないので、メッセージの受信設定も忘れずに見直しましょう。

8-3. セキュリティアラート通知は無視していいの?

Instagramを使っていると、「新しいログインがあります」「不審なアクティビティが検出されました」といったセキュリティアラート通知が届くことがあります。

これ、絶対に無視しないでください

たとえば、自分が使っていないデバイスや場所からログインがあったという通知が来た場合、それは誰かがあなたのアカウントに不正アクセスしようとしているサインです。

通知が来たらすぐにInstagramを開いて、「アカウントセンター」→「パスワードとセキュリティ」→「ログインの場所」をチェックしましょう。そこに見覚えのないログインがあれば、該当するセッションを即座にログアウトし、パスワードも変更してください。

また、まだ2段階認証を設定していない人は、今すぐ設定しましょう。これだけで、不正ログインのリスクを大幅に下げることができます。

セキュリティ通知はあなたを守る警報です。見逃さないようにしましょうね。

8-4. ストーリーだけ特定の人に見せない方法は?

「この人にはストーリー見せたくないな…」なんて思ったこと、ありませんか?

そんな時は、Instagramの便利な機能を使えば、特定の人にだけストーリーを非表示にすることができます。

まず、Instagramアプリで自分のプロフィールを開き、右上の3本線をタップ→「設定とプライバシー」→「ストーリーズへの返信」を選択します。

その中にある「ストーリーを表示しない人」をタップすると、表示を制限したい相手を選択できます。

さらに、もっと限定的に公開したい場合は、「親しい友達」機能を活用するのがおすすめです。親しい友達に設定した人だけにストーリーを見せることができ、プライベートな投稿も安心して楽しめます

こうした設定を使えば、見せたい人にだけストーリーを公開し、不要なトラブルやストレスを避けることができますよ。

ストーリーの公開範囲はこまめに見直して、安心してシェアできる環境を整えていきましょうね。

9. まとめ:Instagramを安心して使い続けるために

9-1. 本記事のチェックリストまとめ

Instagramを安全に使い続けるためには、日々のちょっとした設定の見直しがとても大切です。
以下に、アカウントを守るためのチェックリストをまとめました。すべて実践できているか、ぜひ確認してみてください。

  • 2段階認証を設定しているか?
  • フォロワー以外からのメッセージをブロックしているか?
  • ログイン履歴を定期的に確認しているか?
  • アクティビティステータスは非表示にしているか?
  • 強力なパスワードを設定し、定期的に変更しているか?

この5つを習慣にするだけで、不正アクセスや情報漏洩のリスクを大幅に下げることができます。
どれも数分で設定できることばかりなので、まだの方は今すぐ見直してみましょう。

9-2. 今すぐ確認すべきセキュリティ項目TOP5

ここでは、特に優先度の高いセキュリティ対策をTOP5としてご紹介します。
Instagram初心者からベテランユーザーまで、すべての人にチェックしてほしい内容です。

  1. 2段階認証の有効化
    2段階認証を設定することで、パスワードが万が一漏れてしまっても、第三者がログインすることはできません。
    認証アプリまたはSMSを使って、アカウントの安全性を大幅にアップさせましょう。
  2. メッセージコントロールの設定
    フォロワー以外からのDMや、グループ招待を制限することで、不審なリンクやスパムから自分を守れます。
    「リクエストを受信しない」を選ぶだけなので、設定もとっても簡単です。
  3. ログイン履歴の確認
    見覚えのないデバイスや地域からのログインがあれば、すぐに「そのデバイスをログアウト」しましょう。
    あわせてパスワードの変更も忘れずに行ってください。
  4. アクティビティステータスの非表示
    オンライン中かどうかを他人に知られたくない方は、この設定をオフにするのがおすすめです。
    自分の行動を少しでも隠したい方には特に有効な方法です。
  5. 複雑なパスワードの使用と定期的な更新
    「123456」や「password」のようなパスワードは絶対にNG。
    大文字・小文字・数字・記号を組み合わせたパスワードを作り、3カ月に1回は変更しましょう。

このTOP5を実行するだけで、あなたのInstagramアカウントはぐんと安全になります。
特に2段階認証とログイン履歴のチェックは、習慣にするのがポイントです。

9-3. あなたのアカウントを守るために今日からできること

セキュリティ対策って、なんだか難しそう…と思ってしまうかもしれません。
でも、Instagramのセキュリティ設定はどれもスマホ1台で簡単にできるものばかりです。

まずは今日、次の3つのことから始めてみましょう。

  1. Instagramを開いて2段階認証を設定
    「設定とプライバシー」→「アカウントセンター」→「パスワードとセキュリティ」からすぐ設定できます。
  2. 「メッセージコントロール」でDM設定を見直す
    「リクエストを受信しない」に変更するだけで、不審なDMをシャットアウトできます。
  3. ログイン履歴をチェックして不審なアクセスがないか確認
    「ログインの場所」を開けば、自分以外のログインがすぐにわかります。

少しずつでも構いません。
できることから始めて、大切なアカウントを自分の手で守っていきましょう。
子どもでもできるくらい簡単だからこそ、今やることがとっても大切なんです。

Instagramは楽しく使うためにこそ、安全第一。
今日から「守る習慣」を身につけて、トラブル知らずのSNSライフを楽しみましょう。